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第133話 ハンバーグディッシュ①
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ホットケーキは普通通りに作ることは出来るようになったが。
問題は……ハンバーグの方だ。
前世でもだが、今でもまともにハンバーグなんぞ焼いたことがない。
食事など、屋台かどこかで時々大量に購入して……亜空間収納に入れて置き、何日か凌いでいた程度だ。
しかし……ケントとこの世界で出会い、師弟関係を結んだことで……少しずつ変わりつつあった。
身なりを整えたこともだが、食事の方も。
出来立てをいつでも美味しく食べる楽しさだ。
整えたことで、目立ちはするが気兼ねなく外食出来る事が出来たのだ。
ヒッキーでいた今までとは考えられない。
自分が料理をすることもだが。
それと今は。
「お師匠はん、ケン兄さんは色んなやり方でハンバーグを焼いていたでやんす」
弟子の獣魔スライムであるカウルが一緒だ。
意思疎通を契約主以外で出来るモンスターは、この世界でも非常に珍しいが。
「どんな方法だ?」
「フライパンで焼くのと。表面をあらかじめ焼いて、あっしの電気オーブンで中まで焼くのとか、その都度違うでやんす」
「……一番失敗しないのは?」
「あっしのオーブンでやんすね」
「詳しく指導、頼む」
「あい」
少し強火で、表面をこんがり焼いた後。
専用の金属製の皿に乗せて……秒で焼き上がりが完了するカウルのオーブンで中まで火を通し。
仕上げに串を軽く刺して、透明な肉汁が出れば完成だそうだ。それは無事うまくいった。
それを亜空間収納に入れた後……ホットケーキを焼きながら、私はかけるソースをどうしようかカウルと相談することにした。
「ソースはどんなものがいいだろう?」
「甘くない方がいいでやんすよね?」
「そうだな。今日は先に作ってしまったが……カリカリに焼いたベーコンなどをメープルシロップと合わせて方法もあるが」
「……美味いでやんすか?」
「パンケーキもだが、ワッフルと言うパン菓子の方が多いな?」
このキッチンにワッフルを焼く機材があれば作れるかもしれんが……レシピなどは、専門学校に行っていたケントの方がずっと詳しいだろうな。
私の今も昔も……科学者と薬剤師の知識しか持ち合わせていない。
それが……随分と人間らしい生活をしているものだ。
「美味いパンでやんすか?」
「私とケントには馴染みもあったものだと思う。国によっては色々食べ方があった」
「でやんすか。ケン兄さんなら、美味しく作ってくれそうでやんす」
「戻ってきたら、提案してみるか?」
「やんす!」
ホットケーキは作り慣れたお陰で、火の具合を見ずとも焼けるようになった。表面の焦げもいい感じに……そう言えば、これにかけるソースを相談し合っていた。
カウルはなんでも食べそうだが……ホットケーキが焼けてから、キッチンの業務用冷蔵庫の中を見ることにした。
ケチャップ、マヨネーズ……何故か、ウスターソースだけでなくオイスターソースや甜麺醤まであったが。
とくれば、料理技術がない私でも作れるソースと言えば。
「お好みソースにしよう」
「……オコノミ?」
「ホットケーキではないが、粉を使った焼く料理があってな? それの仕上げに塗るソースがある。その簡易版なら、私の前世での記憶にも残っているのだ」
「……それが合うでやんすか?」
「まだハズレではないと思う」
ケチャップとウスターソースを混ぜるだけの、お手軽ソースだがな?
まだマヨネーズとのオーロラソースよりはマシだと思う。
問題は……ハンバーグの方だ。
前世でもだが、今でもまともにハンバーグなんぞ焼いたことがない。
食事など、屋台かどこかで時々大量に購入して……亜空間収納に入れて置き、何日か凌いでいた程度だ。
しかし……ケントとこの世界で出会い、師弟関係を結んだことで……少しずつ変わりつつあった。
身なりを整えたこともだが、食事の方も。
出来立てをいつでも美味しく食べる楽しさだ。
整えたことで、目立ちはするが気兼ねなく外食出来る事が出来たのだ。
ヒッキーでいた今までとは考えられない。
自分が料理をすることもだが。
それと今は。
「お師匠はん、ケン兄さんは色んなやり方でハンバーグを焼いていたでやんす」
弟子の獣魔スライムであるカウルが一緒だ。
意思疎通を契約主以外で出来るモンスターは、この世界でも非常に珍しいが。
「どんな方法だ?」
「フライパンで焼くのと。表面をあらかじめ焼いて、あっしの電気オーブンで中まで焼くのとか、その都度違うでやんす」
「……一番失敗しないのは?」
「あっしのオーブンでやんすね」
「詳しく指導、頼む」
「あい」
少し強火で、表面をこんがり焼いた後。
専用の金属製の皿に乗せて……秒で焼き上がりが完了するカウルのオーブンで中まで火を通し。
仕上げに串を軽く刺して、透明な肉汁が出れば完成だそうだ。それは無事うまくいった。
それを亜空間収納に入れた後……ホットケーキを焼きながら、私はかけるソースをどうしようかカウルと相談することにした。
「ソースはどんなものがいいだろう?」
「甘くない方がいいでやんすよね?」
「そうだな。今日は先に作ってしまったが……カリカリに焼いたベーコンなどをメープルシロップと合わせて方法もあるが」
「……美味いでやんすか?」
「パンケーキもだが、ワッフルと言うパン菓子の方が多いな?」
このキッチンにワッフルを焼く機材があれば作れるかもしれんが……レシピなどは、専門学校に行っていたケントの方がずっと詳しいだろうな。
私の今も昔も……科学者と薬剤師の知識しか持ち合わせていない。
それが……随分と人間らしい生活をしているものだ。
「美味いパンでやんすか?」
「私とケントには馴染みもあったものだと思う。国によっては色々食べ方があった」
「でやんすか。ケン兄さんなら、美味しく作ってくれそうでやんす」
「戻ってきたら、提案してみるか?」
「やんす!」
ホットケーキは作り慣れたお陰で、火の具合を見ずとも焼けるようになった。表面の焦げもいい感じに……そう言えば、これにかけるソースを相談し合っていた。
カウルはなんでも食べそうだが……ホットケーキが焼けてから、キッチンの業務用冷蔵庫の中を見ることにした。
ケチャップ、マヨネーズ……何故か、ウスターソースだけでなくオイスターソースや甜麺醤まであったが。
とくれば、料理技術がない私でも作れるソースと言えば。
「お好みソースにしよう」
「……オコノミ?」
「ホットケーキではないが、粉を使った焼く料理があってな? それの仕上げに塗るソースがある。その簡易版なら、私の前世での記憶にも残っているのだ」
「……それが合うでやんすか?」
「まだハズレではないと思う」
ケチャップとウスターソースを混ぜるだけの、お手軽ソースだがな?
まだマヨネーズとのオーロラソースよりはマシだと思う。
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