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第394話 夢?気のせい?
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ケント様や陛下が下がられた。スライムのカウル殿まで退室されたので……その……その!?
(どうして、ラティスト様と二人きりになりますのぉ!?)
とても嬉しゅうございますが、何故……何故ですの!?
わたくしの願望が、具現化でもしてしまいましたの!? いいえ……いいえ、過信してはいけませんわ!! しっかりするのです、ルカリア! 仮面を被り、内情を爆発させてはいけません!!
「……ルカリア」
「は、はい!?」
ですが、実際にラティスト様に呼ばれてしまっては意味がありませんわ!? 武闘派ルカリアの名など、形無しどころですみません。これが、恋する乙女の心情なのですね……わたくしも、恋する前は幾らか馬鹿にしていましたが、実際立ち会うと彼女らに謝罪したいですわ。
「……突然で済まないが」
「は……はい」
何をおっしゃられるのでしょう。
もうここに来るな?
いいえ、それはこのお部屋にお邪魔させていただくお誘いを受けたのだから違う……でも、これきりと言うことかもしれませんわ!?
ですので、次のお言葉を待っているのですが……ラティスト様はなかなかお口を開かれません。無表情のように見えて、少し考え込まれていらっしゃいました。
『うーん』とか、『あー』などと声を出されていらっしゃいましたが、不意にわたくしと目が合いますと……『よし』と頷かれました。
「……俺と、出かけないか?」
「は……え?」
なんと……今、なんとおっしゃいましたの!?
ラティスト様が、わ、わたくしと……そのいわゆる!?
『デート』のお誘いをしてくださいましたのことよ!?
これは夢ですの!!?
あまりの衝撃の強さに、昔武術の訓練でダメージを負い過ぎて気絶した時と同じになり。わたくしの意識はそこでふつりと途切れましたわ……。
(どうして、ラティスト様と二人きりになりますのぉ!?)
とても嬉しゅうございますが、何故……何故ですの!?
わたくしの願望が、具現化でもしてしまいましたの!? いいえ……いいえ、過信してはいけませんわ!! しっかりするのです、ルカリア! 仮面を被り、内情を爆発させてはいけません!!
「……ルカリア」
「は、はい!?」
ですが、実際にラティスト様に呼ばれてしまっては意味がありませんわ!? 武闘派ルカリアの名など、形無しどころですみません。これが、恋する乙女の心情なのですね……わたくしも、恋する前は幾らか馬鹿にしていましたが、実際立ち会うと彼女らに謝罪したいですわ。
「……突然で済まないが」
「は……はい」
何をおっしゃられるのでしょう。
もうここに来るな?
いいえ、それはこのお部屋にお邪魔させていただくお誘いを受けたのだから違う……でも、これきりと言うことかもしれませんわ!?
ですので、次のお言葉を待っているのですが……ラティスト様はなかなかお口を開かれません。無表情のように見えて、少し考え込まれていらっしゃいました。
『うーん』とか、『あー』などと声を出されていらっしゃいましたが、不意にわたくしと目が合いますと……『よし』と頷かれました。
「……俺と、出かけないか?」
「は……え?」
なんと……今、なんとおっしゃいましたの!?
ラティスト様が、わ、わたくしと……そのいわゆる!?
『デート』のお誘いをしてくださいましたのことよ!?
これは夢ですの!!?
あまりの衝撃の強さに、昔武術の訓練でダメージを負い過ぎて気絶した時と同じになり。わたくしの意識はそこでふつりと途切れましたわ……。
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