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第137話 冒険者ギルドで

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「あんらぁ~~?? あらあらぁ?」


 冒険者ギルドにエディと出向くと、ちょうど受付とかに用があったのか……ルゥさんがフロアにいました。

 僕とエディを見るなり、なんか……笑顔だけど、バックに鬼か怖いものを想像しちゃう気迫を感じた!?

 エディを見ると、ニヤリっていい笑顔だけど……。


「よ! ギルマス!」

「……うふふ~? エディちゃんじゃなぁい? 久しぶりだけど、ケントちゃん連れてどうしたのん?」

「ちょいと訓練所貸してほしくて!」

「……んふふ?」


 ルゥさん……めちゃくちゃ怖いです!

 鬼がさらに能面とかの般若か何かに見えちゃう!?

 笑顔で怖いのって、こう言うことなんだって実感出来ちゃうくらいに!! エディはなんで平気なの!?


「えっと……借りちゃ、ダメです?」


 でも、怖いままじゃダメだから立ち向かわなきゃ!

 僕が聞くと……ルゥさんはちょっとだけ怒っているのを引っ込めて、首を傾げた。


「ダメじゃないわよん? けーどー? エディちゃんはともかくぅ……なんでケントちゃんまで?」

「色々ゴロツキがこいつを狙うかもしんねーだろ? 護りはあっても、ちょっとくらい自衛出来た方がいいと思ってよ?」

「あらあらぁ? ケントちゃんを怪我させたら……あたしを含めて、色んな子達が黙ってないわよん?」

「怪我は絶対させない!」


 って、自信満々に言うけど……どこからそんな自信が?

 僕、運動はダメじゃないと思うけど……前世はともかく、今ってどうだろう? パン製造の肉体労働には全然問題ないけど。


「……わかったわん。けど……あたしも立ち会わせて?」

「んー、いいけど」

「ルゥさん、お忙しいんじゃ?」

「今日の分は大丈夫よん」


 と言うことで、ギルドの建物の裏にある……いくつかの訓練所と言う設備のひとつを貸してもらうことになり。

 中に入ると……学校の体育館がちょっと小さくなった造り?

 専門学校にも一応一般教養の講義はあったので……選択性だけど、体育の授業はあった。僕、バレーボールは好きだったから受講してたんだよね?

 部活もバレーボール部で、ポジションは……リベロ……ちょっと背が低いから、そのポジションだったけど。

 転生した今も……エディよりちょっと背が低いもんね!?


「んじゃ、ケント。いくつか確認したい」


 板張りじゃなく、土を固めた地面の上に立つとエディが僕に質問してきた。


「うん?」

「ケントは、武術経験とかあるか?」

「……あるように見える?」

「ないな!」


 きっぱり言うなら、そこ聞かないでほしいよ!

 ルゥさんにもくすくす笑われちゃった……。


「わかっているなら聞かないでよ……」

「いや。弓かなんかやってたのかと思って。利き腕じゃない方が少し太いだろ?」

「……ああ」


 転生させても、体のコピーとかはそのままにしたのか。

 バレーボール部で鍛えた部分は、どうやらそのままにしてたみたい。

 でも、ルゥさんはともかく、エディにその事情はマブダチでもまだ話せないよ!?
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