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第82話 ほぼ全員で打ち合わせ
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昨日はすんごい事になっちゃったけど。
営業妨害どころか、順調にポーションパン屋として営業出来る特典付きになっちゃったんだ!!
今日も張り切って、『スバルのパン屋』が営業していきます!!
「……そんな事になってただなんて」
翌日、エリーちゃんもだけど。もう一度説明するのに、お師匠さんやロイズさんもやってきて……とりあえずの打ち合わせをすることになった。
お客さんのひと波が去った後に……『少し貸切』の看板を立てて、全員で二階の住居スペースに集まっているわけ。ルゥさんは、今日大事な会議とかがあるそうなので魔法蝶にて連絡済みです。
「…………あの方から、まさか打診があるとは」
「私は適切だと思うがな」
「だったら! 最低俺とか呼べよ、ヴィー!」
「仕方がない。あの勢いでは、ほぼ申し出どころか決定済みだったからな?」
「……それなら仕方ねぇか」
ディルック様のあの感じは……仕方がないんだ。
「……じゃあ。ケントのポーションパンは、下手すると王家の御用達と一緒に?」
「「あり得る」」
「……あははは」
美味しい日本のパンが、王様達にも認められるのは嬉しいけど。
そこまで、ランクの高いパンだとは……思っていなかったけど、カウルとラティストがいるんだから自信を持たなくちゃ!
「特に、精霊界にも認められているのであれば……世界流通事情が変化していくのも夢じゃないな」
と、お師匠さんが断言するように言う訳は。
ラティストの弟であり、創始の大精霊の一人であるジェイドがポーションパンを大量に購入してくれたからだ。
ラティスト達のご両親だけでなく、一族(?)まで気になってくれてるからだって。
「……ルゥに知らせたら、飛び上がらんばかりに……精霊界と連携取りそうだなあ?」
「……ルゥだからな」
「ギルマスだものね?」
ルゥさんは、突飛な部分もあるけど……ギルドマスターさんらしく、しっかりしてる部分はしっかりしてるみたい。
あの露出のすんごい格好は、まだまだ僕の修行が足りないので毎回ドギマギしちゃうけど。
「え……っと、僕何か必要な事した方がいいです?」
三人のため息はしょうがないけど……出来ることはきちんとしたいと思い、手を挙げてみた。
「そうだな? いつも通りと言っていいかもしれないが、伯爵公があのように乗り気でいらっしゃる。とくれば、近いうちに……陛下ご自身が乗りこんで来られるのも考えなくては」
「え。だ、大丈夫……ですか?」
「人間性としては、少々アクが強いが……まあ、大丈夫だ。大半の腐った貴族らを抑えている手腕はお持ちだからな?」
「……まあな?」
ロイズさんも会ったことがあるのか、大きくため息を吐いちゃったけど。
「……ケントを拐かす人間であれば、俺が弾くが」
「そこは絶対ないから安心しろ」
ラティストはずーっと、カウルとも一緒に作ったクッキーを食べてたけど……割り込むところはきちんと飲み込んでから口にしていた。
もちろん、それが実行されたら大変かもで済まないから……ロイズさんが止めに入った。ラティストの魔法は大精霊だから……どれもこれもがすごいもん。半分以上がセキュリティ関連だけど……残りは、洗い物をピカピカにしてくれるチート過ぎるものばかり。
カウルのドウコンとかも必需品だけど、ラティストのハウスキーパー部分もめちゃくちゃ助かっています。
「なら、ケントは……結局いつも通りでいいんじゃないかしら?」
「……その方がいい」
話がまとまったような、そうでないような。
とりあえず……ロイズさんには、昨日作ったいちご蒸しパンを渡してみたけど。効能もだけど、味も申し分ないから売り出すのは大丈夫とお墨付きをいただきました。
「ケント~! これ、他の種類も出来たりする?」
「うん! やってみるよ!!」
エリーちゃんにも喜んでもらえたから……蒸しパンだと定番のお芋関連もいいけど。
甘さと塩っぱさも少し加えるなら……某メーカーのチーズ蒸しパンに挑戦しよう!!
営業妨害どころか、順調にポーションパン屋として営業出来る特典付きになっちゃったんだ!!
今日も張り切って、『スバルのパン屋』が営業していきます!!
「……そんな事になってただなんて」
翌日、エリーちゃんもだけど。もう一度説明するのに、お師匠さんやロイズさんもやってきて……とりあえずの打ち合わせをすることになった。
お客さんのひと波が去った後に……『少し貸切』の看板を立てて、全員で二階の住居スペースに集まっているわけ。ルゥさんは、今日大事な会議とかがあるそうなので魔法蝶にて連絡済みです。
「…………あの方から、まさか打診があるとは」
「私は適切だと思うがな」
「だったら! 最低俺とか呼べよ、ヴィー!」
「仕方がない。あの勢いでは、ほぼ申し出どころか決定済みだったからな?」
「……それなら仕方ねぇか」
ディルック様のあの感じは……仕方がないんだ。
「……じゃあ。ケントのポーションパンは、下手すると王家の御用達と一緒に?」
「「あり得る」」
「……あははは」
美味しい日本のパンが、王様達にも認められるのは嬉しいけど。
そこまで、ランクの高いパンだとは……思っていなかったけど、カウルとラティストがいるんだから自信を持たなくちゃ!
「特に、精霊界にも認められているのであれば……世界流通事情が変化していくのも夢じゃないな」
と、お師匠さんが断言するように言う訳は。
ラティストの弟であり、創始の大精霊の一人であるジェイドがポーションパンを大量に購入してくれたからだ。
ラティスト達のご両親だけでなく、一族(?)まで気になってくれてるからだって。
「……ルゥに知らせたら、飛び上がらんばかりに……精霊界と連携取りそうだなあ?」
「……ルゥだからな」
「ギルマスだものね?」
ルゥさんは、突飛な部分もあるけど……ギルドマスターさんらしく、しっかりしてる部分はしっかりしてるみたい。
あの露出のすんごい格好は、まだまだ僕の修行が足りないので毎回ドギマギしちゃうけど。
「え……っと、僕何か必要な事した方がいいです?」
三人のため息はしょうがないけど……出来ることはきちんとしたいと思い、手を挙げてみた。
「そうだな? いつも通りと言っていいかもしれないが、伯爵公があのように乗り気でいらっしゃる。とくれば、近いうちに……陛下ご自身が乗りこんで来られるのも考えなくては」
「え。だ、大丈夫……ですか?」
「人間性としては、少々アクが強いが……まあ、大丈夫だ。大半の腐った貴族らを抑えている手腕はお持ちだからな?」
「……まあな?」
ロイズさんも会ったことがあるのか、大きくため息を吐いちゃったけど。
「……ケントを拐かす人間であれば、俺が弾くが」
「そこは絶対ないから安心しろ」
ラティストはずーっと、カウルとも一緒に作ったクッキーを食べてたけど……割り込むところはきちんと飲み込んでから口にしていた。
もちろん、それが実行されたら大変かもで済まないから……ロイズさんが止めに入った。ラティストの魔法は大精霊だから……どれもこれもがすごいもん。半分以上がセキュリティ関連だけど……残りは、洗い物をピカピカにしてくれるチート過ぎるものばかり。
カウルのドウコンとかも必需品だけど、ラティストのハウスキーパー部分もめちゃくちゃ助かっています。
「なら、ケントは……結局いつも通りでいいんじゃないかしら?」
「……その方がいい」
話がまとまったような、そうでないような。
とりあえず……ロイズさんには、昨日作ったいちご蒸しパンを渡してみたけど。効能もだけど、味も申し分ないから売り出すのは大丈夫とお墨付きをいただきました。
「ケント~! これ、他の種類も出来たりする?」
「うん! やってみるよ!!」
エリーちゃんにも喜んでもらえたから……蒸しパンだと定番のお芋関連もいいけど。
甘さと塩っぱさも少し加えるなら……某メーカーのチーズ蒸しパンに挑戦しよう!!
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