スライムからパンを作ろう！〜そのパンは全てポーションだけど、絶品！！〜

第418話 ケーキの内容

「バカでかいケーキ？」

「ウェディングケーキか」


　別の日に生産ギルドに行くと、ロイズさんの執務室にはお師匠さんもいたので。ちょうどいいと思って、ウェディングケーキの提案をしたわけです！


「種類にもよりますが、だいたいラティストくらいの背丈まで作ったりします」

「ほーぉ？」


　ラティストのことも追加報告したら、ロイズさんは思いっきりひっくり返ったけどね？　お師匠さんはジェイドから聞いていたからか普通だった。

　そこから、ロイズさんとルゥさんのお祝いへの話題にすれば、すぐにロイズさんは態勢を正してくれました。


「シンプルな生クリームとか、チョコレート以外にもいろいろ出来ます」

「んー。ケントらとしては、どんなのがおすすめなんだ？」

「ルゥの好みなら、チョコレートじゃないか？」

「ずっと甘いのがしんどい場合だと、ローストしたナッツ類で飾り付けもアリです。あとは果物も挟んだり」

「「……美味しそう」」


　カウルとエリーちゃんは、想像で美味しいと思ったのか顔が蕩けてて可愛かった。


「いいな。ケントの腕前なら、確実に美味いだろうな？」

「試作は何回かしますが」

「頼んだ！」

「はい！」


　チョコレートのウェディングケーキ……頑張って作らせていただきますとも！！

　けど、婚約でお祝いにウェディングケーキが少し変かなと思ったら、お師匠さん曰く。


「ほとんど事実婚だから、良いだろう。特にギルマス同士じゃ、式を挙げる時期を見極めるのが難しい」

「……なるほど」


　僕とエリーちゃんの結婚もだけど……異世界だから、色々事情が違って不思議じゃないからなあ。

　もう少し、スバルの営業を続けてから、そこはしっかり考えていくつもりだ。