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第64話 夏休み突入
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やっと!
来たわ!
(夏休み!!)
小学生になって、二回目の夏休みがやって来たの!!
宿題は大変だけど。
毎日のように、美濃さんとパンが作れるなら……宿題もへっちゃらなんだから!
あのポスターの宿題を、最初に終わらせなきゃなんだけど。
「「うーん」」
おじいちゃんのお家で宿題をしているんだけど。
今、あたしはひとりじゃないの。
駿も一緒なの。
やきゅうの練習は、朝で終わるからって……一緒にいいかな? って言ってきたのよ。もちろん、いやとは思ってないから、おっけーしたわ。
今はポスターの下書きをしてるの。
鉛筆で、かきたいものをかこうとしてるんだけど。
「……むずかしいね」
「ねー?」
あたしはパン屋さん。
駿は……まだやきゅうせんしゅか、焼き鳥屋さんか決まってはいないらしいけど。
でも、今はやきゅうもがんばりたいんだって。まだまだ子どもだから……おじさんからは、いっぱい悩めって言ってもらったから。
だから……今はやきゅうをかくことにしたみたい。
さっき見てみたら、やきゅうのボールみたいなのかいてたわ。
「さっちゃんはパン屋さんだよね?」
「うん! 美濃さんのままごとキッチン……かいていいかなあって」
ままごとキッチンはおとうさんたちにも秘密にしてるんだもん。
学校で言うのはダメだし、駿と澪ちゃんは知っているけど……あんまり言っちゃいけない。
おじいちゃんにちょっと前に言われたけど、信じられないのといじめのげんいんになるかもだって。おじいちゃんもちっちゃい時に、学校でいじめられそうになったそうなの。
樹おじいちゃんたちがいたから、仲直りは出来たらしいわ。
あたしも、ほんとはなっちゃんに言いたいけど……なっちゃんにも言えない。いじめはなくても、なっちゃんのお料理ダメダメで美濃さんをこわしてほしくないから。
ごめんね、なっちゃん。
「うーん。全部はダメかもだけど」
「けど?」
「ままごとキッチン……かわいいから、お店のよりかきやすいんじゃない?」
「うん?」
「全部はかけないけど、ちょっとかくのはいいと思う」
「……そっか」
全部が全部かいたら、秘密じゃなくなっちゃうけど……ちょっとだったらいいかも!!
そうしようと決めたら、先生からお手本ってもらったプリントのポスターとかを見ながら。
あたしは、あたしらしいしょーらいの夢。
パン屋さんになりたい夢の絵を、鉛筆でカキカキしていったわ!
駿も悩んでたけど……ポスターの絵はやきゅうにすることにして。
消しゴムも使って、何回もかいては消してをくり返したら……あっというまに、お昼ごはんの時間になったの。
お昼ごはんは、おばあちゃんの冷やし中華!!
来たわ!
(夏休み!!)
小学生になって、二回目の夏休みがやって来たの!!
宿題は大変だけど。
毎日のように、美濃さんとパンが作れるなら……宿題もへっちゃらなんだから!
あのポスターの宿題を、最初に終わらせなきゃなんだけど。
「「うーん」」
おじいちゃんのお家で宿題をしているんだけど。
今、あたしはひとりじゃないの。
駿も一緒なの。
やきゅうの練習は、朝で終わるからって……一緒にいいかな? って言ってきたのよ。もちろん、いやとは思ってないから、おっけーしたわ。
今はポスターの下書きをしてるの。
鉛筆で、かきたいものをかこうとしてるんだけど。
「……むずかしいね」
「ねー?」
あたしはパン屋さん。
駿は……まだやきゅうせんしゅか、焼き鳥屋さんか決まってはいないらしいけど。
でも、今はやきゅうもがんばりたいんだって。まだまだ子どもだから……おじさんからは、いっぱい悩めって言ってもらったから。
だから……今はやきゅうをかくことにしたみたい。
さっき見てみたら、やきゅうのボールみたいなのかいてたわ。
「さっちゃんはパン屋さんだよね?」
「うん! 美濃さんのままごとキッチン……かいていいかなあって」
ままごとキッチンはおとうさんたちにも秘密にしてるんだもん。
学校で言うのはダメだし、駿と澪ちゃんは知っているけど……あんまり言っちゃいけない。
おじいちゃんにちょっと前に言われたけど、信じられないのといじめのげんいんになるかもだって。おじいちゃんもちっちゃい時に、学校でいじめられそうになったそうなの。
樹おじいちゃんたちがいたから、仲直りは出来たらしいわ。
あたしも、ほんとはなっちゃんに言いたいけど……なっちゃんにも言えない。いじめはなくても、なっちゃんのお料理ダメダメで美濃さんをこわしてほしくないから。
ごめんね、なっちゃん。
「うーん。全部はダメかもだけど」
「けど?」
「ままごとキッチン……かわいいから、お店のよりかきやすいんじゃない?」
「うん?」
「全部はかけないけど、ちょっとかくのはいいと思う」
「……そっか」
全部が全部かいたら、秘密じゃなくなっちゃうけど……ちょっとだったらいいかも!!
そうしようと決めたら、先生からお手本ってもらったプリントのポスターとかを見ながら。
あたしは、あたしらしいしょーらいの夢。
パン屋さんになりたい夢の絵を、鉛筆でカキカキしていったわ!
駿も悩んでたけど……ポスターの絵はやきゅうにすることにして。
消しゴムも使って、何回もかいては消してをくり返したら……あっというまに、お昼ごはんの時間になったの。
お昼ごはんは、おばあちゃんの冷やし中華!!
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