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第二章
《学ぶ 19》
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「どうぞ、おかけ下さい。」
シスターに勧められたセイラとミラは仲良く座る。
「……まず、お礼を言わせてください。」
シスターはそう言うとセイラとミラに頭を下げる。
「あの子を、ウノを助けていただき本当にありがとう。」
「いえ、顔を上げてください。」
驚いているセイラはシスターに顔を上げるようにお願いする。
「もし、よろしければ、ウノちゃんに何があったか教えていただけないでしょうか、それによっては今後の対策とかが必要になると思うんです。」
「……。」
セイラの言葉にシスターは唇を噛む。
「駄目ですか?」
「無関係のあなた方にこれ以上ご迷惑をかけてしまうと思うので。」
「……。」
セイラはシスターの言葉に苦笑を漏らす。
「迷惑かそうでないかは私たちが決める事です、と言っても部外者に話してはいけない案件もあるとは思いますので、無理にとは言いませんけど。」
「……。」
口を閉ざすシスターにセイラは苦笑する。
「……貴女は本当に年不相応な人ですね。」
ポツリと呟かれた言葉にミラが反応する。
「……ミラ。」
「ですが…。」
「あっ。」
シスターは最初ミラの行動に疑問を抱くが、その理由が分からずにいたが、すぐにその理由に気づく。
「ごめんなさい、決して貴女を貶した訳じゃないのよ。」
本当に申し訳なさそうな顔しているシスターにセイラは柔ら中笑みを浮かべる。
「分かっています、自分が年不相応なのは理解しているので。」
「…セイラ様。」
「私はその事を不幸とは思いませんし、そのお陰で、彼女たちを守れるのなら私は幸せですから。」
「……。」
「……。」
セイラの言葉に二人は黙り込む。
「……セイラさ…まが心配するような件じゃないんですけど。」
「あの、言いにくければ、呼び捨てでも、ちゃんでも、さんでもなんでもいいですよ、私はただの子供で、貴族でも何でもないので。」
「……分かりました。それではセイラさんとお呼びしますね。」
セイラとしては自分の呼び名もそうだが、敬語もやめて欲しかったが、流石にそこまで求めるのは彼女にとって酷なのは目に見えていた。
「一周間ほど前、貴族の方がこの教会にいらっしゃった時、ウノがそのお子様の前でそそをしてしまい、その時にその貴族のお子様についてた闇使いの方があの子を呪ったのです。」
「そこまで分かっていたのならなぜ早く対処できなかったのですか?」
セイラは普通の疑問で口にしたが、シスターはまるで責められているように身を縮こませる。
「……今日ウノが話してくれました、それまで、わたしたちは気づきもせず、可笑しな病にでもかかているのだと思ったのです。」
「……。」
「本当にありがとうございます。」
深く頭を下げるシスターにセイラは何も言えなかった。
詳しくは分からないけど、もしかしたら、ウノには今回の主体の呪いの他に口止めの呪いも掛かっていたのかもしれないと、セイラは思った。
調べるにしてもあの紙はカルムの炎で焼いてしまったので調べる事は出来ないけど、セイラはその可能性を考える。
「それなら、他の方が同じような目には遭っていないというので間違いありませんか?」
「はい、ウノだけです。」
「………セイラ様?」
少しふさぎ込んでいるセイラの感情を読み取り、ミラは声をかける。
「ウノちゃんに会えますか?」
「可能ですけど。」
「お願いします。」
「分かりました、少しお待ちいただけますか?」
「はい。」
シスターはセイラたちに断りを入れ、この場から離れた。
シスターに勧められたセイラとミラは仲良く座る。
「……まず、お礼を言わせてください。」
シスターはそう言うとセイラとミラに頭を下げる。
「あの子を、ウノを助けていただき本当にありがとう。」
「いえ、顔を上げてください。」
驚いているセイラはシスターに顔を上げるようにお願いする。
「もし、よろしければ、ウノちゃんに何があったか教えていただけないでしょうか、それによっては今後の対策とかが必要になると思うんです。」
「……。」
セイラの言葉にシスターは唇を噛む。
「駄目ですか?」
「無関係のあなた方にこれ以上ご迷惑をかけてしまうと思うので。」
「……。」
セイラはシスターの言葉に苦笑を漏らす。
「迷惑かそうでないかは私たちが決める事です、と言っても部外者に話してはいけない案件もあるとは思いますので、無理にとは言いませんけど。」
「……。」
口を閉ざすシスターにセイラは苦笑する。
「……貴女は本当に年不相応な人ですね。」
ポツリと呟かれた言葉にミラが反応する。
「……ミラ。」
「ですが…。」
「あっ。」
シスターは最初ミラの行動に疑問を抱くが、その理由が分からずにいたが、すぐにその理由に気づく。
「ごめんなさい、決して貴女を貶した訳じゃないのよ。」
本当に申し訳なさそうな顔しているシスターにセイラは柔ら中笑みを浮かべる。
「分かっています、自分が年不相応なのは理解しているので。」
「…セイラ様。」
「私はその事を不幸とは思いませんし、そのお陰で、彼女たちを守れるのなら私は幸せですから。」
「……。」
「……。」
セイラの言葉に二人は黙り込む。
「……セイラさ…まが心配するような件じゃないんですけど。」
「あの、言いにくければ、呼び捨てでも、ちゃんでも、さんでもなんでもいいですよ、私はただの子供で、貴族でも何でもないので。」
「……分かりました。それではセイラさんとお呼びしますね。」
セイラとしては自分の呼び名もそうだが、敬語もやめて欲しかったが、流石にそこまで求めるのは彼女にとって酷なのは目に見えていた。
「一周間ほど前、貴族の方がこの教会にいらっしゃった時、ウノがそのお子様の前でそそをしてしまい、その時にその貴族のお子様についてた闇使いの方があの子を呪ったのです。」
「そこまで分かっていたのならなぜ早く対処できなかったのですか?」
セイラは普通の疑問で口にしたが、シスターはまるで責められているように身を縮こませる。
「……今日ウノが話してくれました、それまで、わたしたちは気づきもせず、可笑しな病にでもかかているのだと思ったのです。」
「……。」
「本当にありがとうございます。」
深く頭を下げるシスターにセイラは何も言えなかった。
詳しくは分からないけど、もしかしたら、ウノには今回の主体の呪いの他に口止めの呪いも掛かっていたのかもしれないと、セイラは思った。
調べるにしてもあの紙はカルムの炎で焼いてしまったので調べる事は出来ないけど、セイラはその可能性を考える。
「それなら、他の方が同じような目には遭っていないというので間違いありませんか?」
「はい、ウノだけです。」
「………セイラ様?」
少しふさぎ込んでいるセイラの感情を読み取り、ミラは声をかける。
「ウノちゃんに会えますか?」
「可能ですけど。」
「お願いします。」
「分かりました、少しお待ちいただけますか?」
「はい。」
シスターはセイラたちに断りを入れ、この場から離れた。
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