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第191話 友達との時間①
しおりを挟む「翠羽ちゃん、ボーリングうまーい!!」
藍羅さんと遊びに来た場所は、国綱さんとも遊びに来たレジャー施設です。最初は軽く身体を動かそうとここに来たわけで……。次は、カラオケに行くための、彼女からの提案によると準備運動だそうです。
「……そんなほどでは?」
国綱さんのストライク連続などに比べたら、全然大したことはありません。今もスペアを取っただけです。
「いやいや、二本や三本しか倒せない私とかより全然!」
「……なるほど?」
「上手な人いるの?」
「え……っと、保護者が」
恋人と言うのは恥ずかしいですし、国綱さんは実際私の後見人さんでもあるので間違ってはいないです。
ただ、藍羅さんは私の顔を見てニヤリと笑いましたが。
「ははーん? 彼氏でもあるの?」
「……バレますか?」
「そーんな可愛い照れ顔見せられちゃったらねぇ?」
「……藍羅さんは?」
「いないいない。モテないもん。翠羽ちゃんみたいに綺麗で可愛くないし」
「……凄くかわいらしいのに?」
「そう? ありがとうー」
私が触ってみたいと思うくらいの、愛くるしい獣耳や尻尾は魅力的ですのに……男性は見る目がないのでしょうか? それか、私の感性がずれているからでしょうか?
とりあえず、ボーリングはワンゲームで終わらせた後にカラオケに行きましたが……藍羅さんの聴き惚れそうな美声に私の耳は溶けてしまいそうになりました。
「シンガーを目指されては!?」
「え? そこまで? 採点でも九十点って割とザラにあるよ?」
「いえいえ、謙遜なさらずとも!」
私なんか、点数はともかく音程だけでしかまともにできないくらいの力量ですし。
友人としては、もったいないと思いました!
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