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第三章 冒険者として再スタート
第4話 身支度を整える①
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レベルは45。
けど、ランクはD。
武器は、フランツと言う少しヘンテコなパンの魔剣!
そして……職業は魔法剣士!!
冒険者としての華々しいスタートを切ることになった!!
ランクの昇格については急ぐことはないけど、レベルは職業に見合った数値にならなくちゃ……と、ギルドマスターのエクレアさんには言われたので依頼はじゃんじゃんこなさなくちゃ。
けど、その前に僕の服装だ。
外套はダンジョンでフランツが集めてくれたアイテムの中身だけど、服については僕のボロボロの普段着のまま。
なので、換金の時に大量にもらうことが出来たお金を使い……日用品とかを買い出しするのだ!!
昨日は食材は買ったけど、服だなんていつ以来かなあ?
【試験だからって、体動かしたんやし洗ってから行き?】
と、フランツに言われたので街の湯場に行って丁寧に体を洗うことにした。昨日は、宿でお湯を買って拭った程度だったからね?
「……ふぅ」
お湯に浸かるだなんて、いつ以来かなあ?
元メンバー達は水浴び程度しか許してくれなかったんだもん。天然の温泉とかも、僕は見張り番だけだったし。
(……ほんと、一気に生活が変わっちゃった)
それも全部、フランツと出会ったお陰。彼は魔剣なので、今は脱衣所。剣を所持する冒険者は多いから、布に包んであるフランツには誰にも違和感を持たれない。
とにかく、しっかり髪と体を洗っていくと……僕ってこんなにも白かったんだと思うくらい、石鹸で洗った体が綺麗になっていく。お湯で洗っただけだと汚れは軽くしか落ちなかったし。
「……あれ? 髪もこんな、綺麗だっけ?」
昔は赤色だったのが……光っているような? 金色とか銀色じゃないけど、赤が光っているように見えた。
とりあえず、綺麗綺麗に磨くように洗い、しっかり湯船に浸かってから……フランツにはテレパシーで合格点をもらい、湯場を出ることに。
服屋とかは市場を過ぎた商店街。今は少し肌寒い季節なので、冬が近い。
服は多い方がいいし、僕の魔法鞄と言うよりフランツの異空間収納に無限に入るから、たくさん買おうと思う。お金はたっぷりあるからね!!
下着、上着、シャツにズボンに他諸々。
フランツにも少し見繕ってもらってから、僕は服屋の並びを後にして……次は防具関連。
ダンジョンのアイテムの中になかったわけではないけど……サイズの問題で無理だった。僕、ひょろひょろでほとんどがぶかぶかだったのだ!!
【マスターに相応しい防具を買わなな!!】
フランツはちょっと面白がっているけど、無視無視!!
武器、防具屋さんの並びに来ると、冒険者のような格好が多い人達が目立つ。男女、種族は多数。僕は念のためにフードをかぶってから防具屋さんに入る事にした。
「こんにち」
「あんたみたいな冒険者に売る気はないよ!?」
「んだとぉ!?」
中に入ろうとしたら、揉め事が起こっていた。
なんだろうと、中に入っても僕には気付かれなかった。
「そんな端金で売るわけにはいかんね!? 注文通りに作ったんだから、それくらいの報酬は出しておくれよ!!」
「だから! 今は持ち金が」
「だったら、預かっているからとっとと稼いできな!!」
「……ちぇ」
どうやら、話がわからない相手ではなかったようでその冒険者さんはお店から出て行った。
対応していたお姉さん……猫耳がある獣人のお姉さんは、息を吐いた後に僕に気づいてくれた。
「おや、いらっしゃい? あんたも冒険者?」
「は、はい。色々探してて」
「そうかい? 悪いが冒険者カード見せておくれよ。うち、一応ギルドに登録している店なんだ」
「わかりました」
カードを見せてあげると、お姉さんは猫目をさらに細めちゃったけど……。
「こりゃ上客だねぇ! あんた、十五歳なのにもう魔法剣士かい!?」
「職業の変更はさっき更新したばかりですが」
「ふーん? しかし、剣士関連に変わりないなら……その外套にピッタリの防具を見繕ってあげるさ。金はどーだい?」
「換金をたくさんしたので、二十万程度でしたら」
「りょーかい。それならいいのがあるんだ。ちょっとこっちおいで」
獣人のお姉さんに呼ばれて、僕はカウンターから中に入らせてもらうことに。
武器庫らしい場所に案内されると……そこかしこが防具のコレクションとなっていた!?
けど、ランクはD。
武器は、フランツと言う少しヘンテコなパンの魔剣!
そして……職業は魔法剣士!!
冒険者としての華々しいスタートを切ることになった!!
ランクの昇格については急ぐことはないけど、レベルは職業に見合った数値にならなくちゃ……と、ギルドマスターのエクレアさんには言われたので依頼はじゃんじゃんこなさなくちゃ。
けど、その前に僕の服装だ。
外套はダンジョンでフランツが集めてくれたアイテムの中身だけど、服については僕のボロボロの普段着のまま。
なので、換金の時に大量にもらうことが出来たお金を使い……日用品とかを買い出しするのだ!!
昨日は食材は買ったけど、服だなんていつ以来かなあ?
【試験だからって、体動かしたんやし洗ってから行き?】
と、フランツに言われたので街の湯場に行って丁寧に体を洗うことにした。昨日は、宿でお湯を買って拭った程度だったからね?
「……ふぅ」
お湯に浸かるだなんて、いつ以来かなあ?
元メンバー達は水浴び程度しか許してくれなかったんだもん。天然の温泉とかも、僕は見張り番だけだったし。
(……ほんと、一気に生活が変わっちゃった)
それも全部、フランツと出会ったお陰。彼は魔剣なので、今は脱衣所。剣を所持する冒険者は多いから、布に包んであるフランツには誰にも違和感を持たれない。
とにかく、しっかり髪と体を洗っていくと……僕ってこんなにも白かったんだと思うくらい、石鹸で洗った体が綺麗になっていく。お湯で洗っただけだと汚れは軽くしか落ちなかったし。
「……あれ? 髪もこんな、綺麗だっけ?」
昔は赤色だったのが……光っているような? 金色とか銀色じゃないけど、赤が光っているように見えた。
とりあえず、綺麗綺麗に磨くように洗い、しっかり湯船に浸かってから……フランツにはテレパシーで合格点をもらい、湯場を出ることに。
服屋とかは市場を過ぎた商店街。今は少し肌寒い季節なので、冬が近い。
服は多い方がいいし、僕の魔法鞄と言うよりフランツの異空間収納に無限に入るから、たくさん買おうと思う。お金はたっぷりあるからね!!
下着、上着、シャツにズボンに他諸々。
フランツにも少し見繕ってもらってから、僕は服屋の並びを後にして……次は防具関連。
ダンジョンのアイテムの中になかったわけではないけど……サイズの問題で無理だった。僕、ひょろひょろでほとんどがぶかぶかだったのだ!!
【マスターに相応しい防具を買わなな!!】
フランツはちょっと面白がっているけど、無視無視!!
武器、防具屋さんの並びに来ると、冒険者のような格好が多い人達が目立つ。男女、種族は多数。僕は念のためにフードをかぶってから防具屋さんに入る事にした。
「こんにち」
「あんたみたいな冒険者に売る気はないよ!?」
「んだとぉ!?」
中に入ろうとしたら、揉め事が起こっていた。
なんだろうと、中に入っても僕には気付かれなかった。
「そんな端金で売るわけにはいかんね!? 注文通りに作ったんだから、それくらいの報酬は出しておくれよ!!」
「だから! 今は持ち金が」
「だったら、預かっているからとっとと稼いできな!!」
「……ちぇ」
どうやら、話がわからない相手ではなかったようでその冒険者さんはお店から出て行った。
対応していたお姉さん……猫耳がある獣人のお姉さんは、息を吐いた後に僕に気づいてくれた。
「おや、いらっしゃい? あんたも冒険者?」
「は、はい。色々探してて」
「そうかい? 悪いが冒険者カード見せておくれよ。うち、一応ギルドに登録している店なんだ」
「わかりました」
カードを見せてあげると、お姉さんは猫目をさらに細めちゃったけど……。
「こりゃ上客だねぇ! あんた、十五歳なのにもう魔法剣士かい!?」
「職業の変更はさっき更新したばかりですが」
「ふーん? しかし、剣士関連に変わりないなら……その外套にピッタリの防具を見繕ってあげるさ。金はどーだい?」
「換金をたくさんしたので、二十万程度でしたら」
「りょーかい。それならいいのがあるんだ。ちょっとこっちおいで」
獣人のお姉さんに呼ばれて、僕はカウンターから中に入らせてもらうことに。
武器庫らしい場所に案内されると……そこかしこが防具のコレクションとなっていた!?
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