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第46話 カウルの特殊性
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カウルはもともと普通のスライムだった。
スライムには、基本的にご飯の概念はなかったそうなんだけど……チリとかゴミとかは水以外でも時々口にしていたらしい。
けど、カウルは普通のスライムじゃなくて……言葉もしゃべれるし、特殊な能力で『発酵』を持っていた。戦闘にも何にも役に立たないからと……一緒にいたらしい集団スライムからはぐれスライムにさせられた。
だけど……僕と出会ったことで、たくさん変わったんだ。
「……このゴボウの土を全部吸い込めばいいでやんすか?」
「そうそう」
僕が名前を与えたこと。
テイムもしたことで……色々レベルアップが出来て、僕らのパン作りには欠かせない大事な相棒になったんだ!
今から作るのは、ライスバーガー。
どうせなら、たくさん作った方がいいだろうと……小さめのライスバーガーをひとり三個ずつ作ることにして、かき揚げは二種類。
今ラティストが下ごしらえしている、普通の玉ねぎやにんじんとは別に、ゴボウの方も作ることに決めたんだ。絶対美味しいからね?
西洋ファンタジーぽい世界なのに……本当に、あのイケメン神様の管轄にあるこの世界は、日本の食材とかが多くて見つけるたびに驚くんだよね?
カウルには、スライムの特性を活かして……ごぼうの土汚れを吸収してもらおうと思った。ちょっと……手洗い以上にどこまで綺麗になるか気になったのもあって。
「じゃ、あっしに入れてくだせぇ」
口のような穴を開けてくれたので、そこにゴボウを入れると……カウルは触手を作って、自分でゴボウを持って体に入れていく。
そして、後ろからゴボウが出てくると……まるで、車の洗浄のように綺麗になったゴボウが出てきた!?
「うわ! すごいよ、カウル!!」
「へへ~。こんな感じでいいでやんすか?」
「十分十分! これをささがきにすれば」
包丁で素早く形にしていくと……今度は僕がカウルに拍手された。いつのまにか、ラティストにまで拍手されちゃったよ。
それと何故か。
「すごぉい!? ケント、何その捌き方!!」
エリーちゃんまで……きちゃってたんだよね?
「あれ? エリーちゃん」
「こんばんは。ちょっと報告あったけど、店終わってたから裏口から来ちゃったの」
「それはいいけど……」
報告ってなんだろう?
生産か、冒険者……どっちのギルドかな??
スライムには、基本的にご飯の概念はなかったそうなんだけど……チリとかゴミとかは水以外でも時々口にしていたらしい。
けど、カウルは普通のスライムじゃなくて……言葉もしゃべれるし、特殊な能力で『発酵』を持っていた。戦闘にも何にも役に立たないからと……一緒にいたらしい集団スライムからはぐれスライムにさせられた。
だけど……僕と出会ったことで、たくさん変わったんだ。
「……このゴボウの土を全部吸い込めばいいでやんすか?」
「そうそう」
僕が名前を与えたこと。
テイムもしたことで……色々レベルアップが出来て、僕らのパン作りには欠かせない大事な相棒になったんだ!
今から作るのは、ライスバーガー。
どうせなら、たくさん作った方がいいだろうと……小さめのライスバーガーをひとり三個ずつ作ることにして、かき揚げは二種類。
今ラティストが下ごしらえしている、普通の玉ねぎやにんじんとは別に、ゴボウの方も作ることに決めたんだ。絶対美味しいからね?
西洋ファンタジーぽい世界なのに……本当に、あのイケメン神様の管轄にあるこの世界は、日本の食材とかが多くて見つけるたびに驚くんだよね?
カウルには、スライムの特性を活かして……ごぼうの土汚れを吸収してもらおうと思った。ちょっと……手洗い以上にどこまで綺麗になるか気になったのもあって。
「じゃ、あっしに入れてくだせぇ」
口のような穴を開けてくれたので、そこにゴボウを入れると……カウルは触手を作って、自分でゴボウを持って体に入れていく。
そして、後ろからゴボウが出てくると……まるで、車の洗浄のように綺麗になったゴボウが出てきた!?
「うわ! すごいよ、カウル!!」
「へへ~。こんな感じでいいでやんすか?」
「十分十分! これをささがきにすれば」
包丁で素早く形にしていくと……今度は僕がカウルに拍手された。いつのまにか、ラティストにまで拍手されちゃったよ。
それと何故か。
「すごぉい!? ケント、何その捌き方!!」
エリーちゃんまで……きちゃってたんだよね?
「あれ? エリーちゃん」
「こんばんは。ちょっと報告あったけど、店終わってたから裏口から来ちゃったの」
「それはいいけど……」
報告ってなんだろう?
生産か、冒険者……どっちのギルドかな??
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