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第433話 虜に
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ああ……。
ああ……ああ。
何故だ。
何故……うまくいかない。
あれが……欲しい。
あのパンが欲しい……。
美味な上に、ポーションになるという……あのパンが欲しいのに!
貴族諸侯らが、簡単に手出し出来ぬように……あの国の愚王が色々画策しおった。
店員の一人らしい、見目の良い男を取り合う女どもを利用しようともしたが、実際失敗に終わりそうだ。冒険者ギルドが動き出したのだと言う。
あそこのババアエルフは、見目は悪くないが色々面倒だ。それを敵に回したとなれば……面倒極まりない。
どうしてくれよう。
どう奪ってやろう?
パンは無限に作れるわけではないのは、製作者が人間なのでわかっているが。
こちらに引き込んだところで、大人しく作っていくとは思えない。そこまで愚かな思考は持ち合わせていない。
だが……だが。
欲しいのだ、あのパンが。
一度だけ口に出来たが……美味過ぎて、毎日食べたいと思うほどの。至高の品!
ああ……ああ。
愚かになりたくはないのだが、愚かになってしまうほどの美味との出会い。
私は、一度口にしたパンの虜から……抜け出せないのだ!
絶対、我が手にもう一度掴み取るのだ!!
ああ……ああ。
何故だ。
何故……うまくいかない。
あれが……欲しい。
あのパンが欲しい……。
美味な上に、ポーションになるという……あのパンが欲しいのに!
貴族諸侯らが、簡単に手出し出来ぬように……あの国の愚王が色々画策しおった。
店員の一人らしい、見目の良い男を取り合う女どもを利用しようともしたが、実際失敗に終わりそうだ。冒険者ギルドが動き出したのだと言う。
あそこのババアエルフは、見目は悪くないが色々面倒だ。それを敵に回したとなれば……面倒極まりない。
どうしてくれよう。
どう奪ってやろう?
パンは無限に作れるわけではないのは、製作者が人間なのでわかっているが。
こちらに引き込んだところで、大人しく作っていくとは思えない。そこまで愚かな思考は持ち合わせていない。
だが……だが。
欲しいのだ、あのパンが。
一度だけ口に出来たが……美味過ぎて、毎日食べたいと思うほどの。至高の品!
ああ……ああ。
愚かになりたくはないのだが、愚かになってしまうほどの美味との出会い。
私は、一度口にしたパンの虜から……抜け出せないのだ!
絶対、我が手にもう一度掴み取るのだ!!
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