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冒険者のまかない②
第4話 王妃への詫び料理
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そっから、自分と副隊長もやけど……イツキはんも多種多様な『オコノミヤキ』を食べまくった。
乾酪入りのとか、肉以外にもイカとかエビ。あと、オーク肉じゃなくて豚肉も抜群に合う。
ついでとばかりに、卵を目玉焼きにしたのも合う合う!!
どれも美味過ぎて……深夜だと言うのにめっちゃ食ってしまったわ~。
「も~あかん!」
「久しぶりだな……この満腹感」
「けんど、副隊長? 『食べ残し』とちごて出来立てやん??」
「……そうだな。イツキだからこそ出来るものだ」
「喜んでいただけて何よりです」
「これをまかないにするのか??」
副隊長が聞くと、イツキはんは何故か首を横に振った。
「いえ。実は先日王妃様に差し入れた品のお詫びなんです」
事情を聞くと、子を産んだ女にはあまり食べて良くない食材を誤って王妃殿下に差し入れてしまったらしい。
すぐに気づけたのと、陛下にも知らせたところ酷いお叱りはうけんかったそうや。それで思い出したんが、ピーチを使った不思議な菓子のことやった。
陛下からの差し入れだと近衛騎士団に来て、なんやろと口にしたが不思議食感な上に甘くて自分好みやったわ……。どうやら、あれが産後の女にはあかん菓子だったのか。
自分が確認のために聞くと、イツキはんはその通りだと答えてくれた。
「餅は産後の女性には……母乳が出にくい上に胸の病気になることもあるんです。それをうっかり忘れてて……王妃様に差し入れてしまいました」
「しかし、この前ジェイシリアに行った時にモチのレシピも売ってしまったな……」
「それについては、陛下がギルマスさんに掛け合ってくださるそうです」
「そうか……」
「けんど、これは美味いわ!」
今はマシやろうけど、陛下方の食事は熱々で食べれる場合が少ないはず。以前の『フルコース』がそうやった。
だから、この熱々の『オコノミヤキ』を召し上がることが出来れば……王妃様もやけど陛下も喜ばれるやろう。
ソースの味は決まっとるが、具材が変わるだけで味も全然違う!!
「そうだな? イツキ、料理長の許可は??」
「既にいただいています。陛下への許可も自分がもぎ取ってくると」
「……先輩やったらやりそうやなあ?」
「……ああ」
自分らより先に食っただろうけど、料理長であり養父としての特権やからそれはなんとも言えない。
「あと、中華そばがあればモダン焼きと言うのが出来るんですけど……」
「「モダンヤキ??」」
「チューカソバってなんなん??」
「うどんやパスタと違って、ちぢれた麺なんですけど……」
「ん……ん~??」
名前は違うけど、なんか知ってると自分が言えば……イツキはんはまた子供みたいになって自分に迫ってきた。
乾酪入りのとか、肉以外にもイカとかエビ。あと、オーク肉じゃなくて豚肉も抜群に合う。
ついでとばかりに、卵を目玉焼きにしたのも合う合う!!
どれも美味過ぎて……深夜だと言うのにめっちゃ食ってしまったわ~。
「も~あかん!」
「久しぶりだな……この満腹感」
「けんど、副隊長? 『食べ残し』とちごて出来立てやん??」
「……そうだな。イツキだからこそ出来るものだ」
「喜んでいただけて何よりです」
「これをまかないにするのか??」
副隊長が聞くと、イツキはんは何故か首を横に振った。
「いえ。実は先日王妃様に差し入れた品のお詫びなんです」
事情を聞くと、子を産んだ女にはあまり食べて良くない食材を誤って王妃殿下に差し入れてしまったらしい。
すぐに気づけたのと、陛下にも知らせたところ酷いお叱りはうけんかったそうや。それで思い出したんが、ピーチを使った不思議な菓子のことやった。
陛下からの差し入れだと近衛騎士団に来て、なんやろと口にしたが不思議食感な上に甘くて自分好みやったわ……。どうやら、あれが産後の女にはあかん菓子だったのか。
自分が確認のために聞くと、イツキはんはその通りだと答えてくれた。
「餅は産後の女性には……母乳が出にくい上に胸の病気になることもあるんです。それをうっかり忘れてて……王妃様に差し入れてしまいました」
「しかし、この前ジェイシリアに行った時にモチのレシピも売ってしまったな……」
「それについては、陛下がギルマスさんに掛け合ってくださるそうです」
「そうか……」
「けんど、これは美味いわ!」
今はマシやろうけど、陛下方の食事は熱々で食べれる場合が少ないはず。以前の『フルコース』がそうやった。
だから、この熱々の『オコノミヤキ』を召し上がることが出来れば……王妃様もやけど陛下も喜ばれるやろう。
ソースの味は決まっとるが、具材が変わるだけで味も全然違う!!
「そうだな? イツキ、料理長の許可は??」
「既にいただいています。陛下への許可も自分がもぎ取ってくると」
「……先輩やったらやりそうやなあ?」
「……ああ」
自分らより先に食っただろうけど、料理長であり養父としての特権やからそれはなんとも言えない。
「あと、中華そばがあればモダン焼きと言うのが出来るんですけど……」
「「モダンヤキ??」」
「チューカソバってなんなん??」
「うどんやパスタと違って、ちぢれた麺なんですけど……」
「ん……ん~??」
名前は違うけど、なんか知ってると自分が言えば……イツキはんはまた子供みたいになって自分に迫ってきた。
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