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第398話 助太刀か?
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「お邪魔するわ」
お客さんが来たみたいで、カウルが応対して連れてきてくれたのはエリーちゃんだった! 嬉しいけど、エディやルカリアちゃんもいるし……どうしようかと思ったけど、エリーちゃんはエディの前に立つと膝をついた。
「お?」
「改めて、エリザベス=バートレインと申します。以前は無礼な態度で申し訳ありませんでした」
「……良い。今は冒険者のエディだ、以前通りでいい」
「……ケントがいるからですか?」
「鷹の異名を持つ、お前の人柄も知った上でだ。問題はない」
「……わかりました」
エリーちゃんはそう言って立ち上がると……何故かエディに詰め寄ったんだ。
「あ?」
「だったら、ケントがめちゃくちゃ疲れているのにパン作らせたの!? あなた昨日祝典を受ける側だったんでしょ!?」
「……色々あったんだよ」
「……ケント、説明して。あと、そっちのラティストとかのことについても」
「え……っとね」
切り替え早いなあ……と感心している場合じゃないので、エディが来て、リトくんからルカリアちゃんのことまで一気に説明したら……エリーちゃんは、大きくため息を吐いちゃった。
「エディもだけど……あの子どもがケントの弟子に? んで、そこのルカリアってお嬢さんとラティストが?」
「色々あったんだよ……」
「まあ。弟子が出来たのは良いことね。とりあえず……ラティスト、相当落ち込んでるけど大丈夫なの?」
僕らが宥めたけれど、ラティストはドヨーンってまだ雨雲のように暗い。よっぽど、ルカリアちゃんが気絶したことがショックだったんだろうね? 恋愛経験は僕と同じくらいだから……落ち込むのは無理ないかも。
「同じ女としちゃどうだ? ルカはラティストに相応しいと思うか?」
エディがそう聞くと、エリーちゃんはうーんって首をひねった。
「顔立ちはお貴族らしく、上等だけど……ちなみに、どちらのご令嬢?」
「ディルック様の娘さんだよ」
「……イシュラリア伯爵の?」
「そーそー。お前といいとこ勝負じゃね? 腕前も」
「……武闘派で有名なご令嬢が?」
「おう。ラティストに会いに来たみてぇだ」
「……なのに、気絶? ラティスト、あなたどんな誘い方したのよ?」
ルカリアちゃんの情報は、噂程度だとエリーちゃんも知っていたようだ。でも、ラティストと会って気絶する意味がわかんないのは当然なので、ラティストに振り向けば……ラティストは泣きそうな表情になっていた。
お客さんが来たみたいで、カウルが応対して連れてきてくれたのはエリーちゃんだった! 嬉しいけど、エディやルカリアちゃんもいるし……どうしようかと思ったけど、エリーちゃんはエディの前に立つと膝をついた。
「お?」
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「……良い。今は冒険者のエディだ、以前通りでいい」
「……ケントがいるからですか?」
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「……わかりました」
エリーちゃんはそう言って立ち上がると……何故かエディに詰め寄ったんだ。
「あ?」
「だったら、ケントがめちゃくちゃ疲れているのにパン作らせたの!? あなた昨日祝典を受ける側だったんでしょ!?」
「……色々あったんだよ」
「……ケント、説明して。あと、そっちのラティストとかのことについても」
「え……っとね」
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「エディもだけど……あの子どもがケントの弟子に? んで、そこのルカリアってお嬢さんとラティストが?」
「色々あったんだよ……」
「まあ。弟子が出来たのは良いことね。とりあえず……ラティスト、相当落ち込んでるけど大丈夫なの?」
僕らが宥めたけれど、ラティストはドヨーンってまだ雨雲のように暗い。よっぽど、ルカリアちゃんが気絶したことがショックだったんだろうね? 恋愛経験は僕と同じくらいだから……落ち込むのは無理ないかも。
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「顔立ちはお貴族らしく、上等だけど……ちなみに、どちらのご令嬢?」
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「……なのに、気絶? ラティスト、あなたどんな誘い方したのよ?」
ルカリアちゃんの情報は、噂程度だとエリーちゃんも知っていたようだ。でも、ラティストと会って気絶する意味がわかんないのは当然なので、ラティストに振り向けば……ラティストは泣きそうな表情になっていた。
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