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騎士のまかない⑭
第4話 次の懇談会?
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『『『『『イツキさん/殿を連れて来なさい/来てください!!』』』』』
実家である公爵家からの通達で、父上や母上もだが、兄や妹達まで同じ添書きを寄越して来た。
たしかに、あの一度きりとモモの花を取りに行った以外、俺ですら帰宅していない。
イツキと婚約したとは言え、まだまだ婚礼をするにはお互い早いと思っている。彼女と出会って一年は過ぎたが、交際を始めたのはまだそこまで経っていない。
兄上や義姉上は結婚しているし、跡継ぎである子供もいる。だから、別に跡目争いなどは気にしなくても良いのだが……今の生活をもう少し続けたい気持ちが強い。
たしかに、頻繁には会えないが……少しの時間でもこうしてイツキと話せるし、ふたりだけの空間を大切にしたかった。
彼女は俺のため以外にも、リュシアーノ王女殿下の遊び相手兼話し相手も務めている。殿下が実は転生者だと言うのは俺や隊長以外だと知る者はいないし、イツキ自身も殿下との時間を大切にしているのだ。
(……だからとは言え、家族に気に入られているのは良いことだ)
義姉上は、俺にとっては甥のラウルと会わせたいのだろう。イツキは王子殿下もだが、大層赤ん坊が好きなので、伝えれば絶対に会いたいと言うはず。
妹のアイシスは、最近少し料理をすると父上達の通達にあったので、見て欲しいかもしれないな? もちろん、イツキとも会いたい理由があるだろう。
兄上は、将来の義妹ともっと会いたい。
父上達も将来の義娘にもっと会いたいと豪語しているだけだろう。
とりあえず、パスタをきちんと食べ終えてから彼女に言うことにした。
「公爵家の皆さんがですか……?」
「ああ。もう少し頻繁に遊びに来いと……少しうるさいくらいに知らせを寄越すんだ」
「ふふ。恐縮です」
イツキは、皆の様子を浮かべたのか楽しそうに笑っていた。嫌がる素振りは見せないので、会うのは特に問題はないようだ。
「せっかくなら、夏辺りに行くか? 俺はここ数年まともに参加出来ていないが、海辺に行くのが毎年あるんだ」
「海水浴……ですか?」
「そうだな? と言っても、魔物の繁殖期も重なっているから、波打ち際で遊ぶ程度だが」
「海……行ってみたいですね!」
「では、その時期にしよう」
一応……イツキの水着は用意せねば。
まだ俺ですら、イツキの素肌は正装以外でほとんど目にしたことがないのに!!
家族とは言え、父上達に先に見られるのが非常に悔しいからだ!!
「海ですと、この前のアサリもですけど……あれば、はまぐりや牡蠣とか」
イツキはイツキで、格好についてよりも食材を調達出来るかもしれないと想像を膨らませていた。
実にイツキらしい考え方なので、その話題に加わることにした。
実家である公爵家からの通達で、父上や母上もだが、兄や妹達まで同じ添書きを寄越して来た。
たしかに、あの一度きりとモモの花を取りに行った以外、俺ですら帰宅していない。
イツキと婚約したとは言え、まだまだ婚礼をするにはお互い早いと思っている。彼女と出会って一年は過ぎたが、交際を始めたのはまだそこまで経っていない。
兄上や義姉上は結婚しているし、跡継ぎである子供もいる。だから、別に跡目争いなどは気にしなくても良いのだが……今の生活をもう少し続けたい気持ちが強い。
たしかに、頻繁には会えないが……少しの時間でもこうしてイツキと話せるし、ふたりだけの空間を大切にしたかった。
彼女は俺のため以外にも、リュシアーノ王女殿下の遊び相手兼話し相手も務めている。殿下が実は転生者だと言うのは俺や隊長以外だと知る者はいないし、イツキ自身も殿下との時間を大切にしているのだ。
(……だからとは言え、家族に気に入られているのは良いことだ)
義姉上は、俺にとっては甥のラウルと会わせたいのだろう。イツキは王子殿下もだが、大層赤ん坊が好きなので、伝えれば絶対に会いたいと言うはず。
妹のアイシスは、最近少し料理をすると父上達の通達にあったので、見て欲しいかもしれないな? もちろん、イツキとも会いたい理由があるだろう。
兄上は、将来の義妹ともっと会いたい。
父上達も将来の義娘にもっと会いたいと豪語しているだけだろう。
とりあえず、パスタをきちんと食べ終えてから彼女に言うことにした。
「公爵家の皆さんがですか……?」
「ああ。もう少し頻繁に遊びに来いと……少しうるさいくらいに知らせを寄越すんだ」
「ふふ。恐縮です」
イツキは、皆の様子を浮かべたのか楽しそうに笑っていた。嫌がる素振りは見せないので、会うのは特に問題はないようだ。
「せっかくなら、夏辺りに行くか? 俺はここ数年まともに参加出来ていないが、海辺に行くのが毎年あるんだ」
「海水浴……ですか?」
「そうだな? と言っても、魔物の繁殖期も重なっているから、波打ち際で遊ぶ程度だが」
「海……行ってみたいですね!」
「では、その時期にしよう」
一応……イツキの水着は用意せねば。
まだ俺ですら、イツキの素肌は正装以外でほとんど目にしたことがないのに!!
家族とは言え、父上達に先に見られるのが非常に悔しいからだ!!
「海ですと、この前のアサリもですけど……あれば、はまぐりや牡蠣とか」
イツキはイツキで、格好についてよりも食材を調達出来るかもしれないと想像を膨らませていた。
実にイツキらしい考え方なので、その話題に加わることにした。
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