51 / 560
第51話 解呪への道①
しおりを挟む
レイザーさん達、『シリウスの風』の皆さんは……エリーちゃんが言ったように、冒険者ギルドが管理している宿屋のひとつに宿泊していた。
エリーちゃんの顔パスで受付のお姉さんに、レイザーさん達を呼びに行ってもらい……やっぱり、シェリーさんもいたけど。皆さんには『どうした?』と不思議に思われてしまった。
「事情説明したいけど……ここより、部屋で話させて。大部屋のひとつ借りていいかしら?」
「男部屋来いよ、シェリーもいいぜ」
と、ジェフさんが許可を出した。年齢的にはレイザーさんが上の方に見えるけど、ジェフさんがリーダーだと言うのを思い出した。
なので、男部屋にお邪魔すると……通路は狭いけど、四人部屋らしい大部屋の作りだった。エリーちゃんは、シェリーさんとベッドのひとつに腰掛け、僕はレイザーさんの前に座る体勢に。
僕は、レイザーさんが聞く姿勢になってくださってから……亜空間収納に見立てた収納魔法の中にある、ライスバーガーのひとつを取り出した。
「これ……さっき、試作兼ねて作ってたんです。ライスバーガーと言います」
「ライスぅ? つーと、米で作ったのか?」
「はい。バンズ……パンの部分を色々加工して、お米で作ったんです。……これも、実はポーションパンになりました」
「……んで、ここに来たってことはあれか? 俺の魔眼……呪いの部分を解けるかもしんねーのか?」
やっぱり、頭の回転が早い人は凄いや。
「その通りなんです。トラディスさんのご希望もあったんですが……偶然の産物とは言え、試すことになってしまいます」
「んだなあ? いきなり試しても……と、大抵の連中だと思うが」
レイザーさんは、チラッとシェリーさんの方を見てから……僕にニカっと笑顔を見せてくださいました。
「?」
「俺は大歓迎だぜ? わざわざ来てくれたんだろ? 味は美味い上に、先に新商品食わせてくれんなら嬉しい限りだ」
「……お兄さん、後半が本音でしょ?」
「はは、悪い悪い」
と言うわけで、食べてもらえることに。
味はどれでもいいと思ったが、食べやすさも兼ねてチキン竜田のを渡した。匂いを嗅ぐと、レイザーさんはさらに顔を輝かせたのだった。
「味付けは、コットの脚肉に合わせてマヨネーズやケチャップを混ぜたソースです」
「変わった味付けだなあ?」
けど、食べない理由がないと言う感じに、思いっきりかぶりついてくれた!!
そして……すぐに、効果が出たのか全身が紫色に光ったんだ!?
「お兄さん!?」
「「レイザー!?」」
「「レイザーさん!!?」」
全員で驚いたが、光の強さで彼に何が起きているのか……呪いを解呪されているのか、わからなかった。
エリーちゃんの顔パスで受付のお姉さんに、レイザーさん達を呼びに行ってもらい……やっぱり、シェリーさんもいたけど。皆さんには『どうした?』と不思議に思われてしまった。
「事情説明したいけど……ここより、部屋で話させて。大部屋のひとつ借りていいかしら?」
「男部屋来いよ、シェリーもいいぜ」
と、ジェフさんが許可を出した。年齢的にはレイザーさんが上の方に見えるけど、ジェフさんがリーダーだと言うのを思い出した。
なので、男部屋にお邪魔すると……通路は狭いけど、四人部屋らしい大部屋の作りだった。エリーちゃんは、シェリーさんとベッドのひとつに腰掛け、僕はレイザーさんの前に座る体勢に。
僕は、レイザーさんが聞く姿勢になってくださってから……亜空間収納に見立てた収納魔法の中にある、ライスバーガーのひとつを取り出した。
「これ……さっき、試作兼ねて作ってたんです。ライスバーガーと言います」
「ライスぅ? つーと、米で作ったのか?」
「はい。バンズ……パンの部分を色々加工して、お米で作ったんです。……これも、実はポーションパンになりました」
「……んで、ここに来たってことはあれか? 俺の魔眼……呪いの部分を解けるかもしんねーのか?」
やっぱり、頭の回転が早い人は凄いや。
「その通りなんです。トラディスさんのご希望もあったんですが……偶然の産物とは言え、試すことになってしまいます」
「んだなあ? いきなり試しても……と、大抵の連中だと思うが」
レイザーさんは、チラッとシェリーさんの方を見てから……僕にニカっと笑顔を見せてくださいました。
「?」
「俺は大歓迎だぜ? わざわざ来てくれたんだろ? 味は美味い上に、先に新商品食わせてくれんなら嬉しい限りだ」
「……お兄さん、後半が本音でしょ?」
「はは、悪い悪い」
と言うわけで、食べてもらえることに。
味はどれでもいいと思ったが、食べやすさも兼ねてチキン竜田のを渡した。匂いを嗅ぐと、レイザーさんはさらに顔を輝かせたのだった。
「味付けは、コットの脚肉に合わせてマヨネーズやケチャップを混ぜたソースです」
「変わった味付けだなあ?」
けど、食べない理由がないと言う感じに、思いっきりかぶりついてくれた!!
そして……すぐに、効果が出たのか全身が紫色に光ったんだ!?
「お兄さん!?」
「「レイザー!?」」
「「レイザーさん!!?」」
全員で驚いたが、光の強さで彼に何が起きているのか……呪いを解呪されているのか、わからなかった。
応援ありがとうございます!
21
お気に入りに追加
475
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる