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第125話 子の親だから
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涼太もいい父親になったもんだ。
宙太にかかりっきりじゃないが、桜乃への育児も少し疎遠になっていたと思ってたが。
あいつなりに何か考えが変わったのか……桜乃をパン屋巡りに連れて行って、パン屋事情の勉強をさせると言うことは。
きっかけが、何かあったのだろう。
「美濃、お前さん……涼太と話したのか?」
確証があるとすれば、俺の元相棒だった付喪神が関係しているだろう。涼太はガキん頃にこいつと会って大泣きしたからなあ? 美濃へは恐怖心しか抱いていないと思っていたが。
子の親となったあいつはもう違う。違う意味で、美濃と向き合ったに違いない。
美濃に聞けば、ゆるりと微笑んだ。
『あの頃と違い、あちきと真っ向に向き合ったのじゃよ。あちきへの恐怖心が完全に抜けたと思えんが……あやつも子の親となったことで考えが変わったのじゃろう』
「……今回のはお前さんが提案したのか?」
『いいや? 涼太自身の提案じゃよ』
「……ふん」
まだまだ若造だと思ってた俺の息子だが。
一人息子にしては、いい成長してんじゃねぇか。今度酒の席で打ち明けるか?
いや、桜乃自身が言い出すまではやめておくべきか。
あいつなりに、父親としての今を大事にしているようだしな。
んで、そろそろ戻って来るだろう。
桜乃は今日の勉強旅でどんな感想を持ったんだろうなあ?
宙太にかかりっきりじゃないが、桜乃への育児も少し疎遠になっていたと思ってたが。
あいつなりに何か考えが変わったのか……桜乃をパン屋巡りに連れて行って、パン屋事情の勉強をさせると言うことは。
きっかけが、何かあったのだろう。
「美濃、お前さん……涼太と話したのか?」
確証があるとすれば、俺の元相棒だった付喪神が関係しているだろう。涼太はガキん頃にこいつと会って大泣きしたからなあ? 美濃へは恐怖心しか抱いていないと思っていたが。
子の親となったあいつはもう違う。違う意味で、美濃と向き合ったに違いない。
美濃に聞けば、ゆるりと微笑んだ。
『あの頃と違い、あちきと真っ向に向き合ったのじゃよ。あちきへの恐怖心が完全に抜けたと思えんが……あやつも子の親となったことで考えが変わったのじゃろう』
「……今回のはお前さんが提案したのか?」
『いいや? 涼太自身の提案じゃよ』
「……ふん」
まだまだ若造だと思ってた俺の息子だが。
一人息子にしては、いい成長してんじゃねぇか。今度酒の席で打ち明けるか?
いや、桜乃自身が言い出すまではやめておくべきか。
あいつなりに、父親としての今を大事にしているようだしな。
んで、そろそろ戻って来るだろう。
桜乃は今日の勉強旅でどんな感想を持ったんだろうなあ?
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