【完結】異世界で小料理屋さんを自由気ままに営業する〜おっかなびっくり魔物ジビエ料理の数々〜

櫛田こころ

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第18話 ジビエバーベキュー③

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「ふぅむ……これが、料理?」

「ヒロとあちきが一緒に作ったもんやで!! 調理はほとんどヒロやけど!」


 場所は変わり、里に戻ってきて……長老おじいちゃんの家にお邪魔することに。

 もう晩御飯ということもあって……長老おじいちゃんに、例のバーベキュー串をお出しすることにしたのだ。

 材料や串とかは……クレハが尻尾を振ることで、見た目はパッと消えたんだけど。


『人間で言うところの……魔法使い収納言うもんや』


 一瞬、某ロボットアニメを思い出したけど……ツッコんだらいけないだろうと、ここは我慢することにしたわ。誰に言っても通じないだろうし。

 けど、まさか。焼いたバーベキュー串まで出来立てのまま保存出来るとは思わなかったよ!!

 魔法って……マジですごいな。


「えっと……クレハにも先に食べてもらいました。多分、お口に合うと思います」

「ほぉ? クレハが野菜を克服したのか?」

「ヒロのやったら、めちゃくちゃ美味いねん!」


 笑顔全開の美少女はまぶしいわ……。それだけ、野菜の美味しさを実感してくれた証拠ね?


「ふむ。我が孫がそこまで言うのなら」


 と、長老おじいちゃんが頷くと……ぽんと音がした。

 音と同時に……あぐらをかいた、長髪に長いひげを生やしたかっこいいおじいちゃんに!?

 クレハと違い、銀色で耳も尻尾も同じ色だ!


「ちょ……ろ、様?」

「なんや。ヒロの料理味わうのに、わざわざそれになってくれたん?」

「この方が都合よかろう?」

「体がお辛いのでは?」

「短時間なら平気じゃ」


 まずは、と……クリマシュとお肉のバーベキュー串を手に取ってくれた。ふわっとこっちにまで届く焼いたキノコ独特の匂いが香ばしい。

 長老おじいちゃんは、すんすんと匂いを嗅いでから……かぶりついてくれた!


「……どうでしょう?」


 火傷も気になったが、長老おじいちゃんは気にせずにもぐもぐと食べてくれている。

 食べ方は実にワイルドだったが……気に入ってくれたのか、一本食べ終えるまで何も言葉を口にしなかったわ。


「…………うむ!」


 長老おじいちゃんは、食べ終えた後に……ニカっと笑顔になってくれた。


「実に美味じゃ!! 塩だけじゃが……焼いた野菜の味わいがええの!! 肉も非常に柔らかい上に、臭みもほとんどないとは!」

「さすがは、ヒロやろ?」

「うむ。クレハが言いたいことはよくわかった。素晴らしい腕前じゃな……じゃが、ひとつ」

「「ひとつ??」」


 長老おじいちゃんから、気になることがあったのか……非常に渋い顔になったのだ。

 な、なにか……変なとこでもあったのか、背筋が凍っていくように感じた!
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