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隊長のまかない⑧
第4話『ハロウィンパーティー』③
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少々落ち着きなさい、と僕がたしなめたことで……その後に、イツキが出してくださった『パンポンのプリン』を食べることになりました。
ガラスの器に、美しい湖面のように均一に広がっている……オレンジのプリン。
イツキが運ぶたびに、表面が軽く揺れていると言うことは……とても柔らかいのでしょう。
アーネストが一緒に運び終え、僕らにも行き渡らせた後に……イツキは大人の僕らにはコーヒーを。リュシアーノ様には紅茶を淹れてくださいました。
「結構甘めなので、お茶をお供に食べると美味しいですよ」
と言う言葉を信じ、新たに用意されたスプーンで軽くすくってみる。ふるふると震える感覚が面白いですね?
中から、少し茶色い液体が染み出してきましたが……それは焦がした砂糖を使った『カラメル』と言う部分だそうです。
「カラメルって失敗しやすいのよね?」
リュシアーノ様は前世でもお作りになられたのでしょうか?
誰かのため……お聞きしたことはありませんが、前世では恋人でも……いけません、嫉妬の情など僕らしくありません。
これでは、アーネストがイツキの衣装を僕に見せたくないと豪語したのをとやかく言えませんね?
とりあえず、止まっているわけにはいきませんからプリンを口にしました。たくさんパンポンの料理を口にしましたのに……このプリンは別格でした!?
「「甘い……!!?」」
思わず、アーネストと同じくらいに声に出てしまうほど。
物凄く甘いもありますが、パンポンの味わいが濃厚でした。そこに焦がしたカラメルのとろっとしたなめらかさと香ばしさが加わると……甘ったるくなった舌を落ち着かせてくれます。
とどめにコーヒー……これは、最高の循環ですね?
「前世で食べたかぼちゃプリンより、ずっとずっと美味しいわ!!」
「恐縮です」
「イツキをお嫁さんにもらえるアーネストは幸せ者ね?」
「あ……」
「は……はい……」
たしかに、未だに進展がないふたりのようですが。
青二才をとっくに過ぎた年頃でしょうに……恋を覚えたての子供のような反応。
これでは、リュシアーノ様がご心配になられるのも無理はありません。僕とリュシアーノ様の婚儀はだいぶ先ですが……先に結婚してもいいでしょうに。
こちらが照れてしまうくらいの初々しさに当てられ、まだ残っていたパンポンのプリンは最初の時以上に甘く感じました。
「今日は楽しかったわ! ありがとう、皆!!」
とりあえず、当初の目的は完遂しましたので……パーティーが終わってからは、リュシアーノ様は大変満足された笑顔になりました。
「「「お役に立てて何よりです」」」
子供のお遊びに付き合う形ではありましたが……こう言う催し物も悪くありません。菓子袋の方も、結局一緒に食べることになり……中身はイツキ曰く、パンポンを練り込んだチョコチップクッキーですとか。
素朴な甘みと、チョコチップの食感が癖になる美味しさでした。
ガラスの器に、美しい湖面のように均一に広がっている……オレンジのプリン。
イツキが運ぶたびに、表面が軽く揺れていると言うことは……とても柔らかいのでしょう。
アーネストが一緒に運び終え、僕らにも行き渡らせた後に……イツキは大人の僕らにはコーヒーを。リュシアーノ様には紅茶を淹れてくださいました。
「結構甘めなので、お茶をお供に食べると美味しいですよ」
と言う言葉を信じ、新たに用意されたスプーンで軽くすくってみる。ふるふると震える感覚が面白いですね?
中から、少し茶色い液体が染み出してきましたが……それは焦がした砂糖を使った『カラメル』と言う部分だそうです。
「カラメルって失敗しやすいのよね?」
リュシアーノ様は前世でもお作りになられたのでしょうか?
誰かのため……お聞きしたことはありませんが、前世では恋人でも……いけません、嫉妬の情など僕らしくありません。
これでは、アーネストがイツキの衣装を僕に見せたくないと豪語したのをとやかく言えませんね?
とりあえず、止まっているわけにはいきませんからプリンを口にしました。たくさんパンポンの料理を口にしましたのに……このプリンは別格でした!?
「「甘い……!!?」」
思わず、アーネストと同じくらいに声に出てしまうほど。
物凄く甘いもありますが、パンポンの味わいが濃厚でした。そこに焦がしたカラメルのとろっとしたなめらかさと香ばしさが加わると……甘ったるくなった舌を落ち着かせてくれます。
とどめにコーヒー……これは、最高の循環ですね?
「前世で食べたかぼちゃプリンより、ずっとずっと美味しいわ!!」
「恐縮です」
「イツキをお嫁さんにもらえるアーネストは幸せ者ね?」
「あ……」
「は……はい……」
たしかに、未だに進展がないふたりのようですが。
青二才をとっくに過ぎた年頃でしょうに……恋を覚えたての子供のような反応。
これでは、リュシアーノ様がご心配になられるのも無理はありません。僕とリュシアーノ様の婚儀はだいぶ先ですが……先に結婚してもいいでしょうに。
こちらが照れてしまうくらいの初々しさに当てられ、まだ残っていたパンポンのプリンは最初の時以上に甘く感じました。
「今日は楽しかったわ! ありがとう、皆!!」
とりあえず、当初の目的は完遂しましたので……パーティーが終わってからは、リュシアーノ様は大変満足された笑顔になりました。
「「「お役に立てて何よりです」」」
子供のお遊びに付き合う形ではありましたが……こう言う催し物も悪くありません。菓子袋の方も、結局一緒に食べることになり……中身はイツキ曰く、パンポンを練り込んだチョコチップクッキーですとか。
素朴な甘みと、チョコチップの食感が癖になる美味しさでした。
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