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第五章 ダンジョン突入
第2話 突入する前に
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馬車が目的地に到着した時は、だいたい日がてっぺん近いところにまで上がっていた。
どれくらいダンジョンに潜るかはわからないが、一日で戻って来れるはずがない。
エクレアさんから事前に説明されたが、今から突入するダンジョンは罠によっては連携して攻略しなければいけないんだって。今日まで、特にマシュさんと訓練していないけど……大丈夫かなあとは思っちゃう。
マシュさんは、やる気に満ちあふれた表情でもうすぐ見えるダンジョンに足を運ぼうとしていた。
だから、僕はフランツと事前に打ち合わせしたことを彼女に聞くことにした。
「マシュさん、いいですか?」
「はい? なんですの?」
「失礼ですが、戦闘経験は?」
「そうですわね? ホブゴブリンの団体に囲まれても切り抜けられたですの」
「……なるほど」
無防備でモンスターの群れに突入しちゃう人ではないようだ。だから、ダンジョンに自信はあったのかもね?
「おじ様に聞きましたの。トラディスさんは、最近ランクアップされても地道に依頼をこなされる方だと」
「……まだまだ弱いので」
「そうですの?」
実際、フランツとリンクしないと……魔力量はともかくとして、体術とかはまだまだ弱い。フランツからテレパシーで呆れたようなため息が聞こえたが無視。
「とりあえず、罠の連携については僕も詳しくわかっていません。教えていただけますか?」
「わかりましたの!」
マシュさんの説明によると。
現在確認されている罠は、スイッチタイプが多いらしい。何故か問答とかがあったり、押した直後に矢とか魔法が飛んできたりとあるらしいが……マシュさんは自分ならなんとかなると、僕と出会うまで思っていたそうだ。フランツを見るなり、魔導具の製造者のひとりとして……自分の愚かな考えを否定したと。
フランスパンに見えていない、彼女から見たフランツはとても魅力的に見えたそうだ。僕も一度、その擬態を見たけど……たしかにかっこ良かった。ずっとそれでもいいと思うと、フランツが読んだのか思念体で軽くゲンコツされた。
とりあえず、僕を叔父であるエクレアさんから護衛兼協力者として推薦されたので、喜んで受け入れたそうだ。
「僕もあまりダンジョンには慣れていませんが、慎重に行きましょう?」
「はいですの!」
じゃあ、行こう! とふたりで意気込んでいると。背後から、誰かが僕の肩を軽く叩いてきた。
「よぉ? 立派な魔剣持ってる坊ちゃん。聞きたいことがあるんだが」
振り返ると……金髪の短い髪に、濃い緑の瞳のイケメンさんが、綺麗な槍を背負っていた。
その顔立ちと、綺麗な槍でもしや……と僕でも流石に驚きを隠せれない。
「ランクC冒険者の……ジェフ=リジェクター……さん??」
「お? 俺のこと知ってたのか??」
なんで、僕でも知っている有名冒険者さんがここにいるのぉおおおおお!?
どれくらいダンジョンに潜るかはわからないが、一日で戻って来れるはずがない。
エクレアさんから事前に説明されたが、今から突入するダンジョンは罠によっては連携して攻略しなければいけないんだって。今日まで、特にマシュさんと訓練していないけど……大丈夫かなあとは思っちゃう。
マシュさんは、やる気に満ちあふれた表情でもうすぐ見えるダンジョンに足を運ぼうとしていた。
だから、僕はフランツと事前に打ち合わせしたことを彼女に聞くことにした。
「マシュさん、いいですか?」
「はい? なんですの?」
「失礼ですが、戦闘経験は?」
「そうですわね? ホブゴブリンの団体に囲まれても切り抜けられたですの」
「……なるほど」
無防備でモンスターの群れに突入しちゃう人ではないようだ。だから、ダンジョンに自信はあったのかもね?
「おじ様に聞きましたの。トラディスさんは、最近ランクアップされても地道に依頼をこなされる方だと」
「……まだまだ弱いので」
「そうですの?」
実際、フランツとリンクしないと……魔力量はともかくとして、体術とかはまだまだ弱い。フランツからテレパシーで呆れたようなため息が聞こえたが無視。
「とりあえず、罠の連携については僕も詳しくわかっていません。教えていただけますか?」
「わかりましたの!」
マシュさんの説明によると。
現在確認されている罠は、スイッチタイプが多いらしい。何故か問答とかがあったり、押した直後に矢とか魔法が飛んできたりとあるらしいが……マシュさんは自分ならなんとかなると、僕と出会うまで思っていたそうだ。フランツを見るなり、魔導具の製造者のひとりとして……自分の愚かな考えを否定したと。
フランスパンに見えていない、彼女から見たフランツはとても魅力的に見えたそうだ。僕も一度、その擬態を見たけど……たしかにかっこ良かった。ずっとそれでもいいと思うと、フランツが読んだのか思念体で軽くゲンコツされた。
とりあえず、僕を叔父であるエクレアさんから護衛兼協力者として推薦されたので、喜んで受け入れたそうだ。
「僕もあまりダンジョンには慣れていませんが、慎重に行きましょう?」
「はいですの!」
じゃあ、行こう! とふたりで意気込んでいると。背後から、誰かが僕の肩を軽く叩いてきた。
「よぉ? 立派な魔剣持ってる坊ちゃん。聞きたいことがあるんだが」
振り返ると……金髪の短い髪に、濃い緑の瞳のイケメンさんが、綺麗な槍を背負っていた。
その顔立ちと、綺麗な槍でもしや……と僕でも流石に驚きを隠せれない。
「ランクC冒険者の……ジェフ=リジェクター……さん??」
「お? 俺のこと知ってたのか??」
なんで、僕でも知っている有名冒険者さんがここにいるのぉおおおおお!?
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