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番外編②
第8話 たくさん食べてもらえる
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そして、その日の晩。
いつもよりすこーし遅めにアーネストさんが帰宅なされたので……お腹がぺこぺこだろうと、鹿肉料理の全部をお出ししてみました!
「おかえりなさい、アーネストさん!」
「……ただいま」
ちょっとふらふらするぐらいお疲れとは、最近書類仕事が多いと聞いていたけど……そちらのお仕事が忙しいのかな? 訓練とかでは、逆に生き生きされながら帰ってくるし。
「今日はちょっとしたご馳走を作ってみました。メインはカレーですが、揚げ物とかも」
「! いただこう!!」
アーネストさんはカレーが大好きだから、すぐに食べたいと反応を見せてくれた。まるで子どものようだが、そういうところも可愛くて好きだ。言うと恥ずかしがるからあえて言わないけど。
食堂に、あらかじめ執事さんたちに運んでもらった料理をコンロや魔法で温めなおしたものを食卓に出せば……アーネストさんはどんな料理かわかっているから、さらに顔が輝いていく。
「本日のメニューは、鹿肉を使ってカレーやメンチカツ、コロッケを作りました」
「! すごいな。イツキがすべて作ったのか?」
「試作も兼ねてですが。どうぞお召し上がりください」
「……いただく」
どれも熱々にしてあるから、アーネストさんははふはふ言いながら食べ始めて……カレーから口に入れたら、すぐに笑顔になってくださった。
「いかがでしょう?」
「ああ。鹿肉は少し癖があるが……カレーとの相性がいいな。食べ慣れると、より一層美味く感じる」
「赤身肉が多いので脂身は少ないですけど、美味しいですよね」
「こっちの……メンチカツか。脂が少ないけど食べやすい。臭みもほとんどないし、いつものウスターソースとすごく合うな!」
「でしょう? おすすめなんです」
お口に合って何よりだ。日本人向けの味付けにしてたけど、アーネストさんはいつだって美味しいと言って食べてくれるから……この人と結婚出来て良かったって、改めて嬉しく思っちゃう。
コロッケの方も美味しく食べてくれたけど、カレーは大盛りで二杯目もおかわりされたから……よっぽどお腹が空いていたのかも。今日はお城でご飯食べられなかったのかな??
「……美味かった」
メンチカツとコロッケも三個ずつ食べたから、満足感が良かったのかも。いつもよりたっぷり召し上がられたような気がする。
「お疲れ様でした。お仕事大変だったんですか?」
「……ああ。魔物の討伐報告が多数寄せられてな。場合によっては近衛騎士も出向いて、軽い遠征隊を組むかもしれない。それについての会議が長くなってな」
「……そうですか」
たしか、前に習った魔物の繁殖関係で……スタンビートって言ったっけ? それが関係しているとしたら……大変で済まない。そうすると、家を開けることになってしまうが……私は武術は少し出来ても冒険者じゃないし、一児の母だから参加出来ない。
だったら、アーネストさんが出発されるとしたら……日持ちのする美味しいお弁当をたくさん作ろう!! アーネストさんは亜空間収納を使えるし!
いつもよりすこーし遅めにアーネストさんが帰宅なされたので……お腹がぺこぺこだろうと、鹿肉料理の全部をお出ししてみました!
「おかえりなさい、アーネストさん!」
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「今日はちょっとしたご馳走を作ってみました。メインはカレーですが、揚げ物とかも」
「! いただこう!!」
アーネストさんはカレーが大好きだから、すぐに食べたいと反応を見せてくれた。まるで子どものようだが、そういうところも可愛くて好きだ。言うと恥ずかしがるからあえて言わないけど。
食堂に、あらかじめ執事さんたちに運んでもらった料理をコンロや魔法で温めなおしたものを食卓に出せば……アーネストさんはどんな料理かわかっているから、さらに顔が輝いていく。
「本日のメニューは、鹿肉を使ってカレーやメンチカツ、コロッケを作りました」
「! すごいな。イツキがすべて作ったのか?」
「試作も兼ねてですが。どうぞお召し上がりください」
「……いただく」
どれも熱々にしてあるから、アーネストさんははふはふ言いながら食べ始めて……カレーから口に入れたら、すぐに笑顔になってくださった。
「いかがでしょう?」
「ああ。鹿肉は少し癖があるが……カレーとの相性がいいな。食べ慣れると、より一層美味く感じる」
「赤身肉が多いので脂身は少ないですけど、美味しいですよね」
「こっちの……メンチカツか。脂が少ないけど食べやすい。臭みもほとんどないし、いつものウスターソースとすごく合うな!」
「でしょう? おすすめなんです」
お口に合って何よりだ。日本人向けの味付けにしてたけど、アーネストさんはいつだって美味しいと言って食べてくれるから……この人と結婚出来て良かったって、改めて嬉しく思っちゃう。
コロッケの方も美味しく食べてくれたけど、カレーは大盛りで二杯目もおかわりされたから……よっぽどお腹が空いていたのかも。今日はお城でご飯食べられなかったのかな??
「……美味かった」
メンチカツとコロッケも三個ずつ食べたから、満足感が良かったのかも。いつもよりたっぷり召し上がられたような気がする。
「お疲れ様でした。お仕事大変だったんですか?」
「……ああ。魔物の討伐報告が多数寄せられてな。場合によっては近衛騎士も出向いて、軽い遠征隊を組むかもしれない。それについての会議が長くなってな」
「……そうですか」
たしか、前に習った魔物の繁殖関係で……スタンビートって言ったっけ? それが関係しているとしたら……大変で済まない。そうすると、家を開けることになってしまうが……私は武術は少し出来ても冒険者じゃないし、一児の母だから参加出来ない。
だったら、アーネストさんが出発されるとしたら……日持ちのする美味しいお弁当をたくさん作ろう!! アーネストさんは亜空間収納を使えるし!
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