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第157話 変わる日常①
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あたしの日常が……少しずつ変わってきて、もうすぐ三ヶ月くらいが経とうとしていたわ。
(……ソロでいることが、誇りだと思っていたのに)
あの人……ケントと出会って、あたしの冒険者生活ががらりと変わった。
ケント自身もだけど……創始の大精霊である『ラティスト=ルーア=ガージェン』に、しゃべるスライムのカウル。
彼らがいることで……世界初の『ポーションパン』と言うのが存在しているのだ。あたしは……運良く、最初に食べることが出来た人間。
それに、ケントが実は異世界からの転生者だって知った最初の人間でもある。警戒されてないからって、ほいほい言ってしまうケントにも強く言ってしまったけど……憎めないのよね、彼。
もともとのんびりしている部分もあるからか、絆されてしまってたかもしれないが。きちんと言うことはラティストにも言うようだけど。
(……今日は何を買いに行こうかしら?)
ケントらのパン屋が開店するまでも、少しだけ手伝いをしたりしていたお陰で。彼らのパンを他の客以上に味わう機会が多い。回復薬としてもだけど……何より味が良過ぎて病みつきになるのよね?
ケントが言うには……神から与えられた加護のいくつかに、無限に扱える材料のお陰で品質を保てるって。あと、カウルの変身魔導具も。けど……絶対ケント自身の技術力もあるわよね?
でなきゃ、あんなにも美味しいパンが作れないもの。何回か手伝ったあたしは、よーくわかっているわ。
それに……ケント以外にも、交友関係が色々変わってきた。
「あ、エリー!」
あと少しで店に着くところで……あたしの友人に出会えた。
シェリー=ポンフリームって言う可愛い女の子の冒険者。
ケント繋がりで仲良くなったんだけど……あたしが彼女よりランクが高い冒険者でも、変に媚を売らない……とっても良い子。腕っぷしとかは、魔闘士って通り名がつくくらい……下手するとあたしより強い。
彼女にも……ケントが関わって、かなり環境が変わったのよね?
「おはよ。ジェフと一緒じゃないんだ?」
「あ、うん」
この子が今メンバーに加わっている……『シリウスの風』と言う高ランクの冒険者揃いのパーティーがあるんだけど。
そのリーダーである、ジェフ=リジェクターとシェリーは……少し前から付き合っているの。もともとが幼馴染みだし、お互い両片想いってこともあって……あたしも含めて色々協力した甲斐があったのよね?
もうそこそこ経つのに、未だにシェリーは初々し過ぎるわ。
「今日もフルーツサンド買いに?」
「うん! 美味しいもん」
先天性の魔力不足って体質持ちだったシェリーは……ケントのパンのお陰で、少しずつ改善されているらしい。
一時的な効能だけでなく、呪いを解くことも出来るケントのパンだもの。体質を変えるくらい……お手のものってことね?
それ以上に味もいいから……あたしは、ここんとこ傷などの回復目的以外でもポーションパンは購入している。
行く途中で、討伐依頼に出発前のシェリーとかと遭遇するのもだいたい習慣となっているのよね?
「……そう言えば、今日は新作あるかしら?」
「かな? ケントさん、どんどん作っていくもんね?」
売れる売れない以外で、改善のために……ケント達は日夜努力している。
冒険者の腕前とかはないし、ケントは店を構えるのは初めてだと言っていたけど。
同じ転生者であるヴィンクスさんの指導のお陰もあって……今じゃ立派なパン屋の店主だもの。
そんな彼を友人に持つあたしは……幸せ者だわ。
友人と思った時に……ちょっとだけ胸に違和感を覚えたが。すぐに消えたので忘れることにした。
とりあえず……早く行かなきゃ新作も売り切れちゃう!
シェリーと頷いて、走ることにした!!
(……ソロでいることが、誇りだと思っていたのに)
あの人……ケントと出会って、あたしの冒険者生活ががらりと変わった。
ケント自身もだけど……創始の大精霊である『ラティスト=ルーア=ガージェン』に、しゃべるスライムのカウル。
彼らがいることで……世界初の『ポーションパン』と言うのが存在しているのだ。あたしは……運良く、最初に食べることが出来た人間。
それに、ケントが実は異世界からの転生者だって知った最初の人間でもある。警戒されてないからって、ほいほい言ってしまうケントにも強く言ってしまったけど……憎めないのよね、彼。
もともとのんびりしている部分もあるからか、絆されてしまってたかもしれないが。きちんと言うことはラティストにも言うようだけど。
(……今日は何を買いに行こうかしら?)
ケントらのパン屋が開店するまでも、少しだけ手伝いをしたりしていたお陰で。彼らのパンを他の客以上に味わう機会が多い。回復薬としてもだけど……何より味が良過ぎて病みつきになるのよね?
ケントが言うには……神から与えられた加護のいくつかに、無限に扱える材料のお陰で品質を保てるって。あと、カウルの変身魔導具も。けど……絶対ケント自身の技術力もあるわよね?
でなきゃ、あんなにも美味しいパンが作れないもの。何回か手伝ったあたしは、よーくわかっているわ。
それに……ケント以外にも、交友関係が色々変わってきた。
「あ、エリー!」
あと少しで店に着くところで……あたしの友人に出会えた。
シェリー=ポンフリームって言う可愛い女の子の冒険者。
ケント繋がりで仲良くなったんだけど……あたしが彼女よりランクが高い冒険者でも、変に媚を売らない……とっても良い子。腕っぷしとかは、魔闘士って通り名がつくくらい……下手するとあたしより強い。
彼女にも……ケントが関わって、かなり環境が変わったのよね?
「おはよ。ジェフと一緒じゃないんだ?」
「あ、うん」
この子が今メンバーに加わっている……『シリウスの風』と言う高ランクの冒険者揃いのパーティーがあるんだけど。
そのリーダーである、ジェフ=リジェクターとシェリーは……少し前から付き合っているの。もともとが幼馴染みだし、お互い両片想いってこともあって……あたしも含めて色々協力した甲斐があったのよね?
もうそこそこ経つのに、未だにシェリーは初々し過ぎるわ。
「今日もフルーツサンド買いに?」
「うん! 美味しいもん」
先天性の魔力不足って体質持ちだったシェリーは……ケントのパンのお陰で、少しずつ改善されているらしい。
一時的な効能だけでなく、呪いを解くことも出来るケントのパンだもの。体質を変えるくらい……お手のものってことね?
それ以上に味もいいから……あたしは、ここんとこ傷などの回復目的以外でもポーションパンは購入している。
行く途中で、討伐依頼に出発前のシェリーとかと遭遇するのもだいたい習慣となっているのよね?
「……そう言えば、今日は新作あるかしら?」
「かな? ケントさん、どんどん作っていくもんね?」
売れる売れない以外で、改善のために……ケント達は日夜努力している。
冒険者の腕前とかはないし、ケントは店を構えるのは初めてだと言っていたけど。
同じ転生者であるヴィンクスさんの指導のお陰もあって……今じゃ立派なパン屋の店主だもの。
そんな彼を友人に持つあたしは……幸せ者だわ。
友人と思った時に……ちょっとだけ胸に違和感を覚えたが。すぐに消えたので忘れることにした。
とりあえず……早く行かなきゃ新作も売り切れちゃう!
シェリーと頷いて、走ることにした!!
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