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第118話 説教されてもそれは
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おじいちゃんが、おかあさんにちょっとおせっきょーされることになっちゃったの。
「お義父さん? 桜乃もだけど、他所のお子さんにまでなんて難しい課題出したんですか!?」
あたしや駿たちでがんばったじゆうけんきゅーが……いけないことだったのかな? でも、賞状見せたらほめてくれたのに??
「……いや。パンについてだろ? 普通に作っちゃ意味ないと思って」
じゆうけんきゅーの中身は、美濃さんが言ってくれたけど……おじいちゃんが言ったことにしないとってないしょにしたから、おじいちゃんがうそついているのはしかたがないの。
だから、あたしもお口チャックしてるんだよね?
「だからって、酵母って中学生でも難しいのに小学生の低学年にですよ? 桜乃が頭悪いわけではなくても……泣かせたりしてませんか!?」
「おかあさん! 楽しかったよ?」
「……楽しかったの?」
「うん、なっちゃんと駿も」
面白い~って楽しんでたもん? たしかに大変だったけど……楽しく宿題出来たのはほんとだもん。
パンもおいしく作れたし、こーかすいパンもまた作りたいなあって思うくらい。
『ほほほ。涼太の嫁は相変わらずしっかりしとるの』
おかあさんがびっくりしてたら、頭の中に美濃さんの声が聞こえてきたわ! ひゃぁ、とか言いそうになったのをがまんして、つばをごっくんしたの。
『ふふ。桜乃や、自分の親に心配をかけさせてすまぬな。酵母はちと早過ぎたかもしれん』
美濃さんはいないのに、ヨシヨシされている気分になったわ。ちょっぴりびっくりしたけど……ちょっとぴり悲しかった。せっかくがんばったのに、あたしはまだまだ子どもだから……心配かけちゃうんだ。
ちょっと泣きそうになったけど……がまん。
子どもだけど、わるいことはしてないもん。
だから、おかあさんの足にギュッてして。
「おじいちゃんはわるくないもん。あたしがもっと教えてっておねがいしたの」
「……桜乃」
「ルーヴルでもっとやくに立ちたいの。あたしは、しょーらいパン屋さんになるんだから」
その夢は、美濃さんに会う前から……ずっとずっと変わっていないから!!
だから、おかあさんたちにももう一回知って欲しかった。
ぎゅーぎゅーして待ってたら、おかあさんたちから『ありがとう』って言ってくれて……みんな不思議な笑顔になってたわ。
「お義父さん? 桜乃もだけど、他所のお子さんにまでなんて難しい課題出したんですか!?」
あたしや駿たちでがんばったじゆうけんきゅーが……いけないことだったのかな? でも、賞状見せたらほめてくれたのに??
「……いや。パンについてだろ? 普通に作っちゃ意味ないと思って」
じゆうけんきゅーの中身は、美濃さんが言ってくれたけど……おじいちゃんが言ったことにしないとってないしょにしたから、おじいちゃんがうそついているのはしかたがないの。
だから、あたしもお口チャックしてるんだよね?
「だからって、酵母って中学生でも難しいのに小学生の低学年にですよ? 桜乃が頭悪いわけではなくても……泣かせたりしてませんか!?」
「おかあさん! 楽しかったよ?」
「……楽しかったの?」
「うん、なっちゃんと駿も」
面白い~って楽しんでたもん? たしかに大変だったけど……楽しく宿題出来たのはほんとだもん。
パンもおいしく作れたし、こーかすいパンもまた作りたいなあって思うくらい。
『ほほほ。涼太の嫁は相変わらずしっかりしとるの』
おかあさんがびっくりしてたら、頭の中に美濃さんの声が聞こえてきたわ! ひゃぁ、とか言いそうになったのをがまんして、つばをごっくんしたの。
『ふふ。桜乃や、自分の親に心配をかけさせてすまぬな。酵母はちと早過ぎたかもしれん』
美濃さんはいないのに、ヨシヨシされている気分になったわ。ちょっぴりびっくりしたけど……ちょっとぴり悲しかった。せっかくがんばったのに、あたしはまだまだ子どもだから……心配かけちゃうんだ。
ちょっと泣きそうになったけど……がまん。
子どもだけど、わるいことはしてないもん。
だから、おかあさんの足にギュッてして。
「おじいちゃんはわるくないもん。あたしがもっと教えてっておねがいしたの」
「……桜乃」
「ルーヴルでもっとやくに立ちたいの。あたしは、しょーらいパン屋さんになるんだから」
その夢は、美濃さんに会う前から……ずっとずっと変わっていないから!!
だから、おかあさんたちにももう一回知って欲しかった。
ぎゅーぎゅーして待ってたら、おかあさんたちから『ありがとう』って言ってくれて……みんな不思議な笑顔になってたわ。
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