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冒険者のまかない⑥
第4話『飲兵衛に酒蒸し』②
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身の方は、イツキはんが食べやすいように切り分けてくれていた。臓物のようにも見えるが、ワルシュ先輩がこの魔物の食い方を発見して浸透させてきたから……自分には美味そうに見える。
ひと切れをフォークで刺し、口に運ぶとめちゃくちゃ熱かったんで……先輩と息を吹きかけてから入れてみたら。
「ふま!?」
酒の風味はたしかにする。
けど、熱を通したことで味も香りも強いのに、米の酒特有の……辛いとも言える酒精の部分が感じ取れん!!
お陰で、貝の旨みを引き出す役割を酒が担い……あふあふと言いながら、ぷりっぷりのアサリの身の部分を噛み締めていく。
味はほんま、酒と塩味しかせんのに……磯の香りなどのお陰で物足りなさを感じさせん!! これは……白い葡萄酒にも合うかもしれんなあ?
「美味い! このスープだけでもいけるな?」
先輩が身以外にも、貝殻の底に溜まっている汁も飲んでいたわ。そんなにも……と、自分もイツキはんからスプーンを借りてすすれば……まさに、極上とも言える出逢いに思えた!?
「うんま~……!」
より一層、酒の香りと味がするが……さらに、アサリの身の味も移っているのに、味の喧嘩とかがない。
適度な塩気、酒の甘みにアサリの身の味……これは、葡萄酒もええけどなんか……なんか!!
「米と食いたくなるな?」
「先輩、それや!!」
今自分もそう思ってん!!
すると、イツキはんが何故かいたずらっ子のような笑みを浮かべたわ。
「普通の炊いた米もいいですが、これを生の状態から適度な固さに調理したのも美味しいですよ?」
「おん? どゆこと??」
「お粥ではなく、リゾットという料理なんです。チーズも使うので、葡萄酒とよく合いますね?」
「……作ってくれへん?」
「俺にも教えろ、イツキ!」
「もちろん!! あ、フライも作りますね??」
そこから、イツキはんが振る舞ってくれたリゾットもやけど……フライはたまらんかったわ!!
米をあえて少し固めにすることで、絶妙な噛み応えとかがチーズによく合った。
フライの方は、さらにアサリの旨みが凝縮していて……前に、イツキはんが仕込んだっちゅー『ウスターソース』でも良かったが、ショーユでもよく合ったわ……。
実はサカムシに少量かけるだけでも絶品に変わると、その後試したら先輩から採ってきたアサリ全部寄越せ言われたんで、もちろん渡したわ!
その日やないけど、サフィアとの時間が取れた時に彼女にも聞いてん。
「……貝は少し苦手だったのですが。あのフライとかは美味しかったです」
「おん。ええことや」
自分が採ってきたことを言えば、サフィアは流石ですって緩く微笑んでくれた。その顔がめちゃくちゃに可愛かったんで、思わずキスしてしもたわ。
ひと切れをフォークで刺し、口に運ぶとめちゃくちゃ熱かったんで……先輩と息を吹きかけてから入れてみたら。
「ふま!?」
酒の風味はたしかにする。
けど、熱を通したことで味も香りも強いのに、米の酒特有の……辛いとも言える酒精の部分が感じ取れん!!
お陰で、貝の旨みを引き出す役割を酒が担い……あふあふと言いながら、ぷりっぷりのアサリの身の部分を噛み締めていく。
味はほんま、酒と塩味しかせんのに……磯の香りなどのお陰で物足りなさを感じさせん!! これは……白い葡萄酒にも合うかもしれんなあ?
「美味い! このスープだけでもいけるな?」
先輩が身以外にも、貝殻の底に溜まっている汁も飲んでいたわ。そんなにも……と、自分もイツキはんからスプーンを借りてすすれば……まさに、極上とも言える出逢いに思えた!?
「うんま~……!」
より一層、酒の香りと味がするが……さらに、アサリの身の味も移っているのに、味の喧嘩とかがない。
適度な塩気、酒の甘みにアサリの身の味……これは、葡萄酒もええけどなんか……なんか!!
「米と食いたくなるな?」
「先輩、それや!!」
今自分もそう思ってん!!
すると、イツキはんが何故かいたずらっ子のような笑みを浮かべたわ。
「普通の炊いた米もいいですが、これを生の状態から適度な固さに調理したのも美味しいですよ?」
「おん? どゆこと??」
「お粥ではなく、リゾットという料理なんです。チーズも使うので、葡萄酒とよく合いますね?」
「……作ってくれへん?」
「俺にも教えろ、イツキ!」
「もちろん!! あ、フライも作りますね??」
そこから、イツキはんが振る舞ってくれたリゾットもやけど……フライはたまらんかったわ!!
米をあえて少し固めにすることで、絶妙な噛み応えとかがチーズによく合った。
フライの方は、さらにアサリの旨みが凝縮していて……前に、イツキはんが仕込んだっちゅー『ウスターソース』でも良かったが、ショーユでもよく合ったわ……。
実はサカムシに少量かけるだけでも絶品に変わると、その後試したら先輩から採ってきたアサリ全部寄越せ言われたんで、もちろん渡したわ!
その日やないけど、サフィアとの時間が取れた時に彼女にも聞いてん。
「……貝は少し苦手だったのですが。あのフライとかは美味しかったです」
「おん。ええことや」
自分が採ってきたことを言えば、サフィアは流石ですって緩く微笑んでくれた。その顔がめちゃくちゃに可愛かったんで、思わずキスしてしもたわ。
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