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第80話 交渉成立
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まさか、そんな凄いお話のために来ていただけるだなんて思いもしなかった。
「え……っと、いいんですか?」
たしかに、メリットは大きい。
あのイケメン神様の言うように、回復薬を含めるポーションの流通を広めるには……常識のある貴族さんのバックアップは凄いと思うから。
けど、逆にディルック様の方はデメリットを受けるのではと思う。あのぶちゃいくおじさん貴族のような人達はまだまだ多いはず。敵対とか凄いんじゃないかなって。
「もちろんだとも。君が心配しそうな腐った貴族どもの……愚かな思考を塗り替えるのは、すぐには難しい。しかし、これでも私は一代で今の地位を築いた実力を……王家から認められているんだ。つまり、私を下手に害すれば……王家の方が黙っていらっしゃらないだろうね?」
「……伯爵。まさか、陛下からもこちらのパンを?」
「ああ。話を通したら、すぐに食べたいと言われてね? その土産も兼ねているんだ」
「えええ!?」
お、王様、に僕達のパンを!?
と、とんでもないことになりそうだ……!!?
「噂は、生産ギルドのオークションからお聞きのようだ。まだ様子見されていたらしいが……我が家の者からの情報を得て、さらに興味をお持ちになられた。だから……今日は私自ら来たんだよ」
「こ、このような……パン、でいいんですか?」
「もちろんだとも。いつも通りのポーションパンを、あの方々もお望みだからね?」
「……と言うか、いつかご自分で来られそうだが」
「はは。あり得なくもないね」
ん?
お師匠さん……もしかして、王様に会ったことがあるような言い方だった。
「……お師匠さん」
「なんだ?」
「その……王様、に会ったことがあるんですか?」
「会ったもなにも、陛下を含む王家も私の顧客だが」
なんでそんなさらっと言えちゃうの!?
同じ転生者でも、ポーションパンとか作れなくても……全然チート特典付きまくりじゃないかって、思ったよ……。
「……騒がしいが、客か?」
僕が頭を抱えていたら、ラティストがやってきた。もうすぐ営業再開時間が迫っていたのを、僕も忘れてた。
ディルック様がいらしてから、結構時間が経っていたみたい。
「……ほう。随分と見目の良い男だね?」
「…………」
ディルック様はちょっと驚いていたけど、特に大袈裟に反応することもなく……すぐにニコニコされちゃった?
「えっと……副店長のラティストです」
「……そうか。君が。いや、うちの者がえらく凄い美貌の者がいると聞いていたが」
「……見目の良いものなら、大勢いるだろう」
って、言うけど……ラティストさん?
創始の大精霊って肩書きもだけど、君レベルの特上級にすんごい美形でイケメンさんがそこら中に居たら……色々凄いからね?
「はっは。振り飾らない、か。ふむ、なるほど……。で、ケントくん? 話は戻るけど……私がサポートの一角に回るのは、どうかな?」
「……ご迷惑、でなければ」
「君も飾らない人間だね? 貴族と関わろうとする人間は多いだろうに……であれば、私からの依頼と言うことでどうかな?」
「……わかりました」
と言うことで、交渉正立。
生産ギルド、冒険者ギルド、お師匠さんに加え……イシュラリア伯爵家からのサポート並びに、お墨付きをいただきながら営業することになりましたー!!
ラティストもだけど、カウルも特に反対することがなかったのは良かった良かった!!
「え……っと、いいんですか?」
たしかに、メリットは大きい。
あのイケメン神様の言うように、回復薬を含めるポーションの流通を広めるには……常識のある貴族さんのバックアップは凄いと思うから。
けど、逆にディルック様の方はデメリットを受けるのではと思う。あのぶちゃいくおじさん貴族のような人達はまだまだ多いはず。敵対とか凄いんじゃないかなって。
「もちろんだとも。君が心配しそうな腐った貴族どもの……愚かな思考を塗り替えるのは、すぐには難しい。しかし、これでも私は一代で今の地位を築いた実力を……王家から認められているんだ。つまり、私を下手に害すれば……王家の方が黙っていらっしゃらないだろうね?」
「……伯爵。まさか、陛下からもこちらのパンを?」
「ああ。話を通したら、すぐに食べたいと言われてね? その土産も兼ねているんだ」
「えええ!?」
お、王様、に僕達のパンを!?
と、とんでもないことになりそうだ……!!?
「噂は、生産ギルドのオークションからお聞きのようだ。まだ様子見されていたらしいが……我が家の者からの情報を得て、さらに興味をお持ちになられた。だから……今日は私自ら来たんだよ」
「こ、このような……パン、でいいんですか?」
「もちろんだとも。いつも通りのポーションパンを、あの方々もお望みだからね?」
「……と言うか、いつかご自分で来られそうだが」
「はは。あり得なくもないね」
ん?
お師匠さん……もしかして、王様に会ったことがあるような言い方だった。
「……お師匠さん」
「なんだ?」
「その……王様、に会ったことがあるんですか?」
「会ったもなにも、陛下を含む王家も私の顧客だが」
なんでそんなさらっと言えちゃうの!?
同じ転生者でも、ポーションパンとか作れなくても……全然チート特典付きまくりじゃないかって、思ったよ……。
「……騒がしいが、客か?」
僕が頭を抱えていたら、ラティストがやってきた。もうすぐ営業再開時間が迫っていたのを、僕も忘れてた。
ディルック様がいらしてから、結構時間が経っていたみたい。
「……ほう。随分と見目の良い男だね?」
「…………」
ディルック様はちょっと驚いていたけど、特に大袈裟に反応することもなく……すぐにニコニコされちゃった?
「えっと……副店長のラティストです」
「……そうか。君が。いや、うちの者がえらく凄い美貌の者がいると聞いていたが」
「……見目の良いものなら、大勢いるだろう」
って、言うけど……ラティストさん?
創始の大精霊って肩書きもだけど、君レベルの特上級にすんごい美形でイケメンさんがそこら中に居たら……色々凄いからね?
「はっは。振り飾らない、か。ふむ、なるほど……。で、ケントくん? 話は戻るけど……私がサポートの一角に回るのは、どうかな?」
「……ご迷惑、でなければ」
「君も飾らない人間だね? 貴族と関わろうとする人間は多いだろうに……であれば、私からの依頼と言うことでどうかな?」
「……わかりました」
と言うことで、交渉正立。
生産ギルド、冒険者ギルド、お師匠さんに加え……イシュラリア伯爵家からのサポート並びに、お墨付きをいただきながら営業することになりましたー!!
ラティストもだけど、カウルも特に反対することがなかったのは良かった良かった!!
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