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第47話 仲間決定!

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 ハンバーガー一個を、おっきく作ったからだけど。

 フライドポテトもたっくさん食べたから……みんなお腹いっぱいになった!!

 みおちゃんも駿しゅんも、けぷってかわいくげっぷしてたわ。


「「「お腹いっぱい~~」」」


 こう言うのを『だいまんぞく』って言うのかしら?


『ほほほ。よく食べたのお?』


 美濃みのさんも食べ終わったのかしら? お茶かなにかを飲んでいたわ。あたしたちは、おじいちゃんからお水のコップをもらったの。


「作り甲斐があるってもんだ。澪ちゃんとこの豆腐がなきゃ、ハンバーガーも作れなかったなあ?」

「いえいえ! 私こそ勝手に覗き見しちゃいましたし」

「けどまあ、あれか? 形は違うが……美濃と触れ合う機会がまた出来たなあ?」

「……そうですね?」


 澪ちゃんは、ままごとキッチンの時は……いっつもおかあさん役かおねえさん役だったわ。それが……だいぶ違うけど、また一緒に遊べるだなんて思わなかった。

 澪ちゃんは大人だもの。もう子供じゃないもん。


『たまにで良いが、また来りゃれ? 桜乃さくのも喜ぶであろう』

「うん!」

「……いいんですか?」


 また澪ちゃんとパン作りたいもん!!

 大きく返事をしたあとだけど……澪ちゃんのケータイから音楽が聞こえてきて、澪ちゃんは『あ!?』と声を上げたわ。


「あー。竜樹たつきに心配されたんだろ?」


 竜樹おじちゃんは、澪ちゃんのおとうさんでおとーふやさんのてんちょーさんだ。澪ちゃんは、電話が終わってから……すぐに美濃さんにぺこぺこしたの。


「すみません!! 父に呼ばれたので、帰ります!!」

『仕様がないことよ。これ、段蔵だんぞう? 土産分はあるかえ?』

「おう」


 たっくさんハンバーガーを作ったから……おじいちゃんはつつんでくれてたようで。

 袋に何個か入れて、澪ちゃんに渡したの。


「……何からなにまでありがとうございます」

「竜樹にも言っといてくれ。いい豆腐で美味いもん出来たって」

「はい!」


 今度は笑顔になって、澪ちゃんは蔵からおうちに帰って行ったの。


『ほほほ。慌てん坊だが、手際の良い子に育ったな? 良き職人となろうぞ』

「「しょくにん??」」

「仕事が出来るやつだと思っとけ」

「そうなんだ?」


 じゃあ……あたしが、おとうさんと一緒に作る時には。

『しょくにん』って言うのになれるのかな?

 まだまだだと思うけど……がんばろう!!

 駿もおうち用にハンバーガーを持ち帰ってから……あたしはおじいちゃんと自分のおうちに帰って。

 ちょうどおかあさんがごはんを作ろうとしてたから、ハンバーガーを渡したの!


「あらまあ!? お義父さんとこんなにも?」

「駿や澪ちゃんとかにはあげたよ!」

「そうなの。じゃ、桜乃はもう食べたの?」

「おいしかった!」


 えっへんとすれば……おとうさんが部屋の端っこで、何故か落ち込んでいたの。なんで??
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