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のっぺらぼう 弐
第4話 トリプルデート③
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びっくりしていると、火坑はさらに笑みを深めた。
「……よくお似合いですよ?」
美兎の水着は、火坑の猫人の瞳を意識したターコイズブルーのワンピースタイプ。脚も自慢出来る程ではないが、胸よりは少しマシなくらいだ。そんな平々凡々な美兎に、極上の微笑み付きで賞賛の言葉をくれるのだから、嬉しくないわけがない。
「あ……ありがとうございます。火坑さんも」
しっかりと見れないが、赤とは意外だった。模様には黒のラインがしっかりあるが。個人的には青とかだと思っていたので。
それにしても、火坑の姿の時はわからなかったが……響也の姿では、人間の姿をしているせいで肌も人間そのもの。だから、上半身剥き出しの肌はきめ細かで……腹筋が綺麗に割れていた。
ただの上半身でも、好きな相手なのだから綺麗だとかすごいとか言いたいのに……素敵過ぎて、うまく言葉にならない。
組まれた腕は、料理人の腕だからかしっかりとした筋肉が美兎の細腕越しに伝わってきた。
「辰也さぁ~ん!! 見てください~!!」
「ちょ、芙美さん!? 近い近い!!?」
美兎がもう少し言葉を選ぼうとしていると、のっぺらぼうの芙美が美作に自分の水着を見てもらおうと突進していた。まだ付き合っていないのに、あれだけ見るとほぼカップルに見えなくもない。
芙美は真穂と同じビキニだがフリルたっぷりの可愛い白を身につけていた。谷間などは見えにくいけれど、形のいいヒップなどを見て美作もさすがに照れたのだろう。
美作の体つきも、ちらっと見たがそこそこ腹筋は割れていた。
「美作さん、わっかりやす」
「そうよね~? あれほとんど付き合ってる感じじゃん」
真穂は海峰斗と腕を組んでいた。兄の裸など、幼少期以降はほとんど見る機会がなかったが……スタイリストと言う仕事をしているのに、意外にも腹筋が割れているし引き締まっていた。真穂と並べば、眩しすぎるくらいの美男美女カップルに見える。
「提案は芙美さんですが、お付き合いするのも時間の問題でしょう? とりあえず、今日は遊ぶのも目的のひとつですし……たくさん遊びませんか?」
「……火坑さん、楽しみですか??」
「ええ。お客様からのお話で聞く機会は多いですが、実際に遊ぶなど久しぶりなもので」
うずうずしているような、子供っぽい表情を見ると……美兎まで楽しくなってきた。とりあえず、芙美らのじゃれあいを止めて……温水プールと言えど、軽く体操してから温かい水に足をつけた。お風呂よりはぬるいが、のぼせるような熱さはない。
「気持ち良い~」
少し深くなってから浮くと、下の方もぽかぽかしていて軽く温泉につかっている気分になってきた。
「ふふ。慣れたら、あそこに行きませんか??」
後ろから来た火坑が指を向けた場所は……ウォータースライダーだった。
「いいわね~?」
「俺もいいよー?」
「行きますぅ!」
真穂らも賛成してくれたのだが……美作だけは、顔を青ざめていた。
「……よくお似合いですよ?」
美兎の水着は、火坑の猫人の瞳を意識したターコイズブルーのワンピースタイプ。脚も自慢出来る程ではないが、胸よりは少しマシなくらいだ。そんな平々凡々な美兎に、極上の微笑み付きで賞賛の言葉をくれるのだから、嬉しくないわけがない。
「あ……ありがとうございます。火坑さんも」
しっかりと見れないが、赤とは意外だった。模様には黒のラインがしっかりあるが。個人的には青とかだと思っていたので。
それにしても、火坑の姿の時はわからなかったが……響也の姿では、人間の姿をしているせいで肌も人間そのもの。だから、上半身剥き出しの肌はきめ細かで……腹筋が綺麗に割れていた。
ただの上半身でも、好きな相手なのだから綺麗だとかすごいとか言いたいのに……素敵過ぎて、うまく言葉にならない。
組まれた腕は、料理人の腕だからかしっかりとした筋肉が美兎の細腕越しに伝わってきた。
「辰也さぁ~ん!! 見てください~!!」
「ちょ、芙美さん!? 近い近い!!?」
美兎がもう少し言葉を選ぼうとしていると、のっぺらぼうの芙美が美作に自分の水着を見てもらおうと突進していた。まだ付き合っていないのに、あれだけ見るとほぼカップルに見えなくもない。
芙美は真穂と同じビキニだがフリルたっぷりの可愛い白を身につけていた。谷間などは見えにくいけれど、形のいいヒップなどを見て美作もさすがに照れたのだろう。
美作の体つきも、ちらっと見たがそこそこ腹筋は割れていた。
「美作さん、わっかりやす」
「そうよね~? あれほとんど付き合ってる感じじゃん」
真穂は海峰斗と腕を組んでいた。兄の裸など、幼少期以降はほとんど見る機会がなかったが……スタイリストと言う仕事をしているのに、意外にも腹筋が割れているし引き締まっていた。真穂と並べば、眩しすぎるくらいの美男美女カップルに見える。
「提案は芙美さんですが、お付き合いするのも時間の問題でしょう? とりあえず、今日は遊ぶのも目的のひとつですし……たくさん遊びませんか?」
「……火坑さん、楽しみですか??」
「ええ。お客様からのお話で聞く機会は多いですが、実際に遊ぶなど久しぶりなもので」
うずうずしているような、子供っぽい表情を見ると……美兎まで楽しくなってきた。とりあえず、芙美らのじゃれあいを止めて……温水プールと言えど、軽く体操してから温かい水に足をつけた。お風呂よりはぬるいが、のぼせるような熱さはない。
「気持ち良い~」
少し深くなってから浮くと、下の方もぽかぽかしていて軽く温泉につかっている気分になってきた。
「ふふ。慣れたら、あそこに行きませんか??」
後ろから来た火坑が指を向けた場所は……ウォータースライダーだった。
「いいわね~?」
「俺もいいよー?」
「行きますぅ!」
真穂らも賛成してくれたのだが……美作だけは、顔を青ざめていた。
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