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第84話 見えたもの
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ふくらんだまま……止まって。
何も動かない……存在。
どうすれば。
どうすれば?
私の魔法で……止めてしまったとは言え。
この先を、どうすれば。
国綱さんをもう一度見ますと、国綱さんは『はっ』として……私の方に来てくださいました。
「翠羽、そのままにすることは出来そう?」
『……このまま?』
「そう。僕が少しずつ引き継ぐ」
止めておけばいいのは、多分出来るので首を縦に振りました。
国綱さんも振ってから……両手を存在に向け。
少しずつ少しずつ……存在が小さくなっていきました!!
元の大きさに。
『……まだこのまま?』
「またふくらむだろうから、そのまま」
お役に立てています。
国綱さんと一緒に!
すごく……すごく嬉しいです!
私は止めることに、集中していましたが。
何か……身体の奥に、塊を感じました。
『……国綱さん』
「うん?」
『……これ、なんでしょうか?』
片手で……右の幽霊の手で存在に触れますと。
薄い青の……丸い玉が手に落ちてきました。
「それは!?」
国綱さんではなく……足を所持していた存在が声を上げました。何か知っているのでしょうか?
「おや、あれは何です?」
「……隷属の核だ」
「……おやおや」
言葉の意味は分かりませんが……嫌な言葉なのはわかります。とりあえず、玉を乃亜さんに渡すことにしました。
乃亜さんは、白いものを手につけてから受け取ってくださいました。
『お願いします』
「きちんとお預かりしますよ。であれば、翠羽さん」
『はい?』
「こちらの彼にも……この玉は身体にありますか?」
そう言われたので……出来るだけ頑張って探してみると。
たしかにあったので、同じように取り出して……そちらは螺子さんに渡しました。
国綱さんは、ふくらんだのを元に戻してから……また糸で存在をぐるぐる巻きにされました。
何も動かない……存在。
どうすれば。
どうすれば?
私の魔法で……止めてしまったとは言え。
この先を、どうすれば。
国綱さんをもう一度見ますと、国綱さんは『はっ』として……私の方に来てくださいました。
「翠羽、そのままにすることは出来そう?」
『……このまま?』
「そう。僕が少しずつ引き継ぐ」
止めておけばいいのは、多分出来るので首を縦に振りました。
国綱さんも振ってから……両手を存在に向け。
少しずつ少しずつ……存在が小さくなっていきました!!
元の大きさに。
『……まだこのまま?』
「またふくらむだろうから、そのまま」
お役に立てています。
国綱さんと一緒に!
すごく……すごく嬉しいです!
私は止めることに、集中していましたが。
何か……身体の奥に、塊を感じました。
『……国綱さん』
「うん?」
『……これ、なんでしょうか?』
片手で……右の幽霊の手で存在に触れますと。
薄い青の……丸い玉が手に落ちてきました。
「それは!?」
国綱さんではなく……足を所持していた存在が声を上げました。何か知っているのでしょうか?
「おや、あれは何です?」
「……隷属の核だ」
「……おやおや」
言葉の意味は分かりませんが……嫌な言葉なのはわかります。とりあえず、玉を乃亜さんに渡すことにしました。
乃亜さんは、白いものを手につけてから受け取ってくださいました。
『お願いします』
「きちんとお預かりしますよ。であれば、翠羽さん」
『はい?』
「こちらの彼にも……この玉は身体にありますか?」
そう言われたので……出来るだけ頑張って探してみると。
たしかにあったので、同じように取り出して……そちらは螺子さんに渡しました。
国綱さんは、ふくらんだのを元に戻してから……また糸で存在をぐるぐる巻きにされました。
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