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王女のまかない⑦
第3話『ジューシーなザンギ』
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次に唐揚げ。
唐揚げにしては、少し大きい。私の今の手を握り拳にした大きさくらい。けど、食べないわけがない。
本当は……と言うか、王女……レディらしくないけれど。
今日ばかりは……アーネストも私が転生者だってことは知られたんだし、遠慮なくフォークで刺したそれをがぶりと豪快にかじりついた!!
「ん~~~~!!」
ニンニクと生姜。あと醤油のパンチが効いてて、とっても食べやすい。それに、衣はザクザクしてるのに、中はしっとり柔らか。
肉汁もすごいし、ジューシーだ。これは……太るとわかってても、何個でも食べたい味付けだわ!! 食感も楽しい!!
「ふふ。リュシアーノ様、気に入られました??」
イツキが笑顔で聞いてきたので、私は首を強く振った。
「とっても美味しいわ!! こんな唐揚げ、お惣菜とかでもなかったと思うの!!」
「ちょっと今回の唐揚げは、ザンギを意識してみました」
「「「ザンギ??」」」
聞いたことある気がしたけど、なんだったかしら??
前世の日本の知識はたしかだけど……頻繁に聞かなかったせい??
「北海道という地域の唐揚げなんです。味付けは様々ありますが、衣とお肉の食感が特徴的なんですよ」
「……北海道にもそういう唐揚げあるのね??」
「物産展だと、その味付けのポテチとかありましたよ」
「イツキだと行きそう」
「……リュシアーノ様。そのぶっさんてん?? とは??」
「えーっと……例えばこの世界だと、各地域の特産品などを集めた会場で……屋台などを設置して定期的に催しものをする感じかしら??」
「だいたいはそうですよねー?」
「……面白いですね」
あ、ネルのことだから……お父様に私のことは伏せて提案するかも。
各地の交流の場を設けて、流通をよくしようとするのはこの世界でも共通らしいから。
(けど、このザンギ……美味しい!)
あとでしっかり歯磨きしなくちゃだけど、いくらでも食べられる!!
お酒とか欲しくなるけど……私ただいま幼児。
あと十年近くしないと、お酒飲める年齢にはなれないのはさっきも思った。
だから! とザンギをまた三つくらい平らげてから……イツキに甘酒をお願いしたわ。
米麹の甘酒はトロッとしていて、真っ白で美味しそうに見えた。
くぴっと、湯飲みに近い陶器のグラスを傾け……ゆっくりゆっくりと口に入れてみる。
適度な温もりが残った、砂糖を入れていないはずなのに砂糖水を口にしたような深い甘味が口いっぱいに広がったわ!!
「美味しい!!」
時間はかかるけど、こんなにも美味しい甘酒だなんて……年末に神社とかお寺で配布していた独特の甘みとは全然違う!!
お米のトロッとした部分も舌触りが良く……お酒が入っていないからいくらでも飲めるわ!!
唐揚げにしては、少し大きい。私の今の手を握り拳にした大きさくらい。けど、食べないわけがない。
本当は……と言うか、王女……レディらしくないけれど。
今日ばかりは……アーネストも私が転生者だってことは知られたんだし、遠慮なくフォークで刺したそれをがぶりと豪快にかじりついた!!
「ん~~~~!!」
ニンニクと生姜。あと醤油のパンチが効いてて、とっても食べやすい。それに、衣はザクザクしてるのに、中はしっとり柔らか。
肉汁もすごいし、ジューシーだ。これは……太るとわかってても、何個でも食べたい味付けだわ!! 食感も楽しい!!
「ふふ。リュシアーノ様、気に入られました??」
イツキが笑顔で聞いてきたので、私は首を強く振った。
「とっても美味しいわ!! こんな唐揚げ、お惣菜とかでもなかったと思うの!!」
「ちょっと今回の唐揚げは、ザンギを意識してみました」
「「「ザンギ??」」」
聞いたことある気がしたけど、なんだったかしら??
前世の日本の知識はたしかだけど……頻繁に聞かなかったせい??
「北海道という地域の唐揚げなんです。味付けは様々ありますが、衣とお肉の食感が特徴的なんですよ」
「……北海道にもそういう唐揚げあるのね??」
「物産展だと、その味付けのポテチとかありましたよ」
「イツキだと行きそう」
「……リュシアーノ様。そのぶっさんてん?? とは??」
「えーっと……例えばこの世界だと、各地域の特産品などを集めた会場で……屋台などを設置して定期的に催しものをする感じかしら??」
「だいたいはそうですよねー?」
「……面白いですね」
あ、ネルのことだから……お父様に私のことは伏せて提案するかも。
各地の交流の場を設けて、流通をよくしようとするのはこの世界でも共通らしいから。
(けど、このザンギ……美味しい!)
あとでしっかり歯磨きしなくちゃだけど、いくらでも食べられる!!
お酒とか欲しくなるけど……私ただいま幼児。
あと十年近くしないと、お酒飲める年齢にはなれないのはさっきも思った。
だから! とザンギをまた三つくらい平らげてから……イツキに甘酒をお願いしたわ。
米麹の甘酒はトロッとしていて、真っ白で美味しそうに見えた。
くぴっと、湯飲みに近い陶器のグラスを傾け……ゆっくりゆっくりと口に入れてみる。
適度な温もりが残った、砂糖を入れていないはずなのに砂糖水を口にしたような深い甘味が口いっぱいに広がったわ!!
「美味しい!!」
時間はかかるけど、こんなにも美味しい甘酒だなんて……年末に神社とかお寺で配布していた独特の甘みとは全然違う!!
お米のトロッとした部分も舌触りが良く……お酒が入っていないからいくらでも飲めるわ!!
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