スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ

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第420話『寝起きの卵かけ』①

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 とりあえず、お休み初日は全然休めなかったので……生産ギルドに行ったあともお休みにして寝ました。

 僕も、カウルも、ラティストも……泥のように寝まくった!!

 気づいたら、その日の夜だったから……起きたら、月明かりが差し込んでたんだもん。本当によく寝たんだねぇと、一緒に起きたカウルとぼやーっとしながら口にしました。


「……いやー」

「寝たでやんすねぇ……」


 お客さんが誰も来なかったのは、看板もだけど僕らがどれだけ頑張ったのか知ってくれている人達がいるからだ。エリーちゃんやお師匠さん達も、この前の出来事は知っているから……僕もだけど、ラティストがどれだけ疲れたか知っているしねぇ?

 ルカリアちゃんは、すぐに来なかったけど……ディルック様にちゃんと説得出来たのかな? もしくは、お引越し先の準備でもしているのだろうか?


「……お腹空いたね」

「でやんすぅ」


 けど、僕らは僕らで体は疲労困憊状態です。お腹空いたのは仕方がないもん。朝以降食べてないからね?


「……ラティストは?」

「まだ寝てるでやんす」


 一番疲れたのはラティスト本人だもんね、しょうがないしょうがない。


「何食べる?」

「回復兼ねて、何かのポーションパンでやんすかねぇ?」

「んー。パンもいいけど……お米食べたい!」

「米でやんすか?」

「丼でかっこみたいなあ……けど手軽に作れるなら、卵かけにしよう!」

「……卵かけ?」

「生卵に醤油をかけたもの」

「……正気でやんすか?」

「日本だと定番食なんだよ」

「……ほんとでやんす?」

「もちろん」


 そうと決まれば、お米を炊こう!!

 炊飯器は、オープンキッチンに完備されてるからさくっと炊けるし、ラティストは寝かせてあげようとカウルと移動して。


「おかずは、お惣菜パンのあまりでいいから」


 卵は、ロイズさん経由で仕入れているコットの卵を磨いて。器に割ったら、醤油を気持ち多めに入れて……箸でかき混ぜる!!


「……ほんとに美味いでやんすか?」


 準備を手伝ってくれるカウルだけど、卵の状態を疑っていた。まあ、生卵の文化って日本以外じゃほとんどなかったらしいからね? 日本文化はユニークなものも多かったから。


「大丈夫! 浄化もしたし、お腹壊さないよ?」

「あっしは簡単に体調崩さないでやんすよ?」

「そっかあ。ラティストどうだろ?」

「大丈夫じゃ?」


 ご飯が炊けたら、ほかほかのそれをお茶碗ぽい器に盛り付けて……卵をだばーっとかければ、ご飯完成!!


「これが基本の卵かけご飯!!」

「基本?」

「色々あるんだ~」

「奥深いでやんすねぇ?」


 とりあえず、いただきますをして……すぐにかき込んだよ!!

 とろっとした卵のとろみが特徴の、醤油が合う美味しい卵かけご飯だ!!
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