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番外編
第220話『一から手作り揚げ餃子』③
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しばらく時間を置いて、食べ頃の揚げ餃子がお皿に並べば!
素手で持つと手がめちゃくちゃ油まみれになるからと、蝋紙を加工したキッチンペーパーもどきに包んで……まずはそのままとかぶりついた!
サクッ、カリッ
咀嚼音が楽しい。皮のサクサク、カリカリした内側に野菜とお肉たっぷりの餡が肉汁を染み出させ……醤油をつけずともしっかり味付けをしてあるので食べやすい。
何より、このままでひとつペロリと食べられそうだわ!!
「美味しい!!」
「ジャンクフードは最強ですよね」
イツキも頬張っていたけど……なんか私より上品に食べているのは気のせいかしら? 育ちのせい? 私は転生した今だから、マナーとかはめちゃくちゃ叩き込まれているんだけど。
でも、それよりもこの揚げ餃子は最高に美味しいわ!!
「結構大きいのに、すぐ食べちゃいそうだわ」
「おまけに、肉体労働した後のおやつは格別ですしね」
なら、と。イツキはキッチンの方に行って小さな壺を持ってきたの。何かしら?
「それは?」
「自作のラー油です」
「! イツキ、ラー油まで作れちゃうの!?」
「意外と簡単に作れるんですよ」
ツッコミどころは色々多いけど、それがあるのなら味変が出来るということ。お酢と醤油もあらかじめ用意してあったから……さらにその組み合わせがくれば、絶対絶対美味しいと思うわ。
三つを混ぜ過ぎずに調整したタレを作って、また新しい揚げ餃子にちょんちょんとつけて口に頬張れば!
「ピリ辛にさっぱりとした味わい!! ジャスティス!!」
「食べるラー油に仕立てたので、炒飯にも乗せているんですよ」
「……イツキとアーネスト達、ずるぅい」
「ふふ。色々作れる環境があるからですね」
「……いいなあ」
結婚したからって、思い通りにいかないのはどの家庭でも同じパターンだ。イツキはアーネストって理解者がいるし、ワルシュの養女だったから料理の腕前は認められている。イージアスだけでない世界の救世主でもあるから、色々融通がきくのだろう。
私は、ネルと結ばれた時に……そんな家庭を築けるのかしら?
環境は大きく変わるのは当然でも……普通の家庭にはなれない。肩書きが変わっても、その時の私は『元王女』だもの。
「大丈夫ですよ。私も協力しますし、なんとかしていきましょう」
「ほんと?!」
悩んでいたら、イツキから手助けを申し出てくれたの。
イツキの協力が加われば……少しでも、悩みは解決するかもしれない。
流石に、幼女と青年の恋の事例が増えはしないだろうけど……良いことに導く手段が得られるはずだわ。
だから、私は『ありがとう』と感謝を告げた。
素手で持つと手がめちゃくちゃ油まみれになるからと、蝋紙を加工したキッチンペーパーもどきに包んで……まずはそのままとかぶりついた!
サクッ、カリッ
咀嚼音が楽しい。皮のサクサク、カリカリした内側に野菜とお肉たっぷりの餡が肉汁を染み出させ……醤油をつけずともしっかり味付けをしてあるので食べやすい。
何より、このままでひとつペロリと食べられそうだわ!!
「美味しい!!」
「ジャンクフードは最強ですよね」
イツキも頬張っていたけど……なんか私より上品に食べているのは気のせいかしら? 育ちのせい? 私は転生した今だから、マナーとかはめちゃくちゃ叩き込まれているんだけど。
でも、それよりもこの揚げ餃子は最高に美味しいわ!!
「結構大きいのに、すぐ食べちゃいそうだわ」
「おまけに、肉体労働した後のおやつは格別ですしね」
なら、と。イツキはキッチンの方に行って小さな壺を持ってきたの。何かしら?
「それは?」
「自作のラー油です」
「! イツキ、ラー油まで作れちゃうの!?」
「意外と簡単に作れるんですよ」
ツッコミどころは色々多いけど、それがあるのなら味変が出来るということ。お酢と醤油もあらかじめ用意してあったから……さらにその組み合わせがくれば、絶対絶対美味しいと思うわ。
三つを混ぜ過ぎずに調整したタレを作って、また新しい揚げ餃子にちょんちょんとつけて口に頬張れば!
「ピリ辛にさっぱりとした味わい!! ジャスティス!!」
「食べるラー油に仕立てたので、炒飯にも乗せているんですよ」
「……イツキとアーネスト達、ずるぅい」
「ふふ。色々作れる環境があるからですね」
「……いいなあ」
結婚したからって、思い通りにいかないのはどの家庭でも同じパターンだ。イツキはアーネストって理解者がいるし、ワルシュの養女だったから料理の腕前は認められている。イージアスだけでない世界の救世主でもあるから、色々融通がきくのだろう。
私は、ネルと結ばれた時に……そんな家庭を築けるのかしら?
環境は大きく変わるのは当然でも……普通の家庭にはなれない。肩書きが変わっても、その時の私は『元王女』だもの。
「大丈夫ですよ。私も協力しますし、なんとかしていきましょう」
「ほんと?!」
悩んでいたら、イツキから手助けを申し出てくれたの。
イツキの協力が加われば……少しでも、悩みは解決するかもしれない。
流石に、幼女と青年の恋の事例が増えはしないだろうけど……良いことに導く手段が得られるはずだわ。
だから、私は『ありがとう』と感謝を告げた。
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