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第六章 不可思議な罠達①
第1話 ダンシングマシーン
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何、何!? 何事!?
僕触ってもいないのに!? と思ったが、チカチカ光ったボタンから……さらに周りの他のボタン達も連動したかのように、チカチカと光っていく。
僕もだけど、マシュさんも何が起こるのか警戒を解かずに待つことにした。
【準備完了しました。定位置に着いてください。あなた方の前に四色のスイッチがあるところです】
アナウンスがまた聞こえてきたので、僕とマシュさんは言われた通りに……黄、赤、青、緑の四色が四角のように並んでいるところへ移動。
それぞれ、ボタンの真ん中に立ったら……またボタンがどれもチカチカと光っていく。
【これより、第一の罠。ダンシングマシーンを攻略していただきます】
「ダンシング?」
「マシーンですの??」
【ほーん? ダンスねぇ??】
僕とマシュさんは全然わからないけど、フランツはわかったみたい。こっそりテレパシーで聞くと、踊りを意味するのがダンスなんだってさ?
【我が指示を出した色のスイッチを足で押してください。速さ、キレ、美しさを評価します。ただし、次のステージに向かうにはこのステージをクリアしなければいけませんので……他に同行者がいるのであれば、参加させてください】
との事だったので、アナウンスが聞こえていたらしいジェフさんもこっちにやってきた。
「曲芸みたいなもんか?」
「多分……」
僕は脚力に自信があっても、曲芸とかの自信はない。よくて、木登りの速さも競える程度だ。軽業とかも、あんまりやったことがないし。
【では、曲を流します】
アナウンスが聞こえた後に、ダンジョンには似つかわしくない感じの、少し速い曲が流れてきた。すると、スイッチ達が不規則にチカチカと光っていく。
「楽しそうですの!!」
マシュさんの興奮がどんどん高まっていく。これ失敗したら、ダンジョン攻略失敗とかはアナウンスになかったが……落ち着こうと、彼女には言葉をかけて。
次のアナウンスが来るまで……僕らはそれぞれのスイッチの間で待機した。
【Ready?? 赤!】
カチッ。
【緑】
カチ。
最初はゆっくりだった。けど、同じ色を指定されることもあったり、次に指定される色の場所が横から斜めだったり……。
アナウンスは、次、次、とどんどん色を指定していく。そして、その指示もだんだんと速さを上げていくのだった!?
足がもつれはしなかったが、その速さに置いていかれそうになる!!?
「楽しいですの!」
「こりゃ、いい運動になるなあ??」
僕とは違って、他のふたりは純粋に楽しんでいるようだった。これが経験の差か……と少し悔しいけど、置いていかれないように頑張るしかない!!
【ファイトやで~、マスター!】
背負っているフランツも応援してくれているし、頑張るしかない!!
速さがギリギリでついていけるくらいのところで……アナウンスが終わり、その頃にはマシュさんやジェフさんも流石に軽く息切れていた。
【完了。あなた方は合格者です。どうぞ、お進みください】
アナウンスがそう言うと……壁や地面にたくさんあったスイッチは消えてしまった。ちょっとひと安心かなあ……と思ったら、ジェフさんが背中から聖槍を下ろしたのだ。
「来るぜ?」
なんだ? と前方を見れば……スイッチの時と同じようで違う赤い光がチカチカとしていた。だって、スイッチより断然大きいもん!?
「まあ! ゴーレムですの!!」
マシュさんは早速対象の敵が来て喜んでいた……。
(あれを……今から倒すの??)
だんだんと見えてきたゴーレムは……長身のジェフさんをはるかに上回るほどの巨大さに、岩で出来た体を持っていた。
僕触ってもいないのに!? と思ったが、チカチカ光ったボタンから……さらに周りの他のボタン達も連動したかのように、チカチカと光っていく。
僕もだけど、マシュさんも何が起こるのか警戒を解かずに待つことにした。
【準備完了しました。定位置に着いてください。あなた方の前に四色のスイッチがあるところです】
アナウンスがまた聞こえてきたので、僕とマシュさんは言われた通りに……黄、赤、青、緑の四色が四角のように並んでいるところへ移動。
それぞれ、ボタンの真ん中に立ったら……またボタンがどれもチカチカと光っていく。
【これより、第一の罠。ダンシングマシーンを攻略していただきます】
「ダンシング?」
「マシーンですの??」
【ほーん? ダンスねぇ??】
僕とマシュさんは全然わからないけど、フランツはわかったみたい。こっそりテレパシーで聞くと、踊りを意味するのがダンスなんだってさ?
【我が指示を出した色のスイッチを足で押してください。速さ、キレ、美しさを評価します。ただし、次のステージに向かうにはこのステージをクリアしなければいけませんので……他に同行者がいるのであれば、参加させてください】
との事だったので、アナウンスが聞こえていたらしいジェフさんもこっちにやってきた。
「曲芸みたいなもんか?」
「多分……」
僕は脚力に自信があっても、曲芸とかの自信はない。よくて、木登りの速さも競える程度だ。軽業とかも、あんまりやったことがないし。
【では、曲を流します】
アナウンスが聞こえた後に、ダンジョンには似つかわしくない感じの、少し速い曲が流れてきた。すると、スイッチ達が不規則にチカチカと光っていく。
「楽しそうですの!!」
マシュさんの興奮がどんどん高まっていく。これ失敗したら、ダンジョン攻略失敗とかはアナウンスになかったが……落ち着こうと、彼女には言葉をかけて。
次のアナウンスが来るまで……僕らはそれぞれのスイッチの間で待機した。
【Ready?? 赤!】
カチッ。
【緑】
カチ。
最初はゆっくりだった。けど、同じ色を指定されることもあったり、次に指定される色の場所が横から斜めだったり……。
アナウンスは、次、次、とどんどん色を指定していく。そして、その指示もだんだんと速さを上げていくのだった!?
足がもつれはしなかったが、その速さに置いていかれそうになる!!?
「楽しいですの!」
「こりゃ、いい運動になるなあ??」
僕とは違って、他のふたりは純粋に楽しんでいるようだった。これが経験の差か……と少し悔しいけど、置いていかれないように頑張るしかない!!
【ファイトやで~、マスター!】
背負っているフランツも応援してくれているし、頑張るしかない!!
速さがギリギリでついていけるくらいのところで……アナウンスが終わり、その頃にはマシュさんやジェフさんも流石に軽く息切れていた。
【完了。あなた方は合格者です。どうぞ、お進みください】
アナウンスがそう言うと……壁や地面にたくさんあったスイッチは消えてしまった。ちょっとひと安心かなあ……と思ったら、ジェフさんが背中から聖槍を下ろしたのだ。
「来るぜ?」
なんだ? と前方を見れば……スイッチの時と同じようで違う赤い光がチカチカとしていた。だって、スイッチより断然大きいもん!?
「まあ! ゴーレムですの!!」
マシュさんは早速対象の敵が来て喜んでいた……。
(あれを……今から倒すの??)
だんだんと見えてきたゴーレムは……長身のジェフさんをはるかに上回るほどの巨大さに、岩で出来た体を持っていた。
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