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王女のまかない③
第4話『鉄板焼きパーティー』③
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パンケーキより柔らかいけれど……中に色々入っているからか、しっかり刺して持ち上げると湯気が凄い。これはすっごく熱いのかしら?
だから、初めてうどんを食べた時のようにゆっくりと……けど、大きく息を吹き付けてからかじってみる。
やっぱり熱くて……けど、甘くなくて上のソースとオコノミヤキの部分を噛むと、言葉に出来ないくらい美味しかった!!
(ヤキソバみたい?? けど、もっと……甘い? しょっぱい??)
けど、これもひと口食べたら次が……次が止まらない!?
たっぷり塗られたソースの甘いのとしょっぱいのと、マヨネーズの酸っぱしょっぱいがすっごく合うの!! これにもカツオブシがあったけど、ソースをまとわせてくたくたになっていても全然味が落ちない!!
むしろ、このくたくた具合にオコノミヤキが欠かせないと思うくらい!? こんなパンケーキの食事みたいなのがあるだなんて!!
(それに、中にはしゃくしゃくするお野菜か何かがあるわ……)
細かく切られた何か。野菜はどっちかと言えば苦手だけど……この野菜はなんだか甘い。
オコノミヤキにとっても合うわ。パンケーキのような生地にソースを塗っても多分美味しくないかもしれない。だから、お野菜があるからこそ美味しい!!
「お肉だわ!!」
お肉の部分に行き着くと、カリカリに焼いてあってベーコンのように美味しい!! 多分だけど、私も食べれるオーク肉だと思うわ!!
それがソースとすっごく合うの!! 口の周りがベトベトになるくらいもぐもぐとオコノミヤキを口に入れていく。すると、お母様ではなくイツキが『お待ち下さい』と声をかけてきた。
「リュシアーノ様、お口周りがすごいことになっていますよ??」
と言って、前掛けではなく別の布ナフキンで口周りを拭いてくれた。すると、まるでチョコレート菓子を食べ過ぎた時のように布が焦げ茶色に染まってしまっていた!?
私ったら、イツキがいるとは言えお父様達の前でなんてはしたない事をしてしまったのだろうか!?
ゆっくりとお父様達を見ると、お父様は少し苦笑いされていてお母様はにこにこと笑っていた。
「リュシアーノは少しませていたが」
「子供らしいところが見れてようございますわ。今日は私達だけですもの。リュシアもたくさん食べましょう?」
「!?」
叱られなかった。
私は王女なのに、お父様達はそんなに困っていない。
ジェラルドが生まれる前よりも……私達が『王族』ではなく『家族』として過ごせている……。それが、すっごく嬉しいの!!
「おう。今日はイツキとたっぷりオコノミヤキを振る舞うぜ!! イツキ、次どーする??」
「そうですね? 皆さん、具材に卵やチーズ、あと焼きそばに使った麺も入れれますが?」
「全部!!」
私は迷わずに言うと、お父様が流石に椅子から転げそうになったわ。
だから、初めてうどんを食べた時のようにゆっくりと……けど、大きく息を吹き付けてからかじってみる。
やっぱり熱くて……けど、甘くなくて上のソースとオコノミヤキの部分を噛むと、言葉に出来ないくらい美味しかった!!
(ヤキソバみたい?? けど、もっと……甘い? しょっぱい??)
けど、これもひと口食べたら次が……次が止まらない!?
たっぷり塗られたソースの甘いのとしょっぱいのと、マヨネーズの酸っぱしょっぱいがすっごく合うの!! これにもカツオブシがあったけど、ソースをまとわせてくたくたになっていても全然味が落ちない!!
むしろ、このくたくた具合にオコノミヤキが欠かせないと思うくらい!? こんなパンケーキの食事みたいなのがあるだなんて!!
(それに、中にはしゃくしゃくするお野菜か何かがあるわ……)
細かく切られた何か。野菜はどっちかと言えば苦手だけど……この野菜はなんだか甘い。
オコノミヤキにとっても合うわ。パンケーキのような生地にソースを塗っても多分美味しくないかもしれない。だから、お野菜があるからこそ美味しい!!
「お肉だわ!!」
お肉の部分に行き着くと、カリカリに焼いてあってベーコンのように美味しい!! 多分だけど、私も食べれるオーク肉だと思うわ!!
それがソースとすっごく合うの!! 口の周りがベトベトになるくらいもぐもぐとオコノミヤキを口に入れていく。すると、お母様ではなくイツキが『お待ち下さい』と声をかけてきた。
「リュシアーノ様、お口周りがすごいことになっていますよ??」
と言って、前掛けではなく別の布ナフキンで口周りを拭いてくれた。すると、まるでチョコレート菓子を食べ過ぎた時のように布が焦げ茶色に染まってしまっていた!?
私ったら、イツキがいるとは言えお父様達の前でなんてはしたない事をしてしまったのだろうか!?
ゆっくりとお父様達を見ると、お父様は少し苦笑いされていてお母様はにこにこと笑っていた。
「リュシアーノは少しませていたが」
「子供らしいところが見れてようございますわ。今日は私達だけですもの。リュシアもたくさん食べましょう?」
「!?」
叱られなかった。
私は王女なのに、お父様達はそんなに困っていない。
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「おう。今日はイツキとたっぷりオコノミヤキを振る舞うぜ!! イツキ、次どーする??」
「そうですね? 皆さん、具材に卵やチーズ、あと焼きそばに使った麺も入れれますが?」
「全部!!」
私は迷わずに言うと、お父様が流石に椅子から転げそうになったわ。
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