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第447話 失敗して
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捕縛が失敗に終わり、逆に情報を収集されただと!?
何故だ……準備は万全にしていたはずなのに、あの職人は反撃出来るほどの猛者でもあったと言うのか?
いや、ポーションパンの製造者としてギルドとも契約しているとなれば、かつてのA級冒険者のロイズが出向いたのか?
だが奴は、老化の呪いで歳以上の老体の身であるはず。冒険者ギルドのババアエルフの方がそちらに加勢したのか?
あり得る……充分過ぎるほどあり得る。
ポーションパンを私の手元に寄越さぬ気か? 忌々しい……本当に憎い相手だ。暗殺者らもさっさとそいつらを殺せばいいものの……返り討ちにされたのか?
魔法蝶が届いた以降、誰一人戻って来ぬ。
仕方がないが、次の部隊を送るしかあるまい。幸い、まだまだ駒は残っているからな。
ダンっ
指示を送る魔法蝶を飛ばそうとした時だ。
扉が勢いよく開き、見えた向こう側には。
「みぃつけたぁ?」
若き愚王……エリシオン陛下が立っていた。武装されて、好戦的な笑みを浮かべて。
何故、ここの場所が?
もしや、計画を探られて行き着いたのか?
捕縛されては、二度とポーションパンを食べられない。逃げようと魔法を繰り出そうとしたのだが……陛下の機敏な動きに勝てず、すぐに剣の切先を喉元に当てられるまで詰め寄られた……。
(……終わった)
ポーションうを独り占めしようとしたかつての愚か者らと、私は同じだったのか。
その答えにようやく行き着き、素直に力を抜いて降伏の姿勢を取った。
何故だ……準備は万全にしていたはずなのに、あの職人は反撃出来るほどの猛者でもあったと言うのか?
いや、ポーションパンの製造者としてギルドとも契約しているとなれば、かつてのA級冒険者のロイズが出向いたのか?
だが奴は、老化の呪いで歳以上の老体の身であるはず。冒険者ギルドのババアエルフの方がそちらに加勢したのか?
あり得る……充分過ぎるほどあり得る。
ポーションパンを私の手元に寄越さぬ気か? 忌々しい……本当に憎い相手だ。暗殺者らもさっさとそいつらを殺せばいいものの……返り討ちにされたのか?
魔法蝶が届いた以降、誰一人戻って来ぬ。
仕方がないが、次の部隊を送るしかあるまい。幸い、まだまだ駒は残っているからな。
ダンっ
指示を送る魔法蝶を飛ばそうとした時だ。
扉が勢いよく開き、見えた向こう側には。
「みぃつけたぁ?」
若き愚王……エリシオン陛下が立っていた。武装されて、好戦的な笑みを浮かべて。
何故、ここの場所が?
もしや、計画を探られて行き着いたのか?
捕縛されては、二度とポーションパンを食べられない。逃げようと魔法を繰り出そうとしたのだが……陛下の機敏な動きに勝てず、すぐに剣の切先を喉元に当てられるまで詰め寄られた……。
(……終わった)
ポーションうを独り占めしようとしたかつての愚か者らと、私は同じだったのか。
その答えにようやく行き着き、素直に力を抜いて降伏の姿勢を取った。
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