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第89話 今の幼馴染み①
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私、シェリー=ポンフリーム。
冒険者ランクはDだけど、腕っぷしだけはそこいらの冒険者に負けない自信があると思う。
ちょっと噂がある程度だけど……『魔闘士シェリー』とかって異名がいつのまにかついているくらい。
本職は魔法使いだけど……幼馴染みだったジェフの勧めもあって、彼が先に冒険者となって旅立つ前からも……その後も。
鍛錬に鍛錬を重ねて……村の女の子達には怖がられたりもしたが、素手で魔物を倒せるくらいにまで成長した。
今もまだまだ鍛錬に鍛錬を重ねて……籠手も装着すれば、ワーウルフの頭蓋骨程度なら簡単に砕けるくらい、強くなっている。
女の子らしくないけど……けど、大好きなジェフの方が、もっともっと強い。
「よ! 早いなシェリー?」
今日も朝から宿屋の裏庭で鍛錬をしていると、ジェフがやってきた。
相棒の聖槍『アーク』を持って、彼も鍛錬しにきたみたいだ。
さすがは、パーティーのリーダー。自分も鍛錬しないって甘えがないのね?
「おはよう、ジェフ」
パーティーメンバーだと新人の私にも、彼は昔と同じように接してくれている。私は、動機はちょっと不順だけど……大好きな人と冒険をしたいのは本当だったから……告白は伏せたが、レイザーさんやトラディスさんの前でも、『シリウスの風』に加わらせてもらえないか……頼み込んだのだ。
最初は断られると思ったけど、ジェフの幼馴染みという事、『魔闘士』の異名の事。あと、レイザーさんとジェフの魔眼で審査してもらったら、受け入れてくれた。
レイザーさんはAランク冒険者として有名だったけど、ジェフも聖槍と契約した事で魔眼みたいなのを持っているのは知らなかった。
でも、そのおかげで……私と実は同い年のトラディスさんにも受け入れてもらえた。彼の持つ魔剣のユニークさを知った時は、すっごくびっくりしたけど。
「今日も組み手やるか?」
「……うん」
新人の新人だけど……次のランクUPのためには、鍛錬をもっと頑張りたい!
もともと体質で困ってた『魔力不足』は……この街に来てから、すっごくお世話になってる『スバルのパン屋』で売り出している『ポーションパン』のお陰で、解決出来そうだった。
ずっとずっと……私のコンプレックスだったこの体質。
ジェフと再会しても……足手纏いになるだけだと思っていたのに。
まさか……解決するだなんて思わなくて。
だから……とってもとっても嬉しい!!
「よーし、こんなとこか?」
「う……うん」
男性相手に組み手をしてもらうのは初めてじゃないけど。
ずっとずっと、背中を追い続けていた……大好きな人と、再会して……まるで昔のように一緒に鍛錬できるのは嬉しいんだけど……。
想像以上の筋肉のバランスの良さにドキドキMAXなんだけど!?
本当に……昔以上にかっこよくなってるから、心臓に悪いよぉ!!
冒険者ランクはDだけど、腕っぷしだけはそこいらの冒険者に負けない自信があると思う。
ちょっと噂がある程度だけど……『魔闘士シェリー』とかって異名がいつのまにかついているくらい。
本職は魔法使いだけど……幼馴染みだったジェフの勧めもあって、彼が先に冒険者となって旅立つ前からも……その後も。
鍛錬に鍛錬を重ねて……村の女の子達には怖がられたりもしたが、素手で魔物を倒せるくらいにまで成長した。
今もまだまだ鍛錬に鍛錬を重ねて……籠手も装着すれば、ワーウルフの頭蓋骨程度なら簡単に砕けるくらい、強くなっている。
女の子らしくないけど……けど、大好きなジェフの方が、もっともっと強い。
「よ! 早いなシェリー?」
今日も朝から宿屋の裏庭で鍛錬をしていると、ジェフがやってきた。
相棒の聖槍『アーク』を持って、彼も鍛錬しにきたみたいだ。
さすがは、パーティーのリーダー。自分も鍛錬しないって甘えがないのね?
「おはよう、ジェフ」
パーティーメンバーだと新人の私にも、彼は昔と同じように接してくれている。私は、動機はちょっと不順だけど……大好きな人と冒険をしたいのは本当だったから……告白は伏せたが、レイザーさんやトラディスさんの前でも、『シリウスの風』に加わらせてもらえないか……頼み込んだのだ。
最初は断られると思ったけど、ジェフの幼馴染みという事、『魔闘士』の異名の事。あと、レイザーさんとジェフの魔眼で審査してもらったら、受け入れてくれた。
レイザーさんはAランク冒険者として有名だったけど、ジェフも聖槍と契約した事で魔眼みたいなのを持っているのは知らなかった。
でも、そのおかげで……私と実は同い年のトラディスさんにも受け入れてもらえた。彼の持つ魔剣のユニークさを知った時は、すっごくびっくりしたけど。
「今日も組み手やるか?」
「……うん」
新人の新人だけど……次のランクUPのためには、鍛錬をもっと頑張りたい!
もともと体質で困ってた『魔力不足』は……この街に来てから、すっごくお世話になってる『スバルのパン屋』で売り出している『ポーションパン』のお陰で、解決出来そうだった。
ずっとずっと……私のコンプレックスだったこの体質。
ジェフと再会しても……足手纏いになるだけだと思っていたのに。
まさか……解決するだなんて思わなくて。
だから……とってもとっても嬉しい!!
「よーし、こんなとこか?」
「う……うん」
男性相手に組み手をしてもらうのは初めてじゃないけど。
ずっとずっと、背中を追い続けていた……大好きな人と、再会して……まるで昔のように一緒に鍛錬できるのは嬉しいんだけど……。
想像以上の筋肉のバランスの良さにドキドキMAXなんだけど!?
本当に……昔以上にかっこよくなってるから、心臓に悪いよぉ!!
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