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第416話 恋の早さ
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たしか、シェリーが前に……いちゃつく恋人同士のやり取りを見て、砂糖でも吐いてしまいたいと言ってたけど。
ラティストの様変わりっぷりに、あたしもそんな気がしたわ。あいつなにあれ? 別人じゃない、って言いたいくらいに。
だけど、同じくらい……自分の事も考えさせられた。
(……ケントと、まだキスすらしてないわ!?)
ケントもだけど、あたし自身も奥手過ぎるから出来ないのもあるし……そう言う雰囲気は最初の告白以降、実はない。
だから、ちょっと……ちょっとだけ、ラティストの行動の様変わりが羨ましいなと思って、ケントの方も見たんだけど……時々乙女のような行動をするケントは恥ずかしいのか顔面を隠していたわ。まあ確かに、直視しにくいわよね?
とりあえず、エディとルカリアが帰って行ったから……あたしはここに居ていいのかなと思ったわ。ケントの彼女ではあるけど、まだまだ部外者だもの。キスの方も、したくないわけじゃないが急ぐ必要もない。
だって、すっ飛ばして結婚の約束のようなものは貰っているから。
「……エリーちゃん」
帰ろうかしら? と考えていたら、ケントから呼ばれたので答えることにした。
「なに?」
「このあと暇?」
「え、ええ。今日は暇だけど」
「……お昼ご飯まだなら、一緒に食べない?」
「! うん!」
精霊のなんやかんやはあったけど、たしかにお腹は空いてきたわ。ケントのご飯はポーションパンだけでなく、異世界の料理も絶品。
あたしで手伝えることがあれば手伝うと言ったことで……居る理由にはなったけど、ちっとも色気もなにもないわ。
でも、あたしとケントの道筋はこれくらいゆっくりで良いと思うの。人それぞれだろうから。
ラティストの様変わりっぷりに、あたしもそんな気がしたわ。あいつなにあれ? 別人じゃない、って言いたいくらいに。
だけど、同じくらい……自分の事も考えさせられた。
(……ケントと、まだキスすらしてないわ!?)
ケントもだけど、あたし自身も奥手過ぎるから出来ないのもあるし……そう言う雰囲気は最初の告白以降、実はない。
だから、ちょっと……ちょっとだけ、ラティストの行動の様変わりが羨ましいなと思って、ケントの方も見たんだけど……時々乙女のような行動をするケントは恥ずかしいのか顔面を隠していたわ。まあ確かに、直視しにくいわよね?
とりあえず、エディとルカリアが帰って行ったから……あたしはここに居ていいのかなと思ったわ。ケントの彼女ではあるけど、まだまだ部外者だもの。キスの方も、したくないわけじゃないが急ぐ必要もない。
だって、すっ飛ばして結婚の約束のようなものは貰っているから。
「……エリーちゃん」
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「なに?」
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「……お昼ご飯まだなら、一緒に食べない?」
「! うん!」
精霊のなんやかんやはあったけど、たしかにお腹は空いてきたわ。ケントのご飯はポーションパンだけでなく、異世界の料理も絶品。
あたしで手伝えることがあれば手伝うと言ったことで……居る理由にはなったけど、ちっとも色気もなにもないわ。
でも、あたしとケントの道筋はこれくらいゆっくりで良いと思うの。人それぞれだろうから。
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