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第468話 不人気野菜で①
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カウルには、会場でトラディスさん達と食いしん坊組を宥めてもらっている間に……ぱぱっと料理を作らなくちゃ!
エリーちゃんには、手軽に食べられるスクランブルエッグとカリカリベーコン。質もだけど量は立食形式パーティーには大事だからね。
ラティストにはフライドポテト。フレンチフライじゃなくて、皮付きのサクサクカリカリタイプを二種。細長いのと、くし切りのを。
僕は僕で……スバルの方で予備に作っておいたハンバーグやからあげのあっためだ。
既に火は通してあるけど、魔法で軽く炙ることで香ばしさをプラスしていくんです!
「……野菜をちょっと考えよう」
今日作ったラインナップを思い出しても、ほうれん草のバターソテーやシーザーサラダ以外ほとんどない。
ブロッコリーは不人気だろうからって用意してないけど……ジャンクフードばっかなのもいけない。すぐに用意出来て、かつ野菜も食べられるとなれば!!
僕はある野菜を収納魔法から出して、包丁で輪切りにしていく!!
「……ケント? ピーマンどうするの?」
エリーちゃんは作業が終わったのか、僕のところに来てくれたみたい。
「肉詰めにするんだよ。けど、生の肉はないから、ハンバーグをカットしたのを詰め込もうかなって。
「……美味しいの?」
「何事にも挑戦だよ」
ダイスの大きさに切ったハンバーグを……太めの輪切りにしたピーマンに詰めて。そこに片栗粉をまぶして、フライパンでしっかり焼く。
ここには、別で混ぜ合わせておいたなんちゃってデミグラスソースを入れて煮詰めれば……いい匂いのするピーマンの肉詰めの出来上がりだ!!
「わ! すっごくいい匂い!」
「でしょう? ……ラティストにも食べさせてあげるから、ポテト出来た?」
「出来たぞ!」
食欲については貪欲の大精霊様は相変わらずなんだから……ルカリアちゃんはそこも好きって前聞いたけど。いいのかな? いいんだと思うことにしたよ。
エリーちゃんの担当分といっしょに収納魔法に入れ、出来上がった肉詰めを食べてみることに。
ケチャップでのなんちゃってデミグラスソースだけど……ワインもちゃんと入れたから、味わいがピーマンのほろ苦さととっても合う!!
ハンバーグはコロコロサイズに詰めても美味しさが逃げていない!!
これは……と、僕はすぐにラティストの伸ばそうとしていた手を叩いた。
「……独り占めはダメ。皆の分だよ?」
「……まだ食べたい」
「また作ってあげるから」
「そうよ。作り方をルカリアにも教えたら、家でも作れるでしょ?」
「……そうする」
食欲旺盛だけど……ルカリアちゃんを出すと弱いなあ。人間じゃないけど、そんな人間味がある存在となっていくのは悪いことじゃないからね?
「けど、美味しい。これほんと美味しいわ」
「野菜嫌いの子でも食べれそうな味付けだからね」
「……リト、食べられるかしら?」
「うーん。子どもの苦手な野菜だけど……」
やっぱり、こっちの世界でも子どもには不人気な野菜かな? とりあえず持っていこうと会場に戻ったんだけど……料理の大皿を見たら、ほぼすっからかんでしたぁ。
エリーちゃんには、手軽に食べられるスクランブルエッグとカリカリベーコン。質もだけど量は立食形式パーティーには大事だからね。
ラティストにはフライドポテト。フレンチフライじゃなくて、皮付きのサクサクカリカリタイプを二種。細長いのと、くし切りのを。
僕は僕で……スバルの方で予備に作っておいたハンバーグやからあげのあっためだ。
既に火は通してあるけど、魔法で軽く炙ることで香ばしさをプラスしていくんです!
「……野菜をちょっと考えよう」
今日作ったラインナップを思い出しても、ほうれん草のバターソテーやシーザーサラダ以外ほとんどない。
ブロッコリーは不人気だろうからって用意してないけど……ジャンクフードばっかなのもいけない。すぐに用意出来て、かつ野菜も食べられるとなれば!!
僕はある野菜を収納魔法から出して、包丁で輪切りにしていく!!
「……ケント? ピーマンどうするの?」
エリーちゃんは作業が終わったのか、僕のところに来てくれたみたい。
「肉詰めにするんだよ。けど、生の肉はないから、ハンバーグをカットしたのを詰め込もうかなって。
「……美味しいの?」
「何事にも挑戦だよ」
ダイスの大きさに切ったハンバーグを……太めの輪切りにしたピーマンに詰めて。そこに片栗粉をまぶして、フライパンでしっかり焼く。
ここには、別で混ぜ合わせておいたなんちゃってデミグラスソースを入れて煮詰めれば……いい匂いのするピーマンの肉詰めの出来上がりだ!!
「わ! すっごくいい匂い!」
「でしょう? ……ラティストにも食べさせてあげるから、ポテト出来た?」
「出来たぞ!」
食欲については貪欲の大精霊様は相変わらずなんだから……ルカリアちゃんはそこも好きって前聞いたけど。いいのかな? いいんだと思うことにしたよ。
エリーちゃんの担当分といっしょに収納魔法に入れ、出来上がった肉詰めを食べてみることに。
ケチャップでのなんちゃってデミグラスソースだけど……ワインもちゃんと入れたから、味わいがピーマンのほろ苦さととっても合う!!
ハンバーグはコロコロサイズに詰めても美味しさが逃げていない!!
これは……と、僕はすぐにラティストの伸ばそうとしていた手を叩いた。
「……独り占めはダメ。皆の分だよ?」
「……まだ食べたい」
「また作ってあげるから」
「そうよ。作り方をルカリアにも教えたら、家でも作れるでしょ?」
「……そうする」
食欲旺盛だけど……ルカリアちゃんを出すと弱いなあ。人間じゃないけど、そんな人間味がある存在となっていくのは悪いことじゃないからね?
「けど、美味しい。これほんと美味しいわ」
「野菜嫌いの子でも食べれそうな味付けだからね」
「……リト、食べられるかしら?」
「うーん。子どもの苦手な野菜だけど……」
やっぱり、こっちの世界でも子どもには不人気な野菜かな? とりあえず持っていこうと会場に戻ったんだけど……料理の大皿を見たら、ほぼすっからかんでしたぁ。
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