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第321話 間違い
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そんな……。
ダメ……だった。
僕は……。
僕は。
間違って、いたというのか……?
レイアを、ただ……。
僕を目にして欲しいと。
欲しいと……思っただけで。
二十年以上、時間をかけても。
見てくれなかったから……連れて行こうと、しただけで。
僕は……ぼ、くは。
消えて……しまうのだろうか。
意識が。
魂が。
何もかもが。
御大にくだされた……処罰により、僕の魂と存在は。
跡形もなく……消えていく。
最後に、レイアは僕を見てくれたかもしれないけれど。
笑顔とかは……なかった。
ただ、ただ……怯えた目を向けてくるだけ。
つまり、僕は……。
自分にとって、意味のないことを……レイアに施していただけだったんだ。
いくら、特別な魂を持つ子でも。
僕を知らないから。
勝手に、僕が施していたんだから。
僕は結局、自分の欲望だけで……。
この子の人生を台無しにしていたんだ。
ああ、ああ……愚かな僕。
でも、最期に目にしてもらえたんだから。
それは……嬉しかったんだ。
消えて……いく。
僕の……魂に、存在。
レイア、ごめんね。
どうか……幸せになって。
呪歌の効力は……あの錬金術師が、きっとなんとかする……だろうから。
ダメ……だった。
僕は……。
僕は。
間違って、いたというのか……?
レイアを、ただ……。
僕を目にして欲しいと。
欲しいと……思っただけで。
二十年以上、時間をかけても。
見てくれなかったから……連れて行こうと、しただけで。
僕は……ぼ、くは。
消えて……しまうのだろうか。
意識が。
魂が。
何もかもが。
御大にくだされた……処罰により、僕の魂と存在は。
跡形もなく……消えていく。
最後に、レイアは僕を見てくれたかもしれないけれど。
笑顔とかは……なかった。
ただ、ただ……怯えた目を向けてくるだけ。
つまり、僕は……。
自分にとって、意味のないことを……レイアに施していただけだったんだ。
いくら、特別な魂を持つ子でも。
僕を知らないから。
勝手に、僕が施していたんだから。
僕は結局、自分の欲望だけで……。
この子の人生を台無しにしていたんだ。
ああ、ああ……愚かな僕。
でも、最期に目にしてもらえたんだから。
それは……嬉しかったんだ。
消えて……いく。
僕の……魂に、存在。
レイア、ごめんね。
どうか……幸せになって。
呪歌の効力は……あの錬金術師が、きっとなんとかする……だろうから。
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