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第112話 いい関係

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 なっちゃんと作ったゆでたまごでたまごサラダを作って。

 ツナにはマヨネーズと塩とコショウ。

 あとはハムとチーズに、ゆでたキャベツ。

 作ったものを、薄ーい食パンの上にのせて、食パンでまたはさんで……そこから、魔法でもう一回かるく焼く!


「「わぁ!!」」


 パンの焼けるいいにおい!

 チーズのとけたにおいもするし……ぜったいぜったいおいしいと思うわ!


『ふむ。良いぞ良いぞ。このままではやけどをする……切るのは段蔵だんぞうに任せようぞ』

「おう、わかった」


 おじいちゃんにおねがいするとこはおねがいして……あたしは、なっちゃんといっしょにホットサンドイッチをつくっていく。

 なっちゃんがはさんで、あたしは魔法を使う。

 それを何回かやったら、全部できたの!


『うむ。よくやった』


 美濃みのさんにほめてもらったら、あたしとなっちゃんのおなかがすっごく音が出たの。

 ちょっとはずかしいけど……やっぱりおなかすいたもん!

 手をあらってきてから、おじいちゃんがならべてくれたサンドイッチを食べるんだって! なっちゃんといっしょにせっけんでゴシゴシとあらったわ。


「おいしくできてるよね!」

「大丈夫だよ! 桜乃さくのちゃんもすっごくがんばったんだもん!」

「うん!」


 あわあわじゃ食べられないから、ゆっくりお水で流して……タオルで手をふいたら、テーブルのほうに行くの!

 お皿の上には、ほっかのほっかのホットサンドイッチが!!

 もちろん、手をあわせてからみんなでいただきますをしたの。

 チーズといっしょに、中にはいってるツナマヨとかのいいにおいがするの。がまんできなくて、あついけどカプって食べたら……ほっぺがとろーんってなりそうだったの!!


「おいひい!」

「美味しい!!」


 なっちゃんも、おかおがとろーんってしてたわ。やっぱりおいしいのよね!

 パンがさくさくしてて……チーズが入ってるから、ツナマヨとかがくっついて落ちてこなくて。でも、もぐもぐすればあったかくておいしいの!!

 サンドイッチのあったかいのって……こんなにもおいしいんだ!! 冷たいだけじゃないのね!!


「こいつは出来立てだから美味いなあ? しかし……ままごとキッチンに魔法だなんてな。美濃、お前さんそれも式神に頼ったのか?」

『ほほほ。暇を持て余しがちなのを有効に使うのは良いじゃろう? おかげで、色々試行錯誤出来たのじゃ』

「そうかよ」

『うむ』


 おじいちゃんと美濃さんは、あたしが生まれるずっと前の……けーやくしゃだったけど。

 今もいいお友達みたい。よかったわ。
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