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王女のまかない⑨
第4話『マロングラッセ丸ごとモンブラン』②
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イツキお手製の、絶対美味しいと予感がしているモンブラン。
私やネル達だけだと寂しいと思って、お父様やお母様にも作ってほしいとお願いしたわ。私はネル達と食べるけども。
翌日の、勉強もだけどお稽古とかマナーレッスンも頑張るに頑張って!! サフィアが、イツキ達の到着を聞いてから……思わず、スキップしそうになるのを我慢したわ。
今は九歳だからって、元大人だったんだから……側仕えのサフィアの前でもはしたない行動はしたくない。だって、私今王女様だから。
「大変お待たせ致しました」
モンブランを食べる部屋に行けば、イツキの近くには少し大きめのテーブルが。私サイズに合わせて、高さは少し低めだけれど……ネルやアーネストも座りやすいように席が配置されていて、ネル達は私が席に着くまでテーブルの近くで控えていたわ。
まだサフィアがいるし、私が王女様なのが仕方がないから……身分差はしょうがないもの。
サフィアが外で控えていると言って、扉を閉めてから……私はいそいそと自分の席を教えてもらったから、そこに座った。
「イツキ! 凄いわ!!」
共通の道具とか、この世界には無いと思っていたのに……目の前には、ちゃんとした網目が美しい茶色のモンブランが皿の上に載っていたわ!!
大きさも、私の拳サイズくらい……お酒、は子供の私の分は使っていないのか、匂いはしてこなかった。
「先程も見ましたが……これがモンブランですか? レクサスに聞いたものと少し違うような」
「レクサスさんと作ったのは、さつまいものモンブランですね? あちらの方が粘りも違うのでこの糸みたいにはならないんです」
「「なるほど」」
「食べていいかしら?!」
「もちろんです」
ちょっと渋めの紅茶をネルが淹れてくれて……少し味わってから、ちょっともったいないけど美味しそうなモンブランにフォークを刺す。
少しだけ固かったけど、しっかりしたマロンクリームの下には……ホイップクリームに、大ぶりの栗??
多分マロングラッセだけど……自分達で収穫した栗はこんなにも大きかったのね? 鬼皮を剥いている時は、あんまり注意深く見ていなかったわ。
「いただきます」
日本人らしく、事情を知っている人達の前で食前の挨拶をして……パクッと口に入れていく。ちょこっとだけ洋酒の香りがしたけど……濃厚な栗の味が最高だわ!!
ワルシュが作ったらまた違うでしょうけど……日本人好みの味付けが出来るイツキの料理ってお母様が気にいるくらい繊細でとっても美味しいの。
家庭の味だからかもしれないけど、私に記憶が戻る前から本当に美味しかったわ。
(私のにはほとんど入っていないはずなのに……物足りなさを感じないわ。すっごく美味しいケーキ!!)
土台は……タルトとかもあったりしたが、イツキの場合はスポンジケーキだった。
けど、それがかえって正解で……少し濃いめのクリームに内側の少しさっぱりとしたホイップクリームとの相性がいいの。
マロンクリーム以外は、ふわふわした印象を感じたけど……気づいたら、ぺろっとひとつ食べ終えていたわ!?
あれだけ大きなマロングラッセも入っていたのに、ぱくぱくと口に入れていた。ネルに呆れられていないかしら……と思ったけど、彼はいつも以上にニコニコ微笑んでいたわ。
「ふふ。イツキの手料理もですが、皆で協力して作ったものは美味しいですからね?」
そう誤魔化してくれていたけど、単純に美味し過ぎてバクついただけなのよね……。
イツキにお代わりを訊かれたけど……ネル達もだけど、全員でひとり最低三個は食べてしまったわ!!?
私やネル達だけだと寂しいと思って、お父様やお母様にも作ってほしいとお願いしたわ。私はネル達と食べるけども。
翌日の、勉強もだけどお稽古とかマナーレッスンも頑張るに頑張って!! サフィアが、イツキ達の到着を聞いてから……思わず、スキップしそうになるのを我慢したわ。
今は九歳だからって、元大人だったんだから……側仕えのサフィアの前でもはしたない行動はしたくない。だって、私今王女様だから。
「大変お待たせ致しました」
モンブランを食べる部屋に行けば、イツキの近くには少し大きめのテーブルが。私サイズに合わせて、高さは少し低めだけれど……ネルやアーネストも座りやすいように席が配置されていて、ネル達は私が席に着くまでテーブルの近くで控えていたわ。
まだサフィアがいるし、私が王女様なのが仕方がないから……身分差はしょうがないもの。
サフィアが外で控えていると言って、扉を閉めてから……私はいそいそと自分の席を教えてもらったから、そこに座った。
「イツキ! 凄いわ!!」
共通の道具とか、この世界には無いと思っていたのに……目の前には、ちゃんとした網目が美しい茶色のモンブランが皿の上に載っていたわ!!
大きさも、私の拳サイズくらい……お酒、は子供の私の分は使っていないのか、匂いはしてこなかった。
「先程も見ましたが……これがモンブランですか? レクサスに聞いたものと少し違うような」
「レクサスさんと作ったのは、さつまいものモンブランですね? あちらの方が粘りも違うのでこの糸みたいにはならないんです」
「「なるほど」」
「食べていいかしら?!」
「もちろんです」
ちょっと渋めの紅茶をネルが淹れてくれて……少し味わってから、ちょっともったいないけど美味しそうなモンブランにフォークを刺す。
少しだけ固かったけど、しっかりしたマロンクリームの下には……ホイップクリームに、大ぶりの栗??
多分マロングラッセだけど……自分達で収穫した栗はこんなにも大きかったのね? 鬼皮を剥いている時は、あんまり注意深く見ていなかったわ。
「いただきます」
日本人らしく、事情を知っている人達の前で食前の挨拶をして……パクッと口に入れていく。ちょこっとだけ洋酒の香りがしたけど……濃厚な栗の味が最高だわ!!
ワルシュが作ったらまた違うでしょうけど……日本人好みの味付けが出来るイツキの料理ってお母様が気にいるくらい繊細でとっても美味しいの。
家庭の味だからかもしれないけど、私に記憶が戻る前から本当に美味しかったわ。
(私のにはほとんど入っていないはずなのに……物足りなさを感じないわ。すっごく美味しいケーキ!!)
土台は……タルトとかもあったりしたが、イツキの場合はスポンジケーキだった。
けど、それがかえって正解で……少し濃いめのクリームに内側の少しさっぱりとしたホイップクリームとの相性がいいの。
マロンクリーム以外は、ふわふわした印象を感じたけど……気づいたら、ぺろっとひとつ食べ終えていたわ!?
あれだけ大きなマロングラッセも入っていたのに、ぱくぱくと口に入れていた。ネルに呆れられていないかしら……と思ったけど、彼はいつも以上にニコニコ微笑んでいたわ。
「ふふ。イツキの手料理もですが、皆で協力して作ったものは美味しいですからね?」
そう誤魔化してくれていたけど、単純に美味し過ぎてバクついただけなのよね……。
イツキにお代わりを訊かれたけど……ネル達もだけど、全員でひとり最低三個は食べてしまったわ!!?
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