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第100話 見守り会②
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「お師匠さん?」
「ヴィンクスさん!」
なーんで、一応変装しているのにバレちゃうんだろう?
僕とかロイズさんと違って……お師匠さんには鑑定スキルはないはずなのに??
「……何故バレたか、聞きたいか?」
チラッと……僕らの視線の先にある、シェリーさんとジェフさんが買い物をしている様子を見てから、お師匠さんはため息を吐いた。
「「うんうん」」
「……先日、スキルを付与されたんだ」
「誰にですか?」
「…………………………神、にだ」
「「は!? もが!!?」」
僕とエリーちゃんが、そんな驚愕の事実に大声を出しかけたら……すぐに、お師匠さんがわかっていたかのように僕らの口を手で塞いできた。
「叫ぶな!? 事実は事実だ。ロイズとルゥには伝えてある」
「…………僕にはなんで教えてくれなかったんですか?」
小声で質問すると、お師匠さんは僕らから手を離してまたため息。
「まだ最近だ。ケントに伝えに行くのも今日がいいと思って向かっていた途中だ。……しかし、何故彼らを追っているんだ?」
「「友達のカップル成立を見たいからです!!」」
「……そ、そうか」
エリーちゃんと言い切ると、さすがにお師匠さんでも少したじろいでしまったが。
ああ、今シェリーさんがジェフさんに嬉しそうな顔してる!?
んでもって、今追いかけないと見失っちゃう!!
「お師匠さん、そう言うことで僕らは行きます!!」
「また!」
「……あ、ああ」
僕らの今日のお役目は見守り会!!
トラディスさんを安心させるにも、シェリーさん達がうまく行くように見守らなくちゃ!!
お師匠さんと別れてから、なんとか追いついて……こっそりこっそり覗いていたん……だ、け、ど。
「……レイザーさんにトラディスさん?」
別方向から、僕らのように変装して見守っている二人組を見つけて……お師匠さんのように鑑定したら、お二人だったわけ。
お二人とも、僕らに気づくとレイザーさんがちょいちょいと手招きしてきた。
「……お前らも追ってたのか?」
「あら、シェリーの友達としてよ?」
「……僕らも気になっちゃって」
別行動すると提案したようだが、やっぱり二人の事の方が気になってしまったらしく……用事を中断させてこっちに来たそうだ。
変装は、レイザーさんがトラディスさんに教えたようで鑑定のスキルがなければ見抜けにくい優れ物らしい。
「んー、けど一緒だと大人数になっちゃいますし……別行動のままでいます?」
「そうだな。その方が……」
いい、とレイザーさんが言おうとしたら。
ジェフさん達の前に、何故か柄の悪い人達が集まっていて……ジェフさんにガンを飛ばしていたんです!?
「いいご身分じぇねぇか、にいちゃんよぉ?」
「あ?」
「そのかわい子ちゃん、貸してくれねぇか?」
「あ゛!?」
どうやら、新手のナンパならず……シェリーさんを横取りしようと言う失礼極まりない集団のようだ。
ここは加勢しなくちゃ、とトラディスさんとかは飛び出そうとしたんだが。
すぐに、エリーちゃんが行くなと言い切ったんだ。
僕もなんで? と思ったら……。
「……お断りします」
「がっ!?」
ジェフさんの手を離したシェリーさんが、変な誘い文句を言ったお兄さんを……片手で軽々と持ち上げたんだ!!?
「ヴィンクスさん!」
なーんで、一応変装しているのにバレちゃうんだろう?
僕とかロイズさんと違って……お師匠さんには鑑定スキルはないはずなのに??
「……何故バレたか、聞きたいか?」
チラッと……僕らの視線の先にある、シェリーさんとジェフさんが買い物をしている様子を見てから、お師匠さんはため息を吐いた。
「「うんうん」」
「……先日、スキルを付与されたんだ」
「誰にですか?」
「…………………………神、にだ」
「「は!? もが!!?」」
僕とエリーちゃんが、そんな驚愕の事実に大声を出しかけたら……すぐに、お師匠さんがわかっていたかのように僕らの口を手で塞いできた。
「叫ぶな!? 事実は事実だ。ロイズとルゥには伝えてある」
「…………僕にはなんで教えてくれなかったんですか?」
小声で質問すると、お師匠さんは僕らから手を離してまたため息。
「まだ最近だ。ケントに伝えに行くのも今日がいいと思って向かっていた途中だ。……しかし、何故彼らを追っているんだ?」
「「友達のカップル成立を見たいからです!!」」
「……そ、そうか」
エリーちゃんと言い切ると、さすがにお師匠さんでも少したじろいでしまったが。
ああ、今シェリーさんがジェフさんに嬉しそうな顔してる!?
んでもって、今追いかけないと見失っちゃう!!
「お師匠さん、そう言うことで僕らは行きます!!」
「また!」
「……あ、ああ」
僕らの今日のお役目は見守り会!!
トラディスさんを安心させるにも、シェリーさん達がうまく行くように見守らなくちゃ!!
お師匠さんと別れてから、なんとか追いついて……こっそりこっそり覗いていたん……だ、け、ど。
「……レイザーさんにトラディスさん?」
別方向から、僕らのように変装して見守っている二人組を見つけて……お師匠さんのように鑑定したら、お二人だったわけ。
お二人とも、僕らに気づくとレイザーさんがちょいちょいと手招きしてきた。
「……お前らも追ってたのか?」
「あら、シェリーの友達としてよ?」
「……僕らも気になっちゃって」
別行動すると提案したようだが、やっぱり二人の事の方が気になってしまったらしく……用事を中断させてこっちに来たそうだ。
変装は、レイザーさんがトラディスさんに教えたようで鑑定のスキルがなければ見抜けにくい優れ物らしい。
「んー、けど一緒だと大人数になっちゃいますし……別行動のままでいます?」
「そうだな。その方が……」
いい、とレイザーさんが言おうとしたら。
ジェフさん達の前に、何故か柄の悪い人達が集まっていて……ジェフさんにガンを飛ばしていたんです!?
「いいご身分じぇねぇか、にいちゃんよぉ?」
「あ?」
「そのかわい子ちゃん、貸してくれねぇか?」
「あ゛!?」
どうやら、新手のナンパならず……シェリーさんを横取りしようと言う失礼極まりない集団のようだ。
ここは加勢しなくちゃ、とトラディスさんとかは飛び出そうとしたんだが。
すぐに、エリーちゃんが行くなと言い切ったんだ。
僕もなんで? と思ったら……。
「……お断りします」
「がっ!?」
ジェフさんの手を離したシェリーさんが、変な誘い文句を言ったお兄さんを……片手で軽々と持ち上げたんだ!!?
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