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上級冒険者のまかない
第1話 将来の義息子
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私は、サーシャ=デュヴァン。
イージアス国所属のA級冒険者! ちょっと、外見は若いんだけど強いんだから!!
少し前に、婚約したイージアス城の宮廷料理長をしているシューくんこと、ワルシュ=エイペックくんの婚約者でもあるんだよね? きゃ!
ひょんなことから、養女ちゃんも出来たけど……めちゃくちゃ良い子だし、その子も貴族の坊ちゃんと婚約している。お母さんは大変よろしいと思います!!
今日も討伐依頼などを終わらせてから、城下町でのんびりしていると……ちょっと、珍しい子が珍しいとこいたの。
「……ハインツベルトの坊ちゃん??」
養女の婚約者である、ハインツベルト公爵家の次男くんが……宝飾店の前で難しい顔をしていたわ。
「?…………あ、サーシャ……さん」
「! お義母さんでいいよ!!」
「こんな往来の場じゃなくても言えませんよ!?」
「えー?」
将来的にはそうなるから、遠慮しなくてもいいのに。
けど、恥ずかしいのか……アーネストくん、うーん、あーくんかな?? あーくん呼びするとさらに真っ赤っかになるから、ちょっとおかしかった。
「俺はそんな子供じゃないです!!」
「けど、いっちゃんの婚約者でしょ??」
「……イツキをそのように??」
「うん! お義母さん呼びもお願いしてる!!」
「…………」
なんで黙るのかなあ?? ほんとのこと言ってるだけなのに?
とりあえず、ここにいると言うことは……いっちゃんへのプレゼントかな?
「いっちゃんに何か買うの??」
「……はい。遅くなりましたが」
「遅い??」
「愛友祭の時に、素晴らしいチョコレートをもらったので……何かお返しが出来たらなと」
「……今夏だよ?」
「…………色々バタバタしてまして」
けど、ちゃんと考えてはいたんだ? 律儀なとこがある将来の義息子くんだ!!
いっちゃんのチョコレート……お義母さんとしては物凄く気になるところだけど……私、シューくんには渡してなかった!!
ちょっと、ギルドの依頼も立て込んでいたし、ここ数年は遠征依頼も結構あったから……まともに渡していない!!
そして、あたしは自他共に認めるくらいの料理下手だから、買ってもいなかった……。
(今度行く前に、チョコは買っておこう)
シューくんは、甘いもの嫌いじゃないけど……たくさんは食べられないんだよね??
お酒のつまみとかも、塩気が強い方を好んでいるんだもの。
「で、ずっとそこで悩んでいるの??」
「贈る品……のところまでは。ただ、どれが似合うかを」
「んー?」
あーくんが悩んでいるのは……ちっちゃいペンダントトップがあるネックレスだ。
いっちゃんとは、まだ数えるくらいしか会えていないけど……料理人って職業もあるし、貴族の女の子じゃないからか、派手な装飾品は身につけていない。
たしかに、こう言うのは似合いそうだった。
イージアス国所属のA級冒険者! ちょっと、外見は若いんだけど強いんだから!!
少し前に、婚約したイージアス城の宮廷料理長をしているシューくんこと、ワルシュ=エイペックくんの婚約者でもあるんだよね? きゃ!
ひょんなことから、養女ちゃんも出来たけど……めちゃくちゃ良い子だし、その子も貴族の坊ちゃんと婚約している。お母さんは大変よろしいと思います!!
今日も討伐依頼などを終わらせてから、城下町でのんびりしていると……ちょっと、珍しい子が珍しいとこいたの。
「……ハインツベルトの坊ちゃん??」
養女の婚約者である、ハインツベルト公爵家の次男くんが……宝飾店の前で難しい顔をしていたわ。
「?…………あ、サーシャ……さん」
「! お義母さんでいいよ!!」
「こんな往来の場じゃなくても言えませんよ!?」
「えー?」
将来的にはそうなるから、遠慮しなくてもいいのに。
けど、恥ずかしいのか……アーネストくん、うーん、あーくんかな?? あーくん呼びするとさらに真っ赤っかになるから、ちょっとおかしかった。
「俺はそんな子供じゃないです!!」
「けど、いっちゃんの婚約者でしょ??」
「……イツキをそのように??」
「うん! お義母さん呼びもお願いしてる!!」
「…………」
なんで黙るのかなあ?? ほんとのこと言ってるだけなのに?
とりあえず、ここにいると言うことは……いっちゃんへのプレゼントかな?
「いっちゃんに何か買うの??」
「……はい。遅くなりましたが」
「遅い??」
「愛友祭の時に、素晴らしいチョコレートをもらったので……何かお返しが出来たらなと」
「……今夏だよ?」
「…………色々バタバタしてまして」
けど、ちゃんと考えてはいたんだ? 律儀なとこがある将来の義息子くんだ!!
いっちゃんのチョコレート……お義母さんとしては物凄く気になるところだけど……私、シューくんには渡してなかった!!
ちょっと、ギルドの依頼も立て込んでいたし、ここ数年は遠征依頼も結構あったから……まともに渡していない!!
そして、あたしは自他共に認めるくらいの料理下手だから、買ってもいなかった……。
(今度行く前に、チョコは買っておこう)
シューくんは、甘いもの嫌いじゃないけど……たくさんは食べられないんだよね??
お酒のつまみとかも、塩気が強い方を好んでいるんだもの。
「で、ずっとそこで悩んでいるの??」
「贈る品……のところまでは。ただ、どれが似合うかを」
「んー?」
あーくんが悩んでいるのは……ちっちゃいペンダントトップがあるネックレスだ。
いっちゃんとは、まだ数えるくらいしか会えていないけど……料理人って職業もあるし、貴族の女の子じゃないからか、派手な装飾品は身につけていない。
たしかに、こう言うのは似合いそうだった。
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