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番外編②
第2話 必要なタンパクシツ
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肉と豆。
魚も悪くないらしいが、その二つを特にイツキは食べようとしている。もちろん野菜も食べているのだが……生の葉野菜などを刻んで、ドレッシングとやらで大量に食べるのも凄かった。
最初は俺も驚いたが、『サラダ』と言うそれを食べ慣れると口の中がさっぱりするので俺も次第に欲しくなってきた。
イツキが言うには体力をつけていく食事らしく、たしかに訓練での息切れなどがかなり減ってきた気がする。部下らに聞かれてその通りに答えたが、生の葉野菜を食すのは信じられんらしい。サンドイッチだけは別とされているが、基本的に野菜は火を通すものとされているからな。
とは言え、イツキ自身の体型への改善に……俺は何が出来るだろう。豆は定期的にキルア達が仕入れているから……役立てるとしたら、肉の調達だろうが。
冒険者ではないが、近衛騎士団でも『閃光のアーネスト』と異名がつく俺の実力は……日々精進出来ていると思う。まだまだ隊長には敵わないが、前より打ち合いで一本を取れるようになってきた。
ならば、魔物の肉などの調達をして……イツキが必要とする『タンパクシツ』を振る舞えばいいのではないか?
休みの日は、基本的にイツキ達と過ごすようにしていたが、今回は正直に伝えて出掛けよう。
ちょうど休みが明日なので、前の晩にイツキに提案してみたところ。
「うーん。それですと猪や豚よりも……鹿みたいなのがいいですね」
「……鹿がいいのか?」
「脂身も食べ過ぎはよくないですし、鹿の赤身肉も栄養が豊富なんです」
「……なるほど」
どちらかと言うと食事には不人気な食材についても、イツキは役立つ知識を教えてくれた。動物の鹿でもいいらしく、癖はあるが扱い次第では美味い食事になるらしい。
そう聞くと、俄然にやる気が出てきたので……俺は翌日になってからすぐに出立することにしたが、今回はひとりで行くわけではない。
「お待ち~」
ちょうど、レクサスも休みが重なったのと狩りの内容に興味を持ったようなので……大物を獲るために同行してもらうことにした。こいつは元冒険者だから、そう言うことについては俺より経験豊富なので頼りになる。
「では行くか」
「おん。めっちゃ大物狙おうや」
「ああ。成功したら、うちで食っていくといい」
「そら楽しみや」
解体はレクサスがいるから可能であるし、肉とかは亜空間収納があるから運搬も腐敗も問題ない。
馬を使い、鹿などの生息地に近い森の中まで駆けていく。転移方陣の区域では色々目立つからな。
目的地に着いて馬を降りてからは、レクサスが軽業を使ってざっと見に行ってくれた。俺も出来なくはないが、あそこまで綺麗に飛び乗ることまでは出来ん。
任せるところは任せ、地面に鹿の痕跡がないか探ってはみたが、糞や足跡は見当たらない。
馬の手綱を木の幹に縛っていれば、レクサスが戻ってきた。
「奥の草むら近くに、五頭くらい居ったわ」
「……狩りに行くか」
「おん」
手綱の縛り口を確認してから、レクサスは上から俺は地面を蹴って駆け出した。
魚も悪くないらしいが、その二つを特にイツキは食べようとしている。もちろん野菜も食べているのだが……生の葉野菜などを刻んで、ドレッシングとやらで大量に食べるのも凄かった。
最初は俺も驚いたが、『サラダ』と言うそれを食べ慣れると口の中がさっぱりするので俺も次第に欲しくなってきた。
イツキが言うには体力をつけていく食事らしく、たしかに訓練での息切れなどがかなり減ってきた気がする。部下らに聞かれてその通りに答えたが、生の葉野菜を食すのは信じられんらしい。サンドイッチだけは別とされているが、基本的に野菜は火を通すものとされているからな。
とは言え、イツキ自身の体型への改善に……俺は何が出来るだろう。豆は定期的にキルア達が仕入れているから……役立てるとしたら、肉の調達だろうが。
冒険者ではないが、近衛騎士団でも『閃光のアーネスト』と異名がつく俺の実力は……日々精進出来ていると思う。まだまだ隊長には敵わないが、前より打ち合いで一本を取れるようになってきた。
ならば、魔物の肉などの調達をして……イツキが必要とする『タンパクシツ』を振る舞えばいいのではないか?
休みの日は、基本的にイツキ達と過ごすようにしていたが、今回は正直に伝えて出掛けよう。
ちょうど休みが明日なので、前の晩にイツキに提案してみたところ。
「うーん。それですと猪や豚よりも……鹿みたいなのがいいですね」
「……鹿がいいのか?」
「脂身も食べ過ぎはよくないですし、鹿の赤身肉も栄養が豊富なんです」
「……なるほど」
どちらかと言うと食事には不人気な食材についても、イツキは役立つ知識を教えてくれた。動物の鹿でもいいらしく、癖はあるが扱い次第では美味い食事になるらしい。
そう聞くと、俄然にやる気が出てきたので……俺は翌日になってからすぐに出立することにしたが、今回はひとりで行くわけではない。
「お待ち~」
ちょうど、レクサスも休みが重なったのと狩りの内容に興味を持ったようなので……大物を獲るために同行してもらうことにした。こいつは元冒険者だから、そう言うことについては俺より経験豊富なので頼りになる。
「では行くか」
「おん。めっちゃ大物狙おうや」
「ああ。成功したら、うちで食っていくといい」
「そら楽しみや」
解体はレクサスがいるから可能であるし、肉とかは亜空間収納があるから運搬も腐敗も問題ない。
馬を使い、鹿などの生息地に近い森の中まで駆けていく。転移方陣の区域では色々目立つからな。
目的地に着いて馬を降りてからは、レクサスが軽業を使ってざっと見に行ってくれた。俺も出来なくはないが、あそこまで綺麗に飛び乗ることまでは出来ん。
任せるところは任せ、地面に鹿の痕跡がないか探ってはみたが、糞や足跡は見当たらない。
馬の手綱を木の幹に縛っていれば、レクサスが戻ってきた。
「奥の草むら近くに、五頭くらい居ったわ」
「……狩りに行くか」
「おん」
手綱の縛り口を確認してから、レクサスは上から俺は地面を蹴って駆け出した。
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