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第45話 次の存在
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あいつは……愚かですねぇ?
しくじったと言いますか。
実に……愚か愚か。
「……まさか、『時蟲』本人に助けられるとは」
呪により飛散しましたのに……再生され、魂も元に戻った。
もう一度……呪を与えようにも、時蟲による再生術のせいで阻害されてしまっています。面倒ですねぇ?
「……しかも、『良心』を取り戻してしまいましたか?」
我ら魍魎には不必要だとされている……存在には当たり前にある『善意』。
それを蘇らせるとは……時蟲、恐るべしですねぇ?
強固な呪により封じているものを……溶かしてしまうとは。
「……まあ、私には関係ありませんが」
右足は戻ってしまいましたが……今私の前にあるのは、左腕と手。
これを媒介に……存在らへ、ちょっとしたプレゼントをしてあげましょう。
時蟲の残滓程度の力はあるのですから……。
そう……例えば、天候とか。
「空に……天に、演出くらいしてしまいましょうか?」
我らが主により、分け与えてくださった……時蟲の身体の一部。
有効活用しようじゃありませんか。
どうやら……蘇芳の一端も、ここの在処を見つけてしまったようですしね?
しくじったと言いますか。
実に……愚か愚か。
「……まさか、『時蟲』本人に助けられるとは」
呪により飛散しましたのに……再生され、魂も元に戻った。
もう一度……呪を与えようにも、時蟲による再生術のせいで阻害されてしまっています。面倒ですねぇ?
「……しかも、『良心』を取り戻してしまいましたか?」
我ら魍魎には不必要だとされている……存在には当たり前にある『善意』。
それを蘇らせるとは……時蟲、恐るべしですねぇ?
強固な呪により封じているものを……溶かしてしまうとは。
「……まあ、私には関係ありませんが」
右足は戻ってしまいましたが……今私の前にあるのは、左腕と手。
これを媒介に……存在らへ、ちょっとしたプレゼントをしてあげましょう。
時蟲の残滓程度の力はあるのですから……。
そう……例えば、天候とか。
「空に……天に、演出くらいしてしまいましょうか?」
我らが主により、分け与えてくださった……時蟲の身体の一部。
有効活用しようじゃありませんか。
どうやら……蘇芳の一端も、ここの在処を見つけてしまったようですしね?
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