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番外編
第113話 知らなかった果実
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養女がまた面白い発見……と言うか、異世界の知識を披露したらしい。
俺にではなく、友人の付き合いをしているこの国の王妃のヘルミーナにだ。あいつがアーネストの坊の屋敷でイツキから出された果物、『パイナップル』を食ったことで城にも出せないか通達を寄越してきた。
あんな果物が? と思ったが、可食部の正確な取り出し方をそのあとにイツキが寄越してきた通達を見て……俺もたまげたぜ。皮と芯の除去作業次第でそんな美味いとはなあ?
「んで、ここを……こうか?」
「なんや、こないに酸っぱいもんがなあ?」
実際にパイナップルを食ってみることにしたが、俺だけでは……と思って、レクサスを管理室の方に呼んだ。ネルは忙しいからと、異世界知識を受け入れているこいつだけでもと味見係に呼んだわけだ。
「完熟具合によるともあったが」
基本的に、肉の繊維を柔らかくするための食材くらいにしか、パイナップルの使用法だなんて気にしていなかった。
だが、イツキがミーナに披露したのは、その可食部をそのままとかゼリーにしたり、あとはジュースにしたりしたんだと。そんなにも美味いのかと疑いかけたが……イツキはこちらの世界の人間じゃない。
アレルギー発見の功績だけではなく、あちらの知識をうまくこちらで披露してくれている。そして、俺の養女だからな? 懐妊するまでは上司と部下の関係でもだが、親子としても生活していた。
その養女の提案を受け入れないわけがないし、ミーナが絶賛するのだから、めちゃくちゃ美味いのだろう。
まずは、切ったのをそのまま食うことにした。
「「うっま!?」」
レクサスと同時に口に入れたんだが。
りんごやキウイとは違う、独特の繊維を感じたが歯切れは良く。
甘酸っぱい感じも強いが、その味わいがクセになりそうだ。完熟具合も程よく、噛めば噛むほど口の中で果汁が広がっていく。
こりゃ、たしかに熟しているとめちゃくちゃ美味い!!
いつも使う固いままじゃ食えたもんじゃないが、これは美味い。デザートとかに、ミーナが欲しがる理由がよくわかった。リュカルドも好きそうだと考えがいくほどに。
「へー? あんな感じに切っていくと、ここまで美味いんやなあ?」
レクサスもひょいぱくと食いまくるくらいだから、俺だけが美味いわけじゃない。
こりゃ、イツキのおかげでまたデザートに革命が起きるなあ?
「通達には、ゼリーやジュースにもいいらしいとあるが……これ以上は俺とかで考えるか」
「お? 創作意欲出てきはったん?」
「俺はイツキの父親だぜ?」
そして宮廷料理人らの長だ。旅歩きしてる師匠にも劣るだろうが、料理人の矜持として作りたいもんは作ってみせるぜ!!
俺にではなく、友人の付き合いをしているこの国の王妃のヘルミーナにだ。あいつがアーネストの坊の屋敷でイツキから出された果物、『パイナップル』を食ったことで城にも出せないか通達を寄越してきた。
あんな果物が? と思ったが、可食部の正確な取り出し方をそのあとにイツキが寄越してきた通達を見て……俺もたまげたぜ。皮と芯の除去作業次第でそんな美味いとはなあ?
「んで、ここを……こうか?」
「なんや、こないに酸っぱいもんがなあ?」
実際にパイナップルを食ってみることにしたが、俺だけでは……と思って、レクサスを管理室の方に呼んだ。ネルは忙しいからと、異世界知識を受け入れているこいつだけでもと味見係に呼んだわけだ。
「完熟具合によるともあったが」
基本的に、肉の繊維を柔らかくするための食材くらいにしか、パイナップルの使用法だなんて気にしていなかった。
だが、イツキがミーナに披露したのは、その可食部をそのままとかゼリーにしたり、あとはジュースにしたりしたんだと。そんなにも美味いのかと疑いかけたが……イツキはこちらの世界の人間じゃない。
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その養女の提案を受け入れないわけがないし、ミーナが絶賛するのだから、めちゃくちゃ美味いのだろう。
まずは、切ったのをそのまま食うことにした。
「「うっま!?」」
レクサスと同時に口に入れたんだが。
りんごやキウイとは違う、独特の繊維を感じたが歯切れは良く。
甘酸っぱい感じも強いが、その味わいがクセになりそうだ。完熟具合も程よく、噛めば噛むほど口の中で果汁が広がっていく。
こりゃ、たしかに熟しているとめちゃくちゃ美味い!!
いつも使う固いままじゃ食えたもんじゃないが、これは美味い。デザートとかに、ミーナが欲しがる理由がよくわかった。リュカルドも好きそうだと考えがいくほどに。
「へー? あんな感じに切っていくと、ここまで美味いんやなあ?」
レクサスもひょいぱくと食いまくるくらいだから、俺だけが美味いわけじゃない。
こりゃ、イツキのおかげでまたデザートに革命が起きるなあ?
「通達には、ゼリーやジュースにもいいらしいとあるが……これ以上は俺とかで考えるか」
「お? 創作意欲出てきはったん?」
「俺はイツキの父親だぜ?」
そして宮廷料理人らの長だ。旅歩きしてる師匠にも劣るだろうが、料理人の矜持として作りたいもんは作ってみせるぜ!!
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