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隊長のまかない②
第3話『びっくり幕の内弁当』③
しおりを挟む 驚きました……!!
酸っぱ過ぎて、けど塩気もあり……しばらくしたら、口の中でさっぱりとしてしまう。普通のピクルスとは全く違いました。この爽やかさはなんでしょう??
あれだけ揚げ物を食べたのに、口の中がリフレッシュしていくような……?
「……とても驚きました」
「だ、大丈夫ですか?」
「ええ。ひと口で勢いよく食べたせいですね? しかし、後口が爽やかです」
「私がいたところだと『梅干し』と呼んでいたんですが……おにぎりの具材にも出来ますし、先日リュシアーノ様にも召し上がっていただいた『焼きおにぎりのお茶漬け』にも少々入れました」
「なるほど……。口直しにピクルスとは斬新ですね?」
その後に米を口に含むと、もっと食べたい欲求が出てきました。他にも、ほうれん草などのサラダとも違う料理は……米をもっと食べたくなるような味わいです。
この『マクノウチ弁当』と言うのは、すべてがあって完璧なお弁当になるのですね!?
イツキがニコニコと見守りながら、僕はゆっくりとしかし、アーネストがいつ戻って来るかわかりませんので……少し急いで食べました。
揚げ物以外にも、肉を焼いて丸め……少し甘辛い味付けをしたのも僕は好みでした。
「そちらはテリヤキハンバーグです」
「テリヤキ? ハンバーグは僕にもわかりますが……」
ハンバーグはこんなにも柔らかいものだったでしょうか? ソースもこのように甘辛く食べやすい味付けではない。たしか……デミグラスソースが主で、もっと肉肉しく食べにくいイメージが強い。
「ツナギとこね方にコツがあるんです。こちらのハンバーグは男性向けですが、私のいた世界ですとハンバーグは多種多様。こちらに似た感じのですと海を越えた国に多いです。テリヤキについては私の出身国に多い味付けですね?」
「……その口ぶりですと、他にも何か??」
「はい。テリヤキはお肉とよく合いますし……鶏肉とかこちらですとコカトリスの肉にも合いそうですね?? 皮をあえて残して焼いたのに絡めると……テリヤキソースと抜群に合います」
「それは……」
今食事をしているのに、思わず食べたくなる料理だった。本当に……この女性は異邦人であれ、料理に関しては素人だとは思えません。
であれば、異世界の料理人の玄人はどれほどの逸材か。ワルシュ料理長が知れば引き抜きどころで済まないでしょう。
「あ、テリヤキチキンと言うのが今試作段階ですので。食堂には近々お出し出来ると思います」
「! わかりました」
それは楽しみにしていなくてはいけませんね?
「ところで、ネルヴィスさん。何かお話があると言っていましたが」
だいたいを食べ終えたところで、イツキが質問をしてきました。
そう。イツキと二人で過ごす時間は限られているので……時間は有効に使わなくてはいけません。だから、お弁当以外に話があると僕は彼女に通達の返事をしました。
「……実は、折り入って相談させていただきたいことが」
「私にですか?」
「ここにいるのは僕とあなただけです。是非聞いて欲しいんです」
「……なんでしょうか?」
イツキは意味がわからないので首を傾げていましたが、無理もないでしょう。今から告げるのは、とびっきり驚く内容ですから。
「……いえ。僕にもある意味春が来たなと」
「!? それって好きなお相手さんが?!」
「ただ……あなたとアーネストとは別の意味で障害があるんです」
「? どなたなんでしょうか??」
「……………………王女殿下です」
「…………えええええぇええぇ!?」
流石のイツキでもその場にひっくり返ってしまいました。
酸っぱ過ぎて、けど塩気もあり……しばらくしたら、口の中でさっぱりとしてしまう。普通のピクルスとは全く違いました。この爽やかさはなんでしょう??
あれだけ揚げ物を食べたのに、口の中がリフレッシュしていくような……?
「……とても驚きました」
「だ、大丈夫ですか?」
「ええ。ひと口で勢いよく食べたせいですね? しかし、後口が爽やかです」
「私がいたところだと『梅干し』と呼んでいたんですが……おにぎりの具材にも出来ますし、先日リュシアーノ様にも召し上がっていただいた『焼きおにぎりのお茶漬け』にも少々入れました」
「なるほど……。口直しにピクルスとは斬新ですね?」
その後に米を口に含むと、もっと食べたい欲求が出てきました。他にも、ほうれん草などのサラダとも違う料理は……米をもっと食べたくなるような味わいです。
この『マクノウチ弁当』と言うのは、すべてがあって完璧なお弁当になるのですね!?
イツキがニコニコと見守りながら、僕はゆっくりとしかし、アーネストがいつ戻って来るかわかりませんので……少し急いで食べました。
揚げ物以外にも、肉を焼いて丸め……少し甘辛い味付けをしたのも僕は好みでした。
「そちらはテリヤキハンバーグです」
「テリヤキ? ハンバーグは僕にもわかりますが……」
ハンバーグはこんなにも柔らかいものだったでしょうか? ソースもこのように甘辛く食べやすい味付けではない。たしか……デミグラスソースが主で、もっと肉肉しく食べにくいイメージが強い。
「ツナギとこね方にコツがあるんです。こちらのハンバーグは男性向けですが、私のいた世界ですとハンバーグは多種多様。こちらに似た感じのですと海を越えた国に多いです。テリヤキについては私の出身国に多い味付けですね?」
「……その口ぶりですと、他にも何か??」
「はい。テリヤキはお肉とよく合いますし……鶏肉とかこちらですとコカトリスの肉にも合いそうですね?? 皮をあえて残して焼いたのに絡めると……テリヤキソースと抜群に合います」
「それは……」
今食事をしているのに、思わず食べたくなる料理だった。本当に……この女性は異邦人であれ、料理に関しては素人だとは思えません。
であれば、異世界の料理人の玄人はどれほどの逸材か。ワルシュ料理長が知れば引き抜きどころで済まないでしょう。
「あ、テリヤキチキンと言うのが今試作段階ですので。食堂には近々お出し出来ると思います」
「! わかりました」
それは楽しみにしていなくてはいけませんね?
「ところで、ネルヴィスさん。何かお話があると言っていましたが」
だいたいを食べ終えたところで、イツキが質問をしてきました。
そう。イツキと二人で過ごす時間は限られているので……時間は有効に使わなくてはいけません。だから、お弁当以外に話があると僕は彼女に通達の返事をしました。
「……実は、折り入って相談させていただきたいことが」
「私にですか?」
「ここにいるのは僕とあなただけです。是非聞いて欲しいんです」
「……なんでしょうか?」
イツキは意味がわからないので首を傾げていましたが、無理もないでしょう。今から告げるのは、とびっきり驚く内容ですから。
「……いえ。僕にもある意味春が来たなと」
「!? それって好きなお相手さんが?!」
「ただ……あなたとアーネストとは別の意味で障害があるんです」
「? どなたなんでしょうか??」
「……………………王女殿下です」
「…………えええええぇええぇ!?」
流石のイツキでもその場にひっくり返ってしまいました。
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