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王女のまかない③
第3話『鉄板焼きパーティー』②
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これは何?
食べ物かしら?? と不思議に思っていると……イツキがニコッて笑ってくれたわ。
「今振りかけたのは『鰹節』と言います」
「「「カツオブシ??」」」
「カツオと言う魚の切り身を特殊な方法で乾燥させて……それを削ったんです」
「苦労して手に入れたぜ?」
「へー……?」
木屑じゃなくて、お魚??
全然そんな感じには見えないけれど……魚だなんて、バターとかで焼いて味付けしたものしか知らなかったもの。
イツキはなんでも知っているのね!!
「これには味付けはもうあるの??」
「いいところに気づきましたね? 鰹節単品だとほとんど塩味ですが、削ったのと焼きそばの茶色いソース。あと、マヨネーズをかけることで一緒に召し上がられたら……驚きますよ?」
「! 食べたい!!」
早く食べたいわ。
毒見係もいない、ワルシュとイツキが居るからこそすぐに食べられるお料理。
席に座って待って居ると、イツキがヤキソバ、ワルシュがオコノミヤキを切ったものを持ってきてくれた。あと、私達には何故前掛けをつけられてしまったわ?
「せっかくの服がソースまみれになっては大変ですし、対策として前掛けは我慢してください」
って、イツキが言ったの。たしかに……ドレスが汚れては大変だもの。私はそこを我慢するわ!
「まあ、ほとんど茶色一色だけれど……とってもいい匂い」
お母様はジェラルドをサフィアに預けて、イツキ達のお料理をキラキラした笑顔で見ていらした。
「そうだな? 東方大陸の料理はこちらでは米を扱う以外ほとんどない」
お父様も今か今かって待ち遠しい感じ。だから、お父様が食べようと言ってくださってから食べることになったわ。
「焼きそばは少し混ぜてから、うどんのようにすすってください」
イツキがそう言ってくれたので、熱々のヤキソバをちょっとだけ混ぜてみる。踊るように動いていたカツオブシが止まり、マヨネーズってソースみたいなのと茶色く染まった麺が絡まっていく。
ひと口、と口に入れると……複雑なソースと出会えたわ!?
「美味しい!?」
茶色だから塩っ辛いだけかと思っていたのに、甘いのとかちょっと辛いのも感じる。けど、マヨネーズとカツオブシと一緒に食べるとちょうど良くて……すすって食べていくうちに、どんどん食べれるのだからイツキは凄いわ!!
「……美味しい」
「麺のソースもだが、マヨネーズやカツオブシと食べると……病みつきだな?」
お父様達も気に入ったみたい!
「ヤキソバも良いが、オコノミヤキもうめぇぞ? ソースはだいたい同じだが、中身がちげぇ」
「ほう? お前がそこまで言うのか?」
「俺の養女はある意味俺以上だからな?」
「料理長……そんな事はないです」
けど、実際に私達はイツキのお陰で……色々救われたんだもの?
それは本当の事なのに、と思うが……それを横に置いておくくらいオコノミヤキの方が気になってきた。
まだ湯気が立ってて……パンケーキのように焼かれたもの。その上にはこれでもかと、ソースとマヨネーズ。それにカツオブシがたっぷりと載せられていたわ!?
「イツキ。これってフォークで食べていいの?」
「はい。料理長が切り分けてくださったので……少し柔らかいので気をつけてください」
ケーキのように、けどケーキより大きい一ピースを切り分けたもの。そのひとつを持ち上げると……さらに湯気が出てきたわ!!
食べ物かしら?? と不思議に思っていると……イツキがニコッて笑ってくれたわ。
「今振りかけたのは『鰹節』と言います」
「「「カツオブシ??」」」
「カツオと言う魚の切り身を特殊な方法で乾燥させて……それを削ったんです」
「苦労して手に入れたぜ?」
「へー……?」
木屑じゃなくて、お魚??
全然そんな感じには見えないけれど……魚だなんて、バターとかで焼いて味付けしたものしか知らなかったもの。
イツキはなんでも知っているのね!!
「これには味付けはもうあるの??」
「いいところに気づきましたね? 鰹節単品だとほとんど塩味ですが、削ったのと焼きそばの茶色いソース。あと、マヨネーズをかけることで一緒に召し上がられたら……驚きますよ?」
「! 食べたい!!」
早く食べたいわ。
毒見係もいない、ワルシュとイツキが居るからこそすぐに食べられるお料理。
席に座って待って居ると、イツキがヤキソバ、ワルシュがオコノミヤキを切ったものを持ってきてくれた。あと、私達には何故前掛けをつけられてしまったわ?
「せっかくの服がソースまみれになっては大変ですし、対策として前掛けは我慢してください」
って、イツキが言ったの。たしかに……ドレスが汚れては大変だもの。私はそこを我慢するわ!
「まあ、ほとんど茶色一色だけれど……とってもいい匂い」
お母様はジェラルドをサフィアに預けて、イツキ達のお料理をキラキラした笑顔で見ていらした。
「そうだな? 東方大陸の料理はこちらでは米を扱う以外ほとんどない」
お父様も今か今かって待ち遠しい感じ。だから、お父様が食べようと言ってくださってから食べることになったわ。
「焼きそばは少し混ぜてから、うどんのようにすすってください」
イツキがそう言ってくれたので、熱々のヤキソバをちょっとだけ混ぜてみる。踊るように動いていたカツオブシが止まり、マヨネーズってソースみたいなのと茶色く染まった麺が絡まっていく。
ひと口、と口に入れると……複雑なソースと出会えたわ!?
「美味しい!?」
茶色だから塩っ辛いだけかと思っていたのに、甘いのとかちょっと辛いのも感じる。けど、マヨネーズとカツオブシと一緒に食べるとちょうど良くて……すすって食べていくうちに、どんどん食べれるのだからイツキは凄いわ!!
「……美味しい」
「麺のソースもだが、マヨネーズやカツオブシと食べると……病みつきだな?」
お父様達も気に入ったみたい!
「ヤキソバも良いが、オコノミヤキもうめぇぞ? ソースはだいたい同じだが、中身がちげぇ」
「ほう? お前がそこまで言うのか?」
「俺の養女はある意味俺以上だからな?」
「料理長……そんな事はないです」
けど、実際に私達はイツキのお陰で……色々救われたんだもの?
それは本当の事なのに、と思うが……それを横に置いておくくらいオコノミヤキの方が気になってきた。
まだ湯気が立ってて……パンケーキのように焼かれたもの。その上にはこれでもかと、ソースとマヨネーズ。それにカツオブシがたっぷりと載せられていたわ!?
「イツキ。これってフォークで食べていいの?」
「はい。料理長が切り分けてくださったので……少し柔らかいので気をつけてください」
ケーキのように、けどケーキより大きい一ピースを切り分けたもの。そのひとつを持ち上げると……さらに湯気が出てきたわ!!
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