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第114話 荒れた屋敷
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警察署に向かう前に。
私達は、琥珀さんとむーちゃんさんの植物屋敷に向かったのですが。
「……これは」
「……なんて」
なんて、荒れ果てた場所に。
主を失った家だとは言え。
幽体化した、私が何度も来た場所なのに。
その屋敷は……最初からそうだったと言わんばかりに、荒れ果てた姿でした。蔓などの植物がさらに覆い茂っていて……建物の部分はぼろぼろ。
とても、存在が住める状態ではありませんでした。
「……これも、紅羽さんが」
そこいらに落ちていた破片は、国綱さんが踏むと簡単に割れてしまうほど。
ここは……いつからこうだったのか。
死んだお母さんは……私達のために、琥珀さん達に仮初の命を宿したとは言え。
自分を生かす方法を、何故しなかったのでしょう。
どうして?
「……むーちゃんさんも、琥珀さんも」
「……ああ。もう、いない」
私の問いかけに、国綱さんは苦笑いで答えてくれましたが……その表情は泣きそうでした。
私も泣きたくなりましたが、今日はここだけ来たわけではありません。
気を引き締め……警察署に行くことにしました。
私達は、琥珀さんとむーちゃんさんの植物屋敷に向かったのですが。
「……これは」
「……なんて」
なんて、荒れ果てた場所に。
主を失った家だとは言え。
幽体化した、私が何度も来た場所なのに。
その屋敷は……最初からそうだったと言わんばかりに、荒れ果てた姿でした。蔓などの植物がさらに覆い茂っていて……建物の部分はぼろぼろ。
とても、存在が住める状態ではありませんでした。
「……これも、紅羽さんが」
そこいらに落ちていた破片は、国綱さんが踏むと簡単に割れてしまうほど。
ここは……いつからこうだったのか。
死んだお母さんは……私達のために、琥珀さん達に仮初の命を宿したとは言え。
自分を生かす方法を、何故しなかったのでしょう。
どうして?
「……むーちゃんさんも、琥珀さんも」
「……ああ。もう、いない」
私の問いかけに、国綱さんは苦笑いで答えてくれましたが……その表情は泣きそうでした。
私も泣きたくなりましたが、今日はここだけ来たわけではありません。
気を引き締め……警察署に行くことにしました。
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