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第39話 次のレベル
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ペタペタ、ぬりぬり。
ちょっとずつ、キレイにキレイに。
こぼさないように気をつけて。
これがかわいたら出来上がりなんだって!!
どんな味なんだろう?
おいしいパンなのは、美濃さんと作ったからわかるんだけど。早く食べたいなあ?
だんだんと、ツヤツヤが消えていくと……ステータスがあたしの前に出てきたわ!!
【『シナモンロール(クロワッサン生地)』
300ポイントを付与します。
レベル3となりました!
新機能『大型ミキサー』搭載。
次のレベルまで、600ポイント
】
レベルが上がったわ!!
おじいちゃんにすぐに見せると……またがっくしってなったけど。
「もうミキサー使えんのかよ」
『ほほほ。そちの孫じゃからのお?』
「はー。仕方ねぇか?」
「ねーねー、ミキサーっておじいちゃんが使ってたの??」
お話はよくわかんないけど、聞きたいことを聞いてみると……美濃さんは『少し違う』と返事をしてくれた。
『桜乃。大きなミキサーを知らぬか?』
「大きい?」
「涼太は一回一回手で生地を作ってねぇだろ?」
「あ!」
おっきな、おじいちゃんの使ってたよりも……もっともっとおっきなミキサーを思い出したわ!!
あれ……ままごとキッチンでも使えるの??
『して、桜乃。食べる前に一度見てみるか?』
で、ぱんぱんとハイタッチをすれば……冷蔵庫の横に出てきた!!
ピンクと白の……かわいくて、おっきなミキサーが!!
ボウルも、あわだて?の部分もあたしよりずっとおっきい!!
「……完全に桜乃仕様」
『愛らしかろう?』
「……いいけどよ」
『とにかく、これでたくさん生地が作れるのじゃよ』
「わーい!!」
手で作るのもいいけど……もっとたくさん作れるのはすっごいや!!
で、そろそろシナモンロールを食べることになったんだけど。
外から声が聞こえてきたわ!
「桜乃ちゃん、段蔵くん。入っていいかな?」
樹おじいちゃんだわ!!
蔵もだけど、お家に来てくれるのは久しぶりだから……おじいちゃんが扉を開ければ、背中がまっすぐのびた樹おじいちゃんが立ってた!
後ろには、いよ子おばあちゃんも!!
「ごめんなさいね? 茅乃ちゃんに聞いたら、段蔵くんのお家って言われたんだけど……多分ここじゃないかしらって」
おばあちゃんたちは、あたしたちの秘密を知っているんだもの。
「当たりだ。今もここでパン作ってたんだよ」
「今日は何を?」
「シナモンロールよ!」
「あら、素敵」
『そちら、こちらで食べぬか? 茶も用意しよう』
「「是非」」
それと、樹おじいちゃんがあたしたちへのお礼にってひよこまんじゅうを持ってきてくれたんだって!!
みんなでおやつだわ!!
ちょっとずつ、キレイにキレイに。
こぼさないように気をつけて。
これがかわいたら出来上がりなんだって!!
どんな味なんだろう?
おいしいパンなのは、美濃さんと作ったからわかるんだけど。早く食べたいなあ?
だんだんと、ツヤツヤが消えていくと……ステータスがあたしの前に出てきたわ!!
【『シナモンロール(クロワッサン生地)』
300ポイントを付与します。
レベル3となりました!
新機能『大型ミキサー』搭載。
次のレベルまで、600ポイント
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レベルが上がったわ!!
おじいちゃんにすぐに見せると……またがっくしってなったけど。
「もうミキサー使えんのかよ」
『ほほほ。そちの孫じゃからのお?』
「はー。仕方ねぇか?」
「ねーねー、ミキサーっておじいちゃんが使ってたの??」
お話はよくわかんないけど、聞きたいことを聞いてみると……美濃さんは『少し違う』と返事をしてくれた。
『桜乃。大きなミキサーを知らぬか?』
「大きい?」
「涼太は一回一回手で生地を作ってねぇだろ?」
「あ!」
おっきな、おじいちゃんの使ってたよりも……もっともっとおっきなミキサーを思い出したわ!!
あれ……ままごとキッチンでも使えるの??
『して、桜乃。食べる前に一度見てみるか?』
で、ぱんぱんとハイタッチをすれば……冷蔵庫の横に出てきた!!
ピンクと白の……かわいくて、おっきなミキサーが!!
ボウルも、あわだて?の部分もあたしよりずっとおっきい!!
「……完全に桜乃仕様」
『愛らしかろう?』
「……いいけどよ」
『とにかく、これでたくさん生地が作れるのじゃよ』
「わーい!!」
手で作るのもいいけど……もっとたくさん作れるのはすっごいや!!
で、そろそろシナモンロールを食べることになったんだけど。
外から声が聞こえてきたわ!
「桜乃ちゃん、段蔵くん。入っていいかな?」
樹おじいちゃんだわ!!
蔵もだけど、お家に来てくれるのは久しぶりだから……おじいちゃんが扉を開ければ、背中がまっすぐのびた樹おじいちゃんが立ってた!
後ろには、いよ子おばあちゃんも!!
「ごめんなさいね? 茅乃ちゃんに聞いたら、段蔵くんのお家って言われたんだけど……多分ここじゃないかしらって」
おばあちゃんたちは、あたしたちの秘密を知っているんだもの。
「当たりだ。今もここでパン作ってたんだよ」
「今日は何を?」
「シナモンロールよ!」
「あら、素敵」
『そちら、こちらで食べぬか? 茶も用意しよう』
「「是非」」
それと、樹おじいちゃんがあたしたちへのお礼にってひよこまんじゅうを持ってきてくれたんだって!!
みんなでおやつだわ!!
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