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隊長のまかない③
第3話『アイスパフェを作ろう』②
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まず、卵を割る方法を教えていただいたんです。真ん中に角などでヒビを入れ、一気にボウルに中身を入れずに……殻を上手く使って白身をボウルに入れて黄身を殻に受け止めておく。
これが、かなりの繊細な作業だったのです!!
「…………く」
割るのもですが、黄身がぐちゃぐちゃになるなどと。数回続けてそうなってしまったので、途中はイツキに交代してもらうことにしました。材料を無駄にしないためです……。
「で、では。卵は私がやりますので、ネルヴィスさんには別のことをしましょう」
「……はい」
「白身に分けたボウルを、少し凍らせるイメージで冷やしてくれませんか??」
「?? この段階で凍らせるのですか??」
「はい。ですが、メレンゲと言うものを作る上で重要なんです」
「メレンゲ……?」
また異世界の知識。気になりますが、言われた事をしなくては。
(……この時点だとよくわかりませんが)
ボウルに入った少し黄色がかった白くて粘り気のある液体。これがお菓子でどのように変化してしまうのか、少し楽しみもあり不安もあります。
なので、イツキにお願いされた通りにこの白身とやらを凍らせましょう。
「まつろわぬは静けさ。吐息は氷の息。この者にささやかな恩恵を」
出来るだけ弱めの冷気をイメージして魔法を施せば、少しだけ固まった白身が出来上がりました。
イツキに見せると、嬉しそうに首を縦に振りました。
「では、これは一旦冷凍庫に。その間に黄身の下拵えをします」
「? 先にこれを使わないのであれば冷凍庫で大丈夫なのでは??」
「今の時期は温かいのですぐに固まらないんですよ」
なるほど、手順が色々と必要なのですね?
ひとまず、僕はイツキにコンロの前に立つように言われました。
「火を使うのですか?」
「黄身の部分を温めていくんです。アイスクリームの重要ポイントその一ですよ!」
「わかりました」
小鍋に黄身、砂糖を入れて泡立て器と言う道具で軽く混ぜ……そこに牛乳を少しずつ加えて混ぜていくようです。一気に入れると混ざりにくいためだとか。
「火にかけるんですが、強火ではなく弱火。黄身が固まらないように混ぜながら温めていきます」
そして、ほんの少し温めたら火を消して、少し独特な香りのオイルを入れました。
「これは?」
「バニラエッセンス。お菓子作りには欠かせないものです。以前、リュシアーノ様と作らせていただいたケーキには入ってないですが」
「それも異世界の?」
「こちらにあるとは思いませんでしたが」
お菓子作りとは奥深いのですね?
次に、今の鍋の中身を冷やしている間に……メレンゲと言う部分を作ることになりました。とにかく、凍らせた白身を泡立て器でひたすら混ぜるそうです。これが大変でした!
「イツキ、これは……どれくらいまで??」
「シャンプーを泡立てたくらいまで」
「本当になるんですか?」
「冷やしたのでなりますよ?」
そして、イツキの言葉通りにだんだんと泡が出来始め……少し経つと泡立て器で持ち上がりました!?
「これが……?」
「メレンゲです。さ、次は生クリームです」
「……また泡立てるのですか?」
「メレンゲ程ではないので、すぐですよ?」
そして、混ぜ合わせたそれぞれをひとつにまとめて……僕が再度冷気を当てて凍らせました。
これが、かなりの繊細な作業だったのです!!
「…………く」
割るのもですが、黄身がぐちゃぐちゃになるなどと。数回続けてそうなってしまったので、途中はイツキに交代してもらうことにしました。材料を無駄にしないためです……。
「で、では。卵は私がやりますので、ネルヴィスさんには別のことをしましょう」
「……はい」
「白身に分けたボウルを、少し凍らせるイメージで冷やしてくれませんか??」
「?? この段階で凍らせるのですか??」
「はい。ですが、メレンゲと言うものを作る上で重要なんです」
「メレンゲ……?」
また異世界の知識。気になりますが、言われた事をしなくては。
(……この時点だとよくわかりませんが)
ボウルに入った少し黄色がかった白くて粘り気のある液体。これがお菓子でどのように変化してしまうのか、少し楽しみもあり不安もあります。
なので、イツキにお願いされた通りにこの白身とやらを凍らせましょう。
「まつろわぬは静けさ。吐息は氷の息。この者にささやかな恩恵を」
出来るだけ弱めの冷気をイメージして魔法を施せば、少しだけ固まった白身が出来上がりました。
イツキに見せると、嬉しそうに首を縦に振りました。
「では、これは一旦冷凍庫に。その間に黄身の下拵えをします」
「? 先にこれを使わないのであれば冷凍庫で大丈夫なのでは??」
「今の時期は温かいのですぐに固まらないんですよ」
なるほど、手順が色々と必要なのですね?
ひとまず、僕はイツキにコンロの前に立つように言われました。
「火を使うのですか?」
「黄身の部分を温めていくんです。アイスクリームの重要ポイントその一ですよ!」
「わかりました」
小鍋に黄身、砂糖を入れて泡立て器と言う道具で軽く混ぜ……そこに牛乳を少しずつ加えて混ぜていくようです。一気に入れると混ざりにくいためだとか。
「火にかけるんですが、強火ではなく弱火。黄身が固まらないように混ぜながら温めていきます」
そして、ほんの少し温めたら火を消して、少し独特な香りのオイルを入れました。
「これは?」
「バニラエッセンス。お菓子作りには欠かせないものです。以前、リュシアーノ様と作らせていただいたケーキには入ってないですが」
「それも異世界の?」
「こちらにあるとは思いませんでしたが」
お菓子作りとは奥深いのですね?
次に、今の鍋の中身を冷やしている間に……メレンゲと言う部分を作ることになりました。とにかく、凍らせた白身を泡立て器でひたすら混ぜるそうです。これが大変でした!
「イツキ、これは……どれくらいまで??」
「シャンプーを泡立てたくらいまで」
「本当になるんですか?」
「冷やしたのでなりますよ?」
そして、イツキの言葉通りにだんだんと泡が出来始め……少し経つと泡立て器で持ち上がりました!?
「これが……?」
「メレンゲです。さ、次は生クリームです」
「……また泡立てるのですか?」
「メレンゲ程ではないので、すぐですよ?」
そして、混ぜ合わせたそれぞれをひとつにまとめて……僕が再度冷気を当てて凍らせました。
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