スライムからパンを作ろう！〜そのパンは全てポーションだけど、絶品！！〜

第465話 参加者揃う

　食べたいメニューが決まったとなれば。

　他の参加者を集めるべく、魔法蝶ですぐにお師匠さんやエリーちゃん以外にも各所にお手紙を出して。

　歓迎会日が決まったら、午後の営業時間を早めに切り上げてから作っていくよ！！


「ルカリアちゃんには、ラティストと揚げ物担当。リトくんは僕とサンドイッチの仕上げだね」

「わかりましたわ！」

「はい！」


　歓迎会でも、これからの業務内容に関連するのは実践させようと思ってたので。ラティストは僕の次に日本の料理については詳しくなったから任せて大丈夫。

　カウルは、今ドウコンで歓迎会用のパンの発酵をお願いしています。

　リトくんには刃物は持たせてあげられないけど、どんな風に出来上がるくらいは見せてあげたいので呼んだわけで。

　しっとり具材とかが馴染んだサンドイッチを切り分け、ピンチョスサイズの串を刺してもらう。役割分担は大事だからね。

　準備が出来上がったら、料理を収納魔法に入れて会場へと移動だ。人数が結構多くなったからスバルだけじゃぎゅーぎゅー詰めになるので。

　生産ギルドのオークション会場を整頓したホールを借りれたのです！！


「おう、来たか」


　ロイズさんももちろん参加者なので、先に準備をしてくれてたのだ。ありがたい！


「料理並べていいですか？」

「ああ、頼んだ。……ケーキの図案だが、あれで頼んでいいか？」

「お任せください」


　ウェディングケーキの打ち合わせも出来たから、収納魔法からラティストとどんどん出してカウルやルカリアちゃんも一緒に並べてもらう。

　リトくんは、入り口で立っててもらってる。なぜなら。


「おとうさん、おかあさん！」


　ご両親のお出迎えをしなくちゃだからね？


「まあ、リト。今日は主役のひとりね？」

「良かったな、リト」


　ちょっとふっくらしたリアンさんのお腹には、新しい命が順調に育っているみたい。妊婦さんはたくさん食べるって日本では聞いてたけど……レモン系ってほとんど用意してなかったな。

　ちょっとうっかりだけど、もし聞かれたら対応しよう。


「来たわよー！」

「「お邪魔します！」」

「……わぁ」


　ルゥさんとエリーちゃんに『シリウスの風』。

　お師匠さんにレイアさん。

　ディルック様と、初めてだけど伯爵夫人さんも。

　エディはまた仕事が増えたから今日は参加出来ないんだって……。


「いらっしゃいませ」


　けど、参加者は揃ったから歓迎会を始めなくちゃ！